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前橋ウィッチーズ、総括

    終わってしまいましたね~!
    栄子の問題も気持ちよく解決し、王道展開&テンプレ的な夢落ちも、ユイナやチョコ風に言えば「エモエモマックス」で「ハピハピ」な終わりで最高でした!

    11話終了後に11話までの感想も書いていましたので、最終回を見ての総括と併せてnoteにしました。

    11話までの感想

    1クールの尺の制約もあるでしょうが、未解決のまま終わる展開は好感が持てます。魔法はあくまできっかけであり、問題は自分たちで解決する姿勢が強調されています。解決の糸口は示されるものの、結末まで描かないことで、視聴者自身が解決策を考え、行動することの大切さを伝えていると感じます。一方で、明確な解決が提示されない点に物足りなさを感じる視聴者もいるかもしれません。

    本作の想定視聴者は明示されていませんが、中高生に向けたメッセージ性が強いと感じます。ルッキズム、承認欲求、ヤングケアラー、SNSの闇といった重いテーマを扱いつつ、20代まで十分に共感できる内容です。さらに、50代以上の視聴者も俯瞰的な視点で楽しめる奥行きがあります。ただし、30~40代にはやや響きにくい可能性があるかもしれません。

    ご当地要素や魔女という設定を除けば、物語の核心は「自ら考え、行動する。たとえ解決に至らなくても、理解し合える仲間がいること」に集約されます。このメッセージは幅広い世代に訴えかける普遍性を持っています。
    重いテーマを深刻に掘り下げず、若い層に考えるきっかけを提供する軽やかな作りが特徴です。この軽さが、ユイナのキャラクターを通じて巧みに表現されており、脚本や演出の妙を感じます。一方で、深掘り不足やテンポの緩さに不満を持つ視聴者もいるかもしれません。

    各キャラクターの掘り下げはテーマに沿って進んできましたが、ユイナだけは明確な掘り下げが少ないように見えます。しかし、11話を通じて、彼女の明るく楽天的だが「平凡で薄っぺらい」キャラクター性が全話にわたり刷り込まれ、際立っています。

    11話では、王道展開ならユイナが悟りの魔女の助けで仲間を思い出し、他の4人の記憶も呼び覚ます流れが予想されます。しかし、ユイナだけが思い出せず、他の4人が先に記憶を取り戻す展開は期待を裏切る巧妙さがあります。アズの涙が落ちても思い出さないユイナの反応は、彼女のキャラクター性を活かし、笑いを誘いつつ、遅れて思い出す場面で感動を最大化します。
    この「外し」の連続と時間短縮の演出は見事です。

    前橋という舞台設定も絶妙です。東京から近くも遠くもない地方都市の「もの悲しさ」や若者の閉塞感、シャッター街の陰鬱さの中に光る一筋の希望が描かれます。この設定は、若者の空虚さと可能性を象徴し、物語に深みを与えています。

    栄子の存在も印象的です。自信が持てず、閉塞感に苛まれる彼女は、応援や助言が逆効果になる心情を体現しています。10話での「乗っ取り」は、反抗期の衝動や心の葛藤を表現したものと解釈できます。アドバイスを受け入れるには本人の前向きな一歩が必要であり、栄子の救いは12話で描かれると期待されます。

    11話時点で、5人の仲間は「自分のことを理解してくれる存在」を得たことで、ある意味願いを叶えたと言えます。魔女である必要はなく、つまずきながらも進む力が彼女たちにはあるのでしょう。

    12話では、栄子の決着、店やケロッペとの関係、そして物語の締めくくりがどう描かれるのか、非常に楽しみです。

    12話、最終話を見ての感想

    MBWの5人は、これまで一人ずつ問題に直面し、5人で乗り越えてきました。ここで大事なのは、問題が「解決した」わけではない点です。
    5人それぞれが悩みを抱えつつも、他の4人が直接解決を手助けするのではなく、悩みを聞いて共有するだけ。この「共有すること」が重要なんだと思います。解決が難しそうな問題でも、誰かに聞いてもらったり共有したりすることで心が軽くなる。それが大切なのでしょう。心が軽くなると周りが見えてきて、解決の糸口が見つかるかもしれないですよね。

    栄子とMBW5人の対比も素晴らしい構図でした。

    MBW5人の事情は特殊ですが、現代社会の反映でもあり、いつ自分も同じ状況になるかわからない。視聴者としては、ある意味「他人事」として突き放して見ることもできるかもしれません。しかし、解決はしていなくても、5人で乗り越えてきた彼女らは、栄子にとって「特別な存在」のように映ったのではないでしょうか。

    一方、栄子の悩みは、子どもの頃に抱いた「人を助けたい」という夢(医者)を実現したいけど、実力が足りないという、誰にでもある普遍的なもの。普通の栄子にとって、特別なMBW5人からの応援は、「あなたたちは特別だからできるけど、私には無理」と反発心を抱かせたのかもしれません。

    しかし、MBW5人は、栄子がどんな決断をしてもすべてを受け入れ、「栄子そのもの」を肯定する言葉をかけるのです。この言葉が響くのは、5人がこれまで問題を乗り越えてきたからこそ。反発していた栄子も思わず涙するほど、その言葉が心にスッと入ってきたのでしょう。

    視聴者も11話までの積み重ねを見てきたからこそ、「ああ、確かに」と納得させられます。この王道展開に異を唱えるなんて、野暮ってもんですよね!
    その後の夢落ちも、テンプレといえばテンプレですが、5人のその後を示唆する流れで、良い締めくくりだったと思います。

    11話まで王道展開に少し外しを入れてきた作品だからこそ、最終回の王道&テンプレ展開を素直に受け入れている自分がいました。
    最終回ということで、一旦の終了となりますが、ぜひとも続編・2期の制作を期待したい作品でした!


    #前橋ウィッチーズ
    #前橋ウィッチーズは永遠不滅
    #MBW
    #アニメ感想文


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