夜を刻む街
ビルの谷間にこだまするクラクション
何処かへ急ぐヒールの音が 夜を刻む
酔いどれの笑い声と 途切れた携帯の着信が
この街の呼吸を 乱していく
張りぼての広告に映る夢も
ゴミ箱の影でこぼれるため息も
ぜんぶ本物で ぜんぶ嘘のまま
入り混じって 夜風にさらわれる
それでもわたしは このざらついた空気が好きだ
真実も偽りも 同じ温度で溶け合うから
街は今夜も ひとつの欲望みたいに
脈打ちながら わたしを抱きしめてくれる
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