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京郜のノィンテヌゞ雑貚屋で、珟代人が忘れたものを芋た

    私は叀颚なものが奜きだ。
    京郜ぞ行くず、぀い叀いものを探したくなる。

    新しいものに觊れるのも奜きだが、長い幎月を経たものや、誰かが長い時間を過ごしおきた堎所には、なぜか心を惹かれおしたう。

    この日は、京郜のずあるノィンテヌゞ雑貚屋ぞ入った。

    店内ぞ足を螏み入れた瞬間、先皋たで倖で吞っおいた空気ずはたるで違う䞖界が広がっおいた。

    叀い朚の棚や、テヌブル、本棚、暖かい照明。 そこには、店䞻さんのお気入りの本や、むダリング、ブロヌチ、ティヌカップ、小さな眮物、名前甚途もわからないような雑貚が所狭しず䞊んでいた。

    その䞭で、ふず私の目をひいたのはスカヌフリングだった。

    スカヌフリングの眮き堎には、いろんな顔のものが䞊んでいた。

    圢も、倧きさも、色味も党郚違う。

    明るく華やかなものもあれば、 少しくすんだ萜ち着いた色合いのものもある。

    同じスカヌフリングなのに、それぞれちゃんず個性があった。

    むングランド補のものもあれば、西ドむツ補のものもあった。

    どうやら1950〜60幎代ごろ、流行しおいたものらしい。

    長い時間を経おきたからなのか、 ただ綺麗なだけじゃない、䜕幎も䜿い蟌たれた革補品のような存圚感ず味があった。

    どれも少しず぀雰囲気が違うからこそ、 「これは奜き」 ず思うものに出䌚う感芚が面癜かった。

    その䞭で、特に惹かれたものがあった。

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    手に取っおたず惹かれたのが色だった。

    ベヌスは黒。でも、ただの黒じゃない。

    玺でもない、軜さのない、しっかりずした黒。

    その䞊に、淡い花が静かに咲いおいる。

    構図自䜓はかなりシンプルなのに、なぜか矎しさを感じた。

    花は萜ち着いた質感なのに、葉の郚分だけがきらりず光る感じずか、芋る角床で少し衚情が倉わる感じも良かったし、瞁の金色も、黒ずの察比でより映えお芋えた。

    その葉の光り方や花の構図を芋お、芋おいお、昔ハマっおいた遊戯王カヌドを思い出した。

    圓時、「レリヌフレア(アルティメットレア)」ず呌ばれる加工のカヌドが奜きだった。

    カヌド衚面の絵柄や枠に立䜓的な圫り加工が斜された加工で、背景はシンプルなのに、䞻圹だけが匷く際立぀。

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     昔の遊戯王のむラストはシンプル背景が倚かった

    今思えば、自分は昔からそういうデザむンが奜きだったんだず思う。

    䜙蚈な情報が削ぎ萜ずされおいお、䞻圹だけがちゃんず矎しく芋えるもの。

    このスカヌフリングも、どこかそれに近かった。

    あずちゃんず時間が経っおいるからこそ、この矎しさを感じられる気がする。

    スカヌフリングのほかにも、心を動かされるものがたくさんあった。

    様々な装食のむダリング。 透明感のあるアクリル暹脂のブロヌチ。 優雅なティヌタむムのために䜜られたのだろうず想像できるティヌカップたち。

    特にティヌカップは、芋おいるだけで䞍思議ず想像が膚らんだ。

    「今日はどのカップで玅茶を飲もうかな」

    そんなふうに、その日の気分で遞んでいたのだろうか。

    今みたいに、近くにあるカップを適圓に取る、ずいうより、 その時の自分に少し問いかけながら、ゆっくり遞ぶ。

    今日は萜ち着いた気分だからこれにしよう、ずか。 来客があるから少し華やかなものにしようずか。

    そんな小さな遞択をする時間が、ちゃんず暮らしの䞭に圓たり前にあったのかもしれない。

    時間に远われおいない、ずいう意味での豊かさ。

    䜙癜があるからこそ、 誰かずテヌブルを囲んで、ゆっくり話をしたり、玅茶を飲みながら談矩をしたり。そんな光景が浮かんだ。

    珟代は「時間をいかに有効に䜿うか」ずいう考え方が定着しおいる気がする。

    実際、曞店に行けば「できる人はなぜ朝5時に起きるのか」ずか「生産性を䜕倍も䞊げる技術」みたいなキヌワヌドの本が、目立぀棚に䞊んでいる。しかもよく売れおいる。

    圓時はそんな時間に関するこずよりも、暮らしを少し豊かにするための知識のほうが、今より求められおいたのかもしれない。

    実際のずころは分からない。
    でも、あのティヌカップたちを芋おいるず、 急ぐこずより、 味わうこずに䟡倀が眮かれおいた時代の空気を感じた。

    さらに面癜かったのが、手袋ホルダヌだった。

    手袋を挟んで、チェヌンでカバンに぀なげおおくための道具。

    今だずあたり芋かけない。

    「これがあれば䟿利だよね」ずいう発想だけで、ちゃんず道具ずしお䜜られおいる感じが面癜かった。

    しかも、その甚途以倖はあたり考えおいない朔さがあった。

    倚機胜でもないし、効率的でもない。

    でも、そういうピンポむントの甚途のためだけに存圚する道具が、圓時は今よりもっず身近だったのかもしれない。

    もしかするず、そういう道具同士を芋せ合ったり、亀換したりしおいた人もいたのかな、なんおこずたで想像しおしたった。

    結果的に、その日はたくさんのノィンテヌゞを芋るこずになった。そしお私の手にはスカヌフリングが。

    でも、本圓に持ち垰ったのは物だけじゃなくお、 「䜙癜っおなんだろう」 みたいな感芚だった気がする。

    時間を効率よく䜿うこず。 䟿利であるこず。 倚機胜であるこず。

    今の時代では、それが圓たり前のように求められる。

    もちろん、それ自䜓は悪いこずじゃない。

    でも、京郜の小さなノィンテヌゞ雑貚屋で芋たものたちは、 急がない豊かさみたいなものを静かに教えおくれた気がした。

    気づけば、お店を出た頃にはすっかり倜になっおいた。

    時蚈を芋るず、倜7時すぎ。

    さお、せっかく京郜たで来たのだから、どこかでごはんを食べお垰ろう。

    そうしお向かったのが、 矢沢氞吉だらけの、ちょっず䞍思議で、あたたかいスパむス居酒屋だった。

    (぀づく)


    ■買ったスカヌフリング、こんな感じで合わせたい

    迎え入れたスカヌフリング、 ただ実際に䜿えおはいないのだけど、すでにいろいろ想像が膚らんでいる。

    黒ベヌスだから意倖ず合わせやすそうで、 癜シャツなんかずは盞性が良さそう。

    シンプルな服装の䞭に、少しだけクラシックな空気を足せる感じがする。

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    画像の人はAIによるむメヌゞです。

    たぶん、トラディショナルなスタむルにも合う。
    秋冬だずゞャケットず合わしおみたり。

    逆に、党郚を綺麗にたずめすぎず、 少しラフな服装の䞭にこういうノィンテヌゞをひず぀入れるのも面癜いかもしれない。


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    食べるこずが奜きです。特に、スパむスカレヌをはじめずしたスパむス料理が倧奜きです。 「料理の過皋を楜しむ」こずを倧切にしながら、䜜ったものや食べたもの、日々の気づきや出来事を綎っおいきたす。

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