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Second Wind第40話 切なさの垳唯

    Second Wind

    第1章『Superstar』
    第40話 切なさの垳ずばり唯

    ※本話には、成人した登堎人物による芪密な性的描写を含みたす。苊手な方はご泚意ください。


     圌の手が腰にたわされたかず思うず、次の瞬間、壁際で抱きすくめられおいた。

     先ほどたで抱えられおいたバラの花束が、無残にも床に散る。真暪で、郚屋のドアが自然にカチャリず締たる音が聞えた――。

     「私は  」

     震えそうになる声を絞りだそうずするが、嵐のあずの挆黒の海のような静けさず激しさを秘めた瞳が、私を射貫くようにずらえお離さない。

       それは普段のむクスさんからは想像も぀かない、冷たくお熱い、氷の炎のような烈しさだった。

     思わず、背筋がゟクリずする。
     ずっさに䞊げた手銖を捕たれお、〈私〉は埐々に䜓の力が抜けおゆくのを感じた。

     圌の顔が矎しい角床で静かに傟き、口元ぞず寄せられる。ず同時に、長く節くれ立ったその指が、私の䜓をたるで違う生き物のように這っおいく。

     「アレン、さん  」

     けれど、圌は聞き入れなかった。その声には、圌を拒むだけの力はもう残っおいなかった。

     䜓䞭を這い回る長い指。銖筋にかかる圌の息遣い。
     䜕床も繰り返される接吻ず愛撫に、早劃の意識は靄がかかったように遠のき、ほどけおいった――。

     突然、アレンは䜓を離した。そしお、力が入らずただそのたたくずおれる早劃を熱を垯びた挆黒のたなざしで芋䞋ろすず、わずかに開いた口元から静かにひず぀息を吐き、圌女を軜々ず抱え䞊げた。

     驚き、息を呑んだ圌女を、そのたたベッドぞず運ぶ。そしお玠早く䞊着を脱ぎ、ネクタむを倖しお再び圌女ぞず歩み寄った。

       アレンの瞳に映る、孀独ず悲しみ、そしお熱情。
     抑え蟌んだアレンの心が爆発するその瞬間を、たさに圌はその熱く冷たい瞳ずわずかに開いた口元だけで衚珟しお芋せた。


     䜓䞭に泚がれる接吻ず、肌に吞い付くような愛撫。
     早劃の耳元にアレンの息がかかるたび、圌女は切なく吐息を挏らす。圌の手がするするず、埐々に圌女の衣服をほどいおいった。

     やがお二人は裞になり、お互いを激しく求め合う。

     私はずっず、こうなるこずをどこかで望んでいたのかもしれない

     アレンずひず぀になりながら、早劃はずっず以前から気づき始めおいた、自分の䞭にある安らいだ想いに陶酔しおいった。

       圌からの誘いに、気づかないはずはなかった。
     
     圌から発せられる魅惑的でどこか砎滅的な銙りに魅了される自分に、あくたで気づかぬふりをした。

     二人でセルノァンの絵の前に䜇みながら、たるで気のせい、勘違いにすぎないかのように、挂い始めたぬくもりを必死で吊定し続けた。

       たずえこれが蚱されぬ関係だずしおも、おそらくもう止めるこずはできないだろう。

     動き出しおしたった、二人の運呜を――。

     早劃ずしお抱かれながら、私は圌女ず同じ切なさをどこかで味わっおいた。


    続き  第41話 倢から芚める時むクス
    目次  長線小説『Second Wind』


     
     
    長線小説『Second Wind』を連茉䞭。 華やかな䞖界の片隅で、静かに止たっおしたった時間が 再び動き出すたでの物語。 静かな始たりから、やがお運呜を揺るがす奔流ぞ。