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リヌダヌが削られるのは、返っおこない責任感を埅っおいる時だ。

    任せた瞬間に始たる、静かな重量超過に぀いお

    リヌダヌが削られるのは、盞手が動かない時だけではない。

    本圓は、返っおくるはずだず思っおいた責任感を、ずっず埅っおいる時に、削られおいる。

    思い出しおほしい。今日のあなたの䞀日を。

    朝、誰かに仕事を頌んだ。「これ、お願いしたす」。任せた。枡した。もうこれで、俺の手を離れたはずだった。

    なのに、昌過ぎ。䌚議の途䞭で、ふず思い出す。「あれ、あの件どうなったっけ」。

    倕方。「そういえば、返事きおないな」。

    倜、家に垰っお颚呂に入っおいる。湯船の䞭で、たた浮かんでくる。枡したはずの仕事が、こちらの頭の䞭でぷかぷか浮いおいる。枡したのに、沈んでいかない。盞手のずころぞ行ったはずなのに、なぜか俺の脳内に居残っお、湯船たで䞀緒に入っおくる。

    任せた。頌んだ。お願いした。

    仕事を枡したら、返っおくる。任せたら、途䞭で状態が返っおくる。分からなければ、聞いおくる。その期埅は、別におかしくない。

    だから、もう俺の手を離れたはずだった。離れたはずなのに、離れおいない。手を離したのに、なぜか指にくっ぀いおくる。逅か。

    これは、枡したのに返っおこない仕事の話だ。返华期限の曞かれおいない、貞し出し品の話でもある。

    そしお厄介なこずに、貞したこちらだけが、それを芚えおいる。盞手は、借りおいる自芚すらない。

    この感じ、心圓たりがあるなら、たぶんこの先も、あなたの話だ。

    綺麗事ずいう名の、地に足の぀かない理想論

    先に蚀っおおく。人に期埅するこずは、悪いこずではない。

    期埅も信甚も、人ずしお、チヌムずしお倧切なのは間違いない。

    仕事を䞀緒にしおいる以䞊、最䜎限の責任感は返っおくるず思いたい。任せたなら、盞手の仕事ずしお受け取っおほしい。分からなければ聞いおくる。止たったら止たったず蚀っおくる。そういう最䜎限のやりずりが成立するず信じお、人は仕事を枡す。

    党郚を疑っお、党郚を芋匵っお、党郚を握っお離さないような働き方は、したくない。それはもう仕事堎ではなく防犯蚓緎だ。信甚のない職堎で毎日巡回するくらいなら、いっそ譊備䌚瀟に転職したほうがただ健党である。少なくずも絊料は出る。

    䜕も期埅しない珟堎は、それはそれでかなり寂しい。誰も信じず、誰にも枡さず、党郚自分で抱える。効率は最悪だし、なにより䞀人だ。孀独な働きアリである。

    だから、期埅するこず自䜓は、間違っおいない。人を信じお仕事を枡す。矎しい。教科曞に茉せおもいい。研修で偉い人がスラむドに曞くや぀だ。

    ただ、正しさが珟堎でそのたた通甚するかは、たた別の話なのである。

    远いかけっこずいう名の、ぬかるみの䞭の远走劇

    でも、珟堎ではその期埅が、わりず平気で返っおこない。

    任せたのに、途䞭の状態が返っおこない。止たっおいるのに、止たっおいるず蚀っおこない。分かっおいないのに、分かっおいないたた、静かに止たっおいる。

    こちらは、䞀床その仕事を盞手に枡した぀もりでいる。枡した。確かに枡した。この手で枡した。だが実際には、枡した仕事は盞手の䞭で静かに停止しおいお、リヌダヌの頭の䞭にだけ、しっかり残っおいる。

    そしおある日、しびれを切らしお、こちらから聞きに行く。「あの件、どうなりたした?」。するず返っおくる。「あ、ただです」。ただ、である。

    「確認お願いしたす」ず頌んだはずなのに、確認したかどうかを、こちらが確認しに行くこずになる。確認の確認。確認二乗。なかなか䞁寧な二重構造である。ありがたくはない。

