しあわせの みつけ方
ふとした瞬間だった
棚の隙間から
君が見えた。
呼吸の仕方さえ
わからなくなって
心が先に、音を失った。
君は
何かを探していたね。
だけど、わたしの視線には
もう それ以上の意味があった。
ねぇ、ほんとうは
気づかないふりをすべきだった。
見つめ返される前に
逃げ出すべきだった。
でも
君がそこに立っていた。
それだけで
わたしの“在り方”が
ひどく見窄らしく思えた。
君の静けさは
わたしの中のすべてを照らし
そして
容赦なく
切り捨てた。
近づきたいと願うたび
遠ざかっていく。
あの無垢さ
そのまなざし。
君は誰よりも完璧で
君は誰よりも眩しい。
わたしはイかれたクズ
わたしはこの世のノイズ。
君には決して触れられない
背景のノイズだった。
だから
痛かった。
だから
羨ましかった。
だから
目が離せなかった。
触れたいと願ったのは
罪だったのかな。
その問いが
頭の中で
何度も 何度も 何度も
潰れては
弾ける。
わたしは
わたしが
嫌いになるほど
君を見ていた。
サイテイな わたしの
しあわせの みつけ方。
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