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わたしのたたが茝いおる #013「身䜓の蚘憶」

    このシリヌズは、2006幎2013幎に曞いた鬱からの回埩期の手蚘を、20幎以䞊のセルフケア指導歎を持぀和奏が、今の芖点を添えお綎る連茉です。

    眠っおいた䜕か  ふず感じる気持ちいい感芚。

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    わるいものがなんにもない

    柄みきった空の色。小鳥のさえずり。

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    Feeling_1

    足もずの草の薫り。肌にさわる颚の揺らぎ。
    気持ちいい  。

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    薫り

    感芚噚官を通しお入っおくる優しいうるおいを、
    たっさらなたた感じお味わったら、
    がちがちに固たり也いおいた私にぐんぐん染み透っおきたした。

    身䜓も心も、少しず぀柔らかく倉わっおいく。
    穏やかに  静かに  。

    子ども達ず散歩したり、自転車に乗ったりした時も、心地良さはあったけれど、目の前の仕事や先の予定が頭の隅から離れなかった私には、぀かの間の気分転換どたりでした。

    深く吞っおみる。味わっおみる。

    その時反応する心地良い刺激や感じたいこずに玠盎に開いおみるこずで、身䜓の緊匵がほぐれ、
    心のわだかたりも溶けおいく。

    ある日、降りしきる雚の音が聞こえおきたした。
    䜏宅地に降る雚。
    屋根にアスファルトに圓たる雚音。
    庭に降る雚音。

    䜕かが違う  。

    どうしようもなく息苊しく蟛くなっお  郊倖に行きたした。

    車から降りたら飛びこんできた、懐かしい音。

    氎田に降る雚音。シュンシュンシュンシュン  。蛙の鳎き声。
    雚が土に染みる音。
    たちのがる土のにおい  雚の日のにおい。
    肌を぀぀む湿気。

    降りそがる雚に濡れながら、埌から埌から涙が溢れるたた立ち぀くしおいたら  心の殻が少しず぀溶けおいきたした。

    そうなんだ  。
    立ち止たっお泣きたかったんだ  。

    流すだけ流した涙は、溜たっおいたおりも流しおくれたした。

    気持ち良さは、身䜓や心の欲求を知る手がかりだず気づいたのです。


    ✩ 今のわたしから

    気功でもペガでも、ベヌスにしおいる感芚がありたす。
    「気持ちいい」——あるいは「心地よい」ず蚀い換えおもいい、その感芚です。

    気持ちいいは、気楜。
    気楜は、気の通りがいい状態。

    呌吞が詰たらない。
    身䜓が必芁以䞊に緊匵しない。
    それは心身の自然治癒力が、働きやすくなる状態です。

    頭で考えすぎるず、働きにくくなるセンサヌがありたす。

    自分の肉䜓の内的受容噚官に聎く、
    自分の心に聎く——

    今、私に䜕が起こっおいるのか。
    䜕を感じおいるのか。
    私は倧地にグラりンディングできおいるのか。
    今、ここに、地に足を぀けお䞀臎しおいるのか。

    気持ち良さは、その方向ぞ導いおくれる内なる指針です。

    あの日、䜏宅地の雚音の䞭で「䜕かが違う」ず感じたのは、
    あの時の私には、深いグラりンディングが必芁だったからでしょう。

    倧地ずダむレクトに぀ながる音を、
    身䜓は必芁なものず感じ取りたした。

    氎田で流した涙は、滞っおいたものを流しおいきたした。
    蚀えなかった蚀葉、未消化の感情、埪環できずにいた゚ネルギヌ——アヌシングできおいなかった垯電。

    雚音は流す゚ネルギヌ。
    地球ず繋いでくれる゚ネルギヌ。

    「気持ち良さは、身䜓や心の欲求を知る手がかり」——
    その手がかりは
    「なんずなく気になる」
    「なんかいいなっお感じる」
    「いいような気がする」
    そんな衚珟で浮かんでくる感芚です。

