言えなかった
あなたの視線に
気づいていた
ずっと前から 気づいてた
通りすぎるたびに
鼓動が ひとつだけ遅れる
そんな日々が 続いてた
何も言わないあなたが
ときどき 愛しすぎて
怖くなって 視線を外した
ほんとは
見ていてほしかったのに
わたしの隣にいたのは
べつのひとだった
でも
あなたの視線が いちばん遠くて
いちばん近かった
あのとき
振り返っていたら
なにかが変わったのかなって
今でも ふと思う
海沿いの道で
髪が風になびいたとき
あなたのまなざしを 横顔で受けとめた
あの一瞬だけで
胸が ぎゅっと苦しくなった
だけど
わたし 選べなかった
あの頃のわたしには
勇気よりも 迷いが勝っていた
あなたが言わなかった言葉を
わたしも 言えなかった
だから なにも始まらなかった
きれいなまま
終わってしまった
マガジンに掲載していただきました✨
いいなと思ったら応援しよう!
お気に召していただけましたら応援お願いします。 いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!