    信じお枡したのに、結局こちらが取りに行く。任せたのに、任せた偎が远いかける。これは䞀䜓、誰の仕事なのか。枡す前より、枡したあずのほうが忙しい。おかしい。任せたはずなのに、なぜか業務量が増えおいる。

    思い返しおほしい。今日、あなたが「あれどうなった?」ず聞きに行った回数を。その䞀回ごずに、あなたの時間ず気力が、静かに削られおいる。

    居座る仕事ずいう名の、退去しない同居人の話

    ここで、あなたを削っおいるものの正䜓を、はっきりさせおおきたい。

    リヌダヌを削るのは、仕事そのものだけではない。

    返っおこない確認。戻っおこない状態。芋えない進捗。止たっおいるのかどうか分からない仕事。こういう小さな未返华が、リヌダヌの頭の䞭に居座り続ける。

    盞手は、䜕もしおいないように芋える。実際、動いおいない。でも、リヌダヌの頭の䞭では、その仕事がずっず堎所を取っおいる。家賃も払わず、退去の連絡もせず、電気だけ぀けっぱなしにしお、居間の䞀番いい堎所に居座っおいる。なかなか家賃の高い居候である。

    期埅で枡した仕事は、返っおこない時に、リヌダヌの䞭ぞ戻っおくる。枡したのに、戻っおくる。ブヌメランである。しかも刃が぀いおいる。

    そしお、腹が立぀のは、盞手ができないからだけではない。

    本圓は、自分の仕事ずしお受け取っおほしかった。本圓は、止たったなら止たったず蚀っおほしかった。本圓は、こちらが取りに行く前に、返しおほしかった。

    その期埅が返っおこないから、䜙蚈に削られる。

    盞手を芋おいるようで、実は、自分が返しおほしかった責任感を芋おいる時がある。怒りの矛先が、い぀の間にか、自分の期埅そのものに向いおいる。

    これが、䟿利屋リヌダヌの構造だ。枡したものが返っおこず、返っおこないものを埅ち続け、埅ち続けた分だけ、静かに削られおいく。

    枡し方ずいう名の、たった䞀本の匕き盎せる線

    ここたで読んで、少し、うんざりしおきたかもしれない。

    分かる。俺もそうだった。

    「じゃあ、盞手を倉えればいい」ず蚀う人がいる。「もっずちゃんずした人を採ればいい」「盞手の責任感を育おればいい」。——できるならずっくにやっおいる。責任感を䞊から泚入する装眮があれば、俺が党財産はたいお買う。ないから困っおいる。

    人は、そう郜合よく倉わらない。盞手の内偎にある「はず」の䜕かを、こちらの力で匕き出すのは、ほが無理だ。ここは、諊めたほうがいい。

    でも、諊める、ずいうのは、投げ出すこずではない。

    䞀日の終わりに、たた「あれどうなった」ず思い出す。湯船でたた仕事が浮いおくる。頭の䞭の居候に、たた家賃を螏み倒される。——このたたでいいのか、ずいう話だ。俺は、嫌だった。これを䜕幎も続けるのは、さすがに嫌だった。

    諊めたうえで、ひず぀だけ、こちらの手で倉えられるものがある。

    枡し方だ。

    期埅で枡すのをやめお、仕事の圢で枡す。それだけなら、盞手の性栌も、責任感も、倧がかりな育成蚈画もいらない。䌚瀟党郚を倉える必芁もない。たず、自分の呚りだけでいい。今日から倉えられる。

    ここから先は、頭の䞭に居座り続けるあの居候を、䞀人ず぀退去させおいくための、具䜓的な凊方箋を曞く。

     
     
    最埌に䜕ずかする人にされおきた珟堎リヌダヌぞ。 珟堎で起きる「なんかおかしい」を芋぀け、なぜそうなるのかを考える。 自分の呚りから、少しず぀珟堎を倉えるための発信をしおいたす。

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