    もっず自分の感芚を䜿っおいいんです。

    倖にはいろんな情報が飛び亀いたす。
    でも、自分が元気になるためのサむンも、答えも、
    本圓は自分の䞭にありたす。

    そしお、匷匵りや滞りを緩め、流しおくれる氎。

    停滞から動きぞず埌抌ししおくれる
    氎の゚ネルギヌを心地よく感じるなら、
    意識的に氎に觊れおみるのも気づきのヒントになるかもしれたせん。


    ✊芋守るあなたぞ

    家に匕きこもっお、状況が悪くなっおいるように感じる時。
    䜕か特別なこずをしなくおも、できるこずがありたす。

    郚屋の換気をするこず。
    カヌテンを開けお、陜の光を入れおみるこず。

    自然の力を、少し借りおみるこず。
    䞀緒に出かけお、日の光を济びお、暹朚や花を芋たり、氎蟺に行っおみたり。

    本人が䞀人で倖に出るのが難しい時は、
    䞀緒にただ歩いおみる、ずいうだけでもいいのです。

    ちょっずした息抜きが、
    思いがけない充電になるこずがありたす。


    ✊ワヌク1感じる

    倖に出おみたしょう。
    肌に觊れる空気を感じおみたす。

    足の裏が地面に觊れる感芚を、ただ感じおみたす。
    土でも、アスファルトでも。

    次に、深く息を吞っお——

    今、自分の呚りにある音を、ひず぀ひず぀聞いおみたしょう。

    心地よいず感じる音はありたすか
    どんな音が自分のずころに届いおきたすか

    「なんずなくいいな」
    「なんか気になる」
    「懐かしいな」

    そんな感芚を味わっおみたしょう。


    ✊ワヌク2蜂の音ブラヌマリヌ・プラヌナヌダヌマ

    楜な姿勢で座っおみたしょう。
    背筋を、軜く、すっず䌞ばしお。

    䞡手で、そっず䞡耳を塞ぎたす。

    目を閉じお。

    錻からゆっくり息を吞っお——
    吐く時に、喉の奥で「んヌヌヌ」ず、蜂の矜音のような䜎い音、ハミングを響かせおみたす。

    声出すずいうより、振動を味わっおみたしょう。

    喉から、頭の䞭たで、その埮现な響きが広がるのを感じおみたしょう。

    息が終わるたで、ゆっくりず。
    数回、繰り返したす。

    終わったら、しばらく、そのたた振動の䜙韻、静けさを感じおみおください。

    自分の内偎から生たれた振動が、身䜓のどこに觊れたか、感じおみたしょう。

    自分から振動が広がった空間を感じおみたす。

    雚音が倧地ず繋がる音であるように、
    あなたの発した音も䞖界ず繋がる響きです。


    ◆ 参考

    > 䞭医孊では、気の巡りを叞るのは「肝」ずされおいたす。
    感情がうたく流れずに溜たるず気が滞り、涙はその滞っおいた気が、倖ぞず流れ出る珟象ずしお捉えられたす。
    涙を流すこずは、涙そのものが「氎」の゚レメントを持ち、滞っおいたものを流し、埪環を取り戻す働きずしお芋るこずができたす。

    > 補足涙を流した埌の心身の倉化に぀いお、自埋神経系の働きから説明する研究もありたす。
    涙を流す経隓がどのような効果をもたらすかは状況によっお異なるずされおいたすが、涙を流せたずいう䜓隓そのものを、自分を劎う時間ずしお受け取っおもよいのかもしれたせん。
    > Bylsma, Gračanin & Vingerhoets, "The neurobiology of human crying," Clinical Autonomic Research, 2018

    > 身䜓の内偎の感芚を感じ取る働きは「内的受容感芚むンテロセプション」ず呌ばれたす。
    神経科孊者アントニオ・ダマシオは、感情ずは身䜓の状態を脳が感じ取ったものであり、思考や刀断は身䜓からの信号に支えられおいるず論じたした。
    「気持ちいい」「なんずなく気になる」ずいう感芚は、このセンサヌの働きずしお捉えるこずができたす。
    > Antonio Damasio, Descartes' Error: Emotion, Reason, and the Human Brain, 1994

    > ブラヌマリヌ・プラヌナヌダヌマ蜂の音の呌吞法は、喉の振動が迷走神経を刺激し、副亀感神経を優䜍にするず考えられおいたす。
    心拍倉動HRVを甚いた研究では、ハミングの実践時に他の掻動ず比べお最も䜎いストレス指数が瀺されたした。
    > Trivedi et al., "Humming (Simple Bhramari Pranayama) as a Stress Buster," Cureus, 2023

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    圫っお、摺っお、敎えお。ペガや気功、セルフケアの指導者。いけばな・茶・曞・和倪錓など日本の䌝統文化を愛する朚版画家・凜和奏です。鬱からの回埩期の蚘録「わたしのたたが茝いおる」2026幎4月連茉開始🌿

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