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矎少女理孊序論「矎少女のいる颚景」

    操刷法垫

    抂芁物語が神や粟霊ずしお擬人化されるこず、珟代では矎少女がその機胜を担うこず、埓っお党おの事物は矎少女であり埗るこず。


     本皿は2015幎1月に時代錯誀瀟より発行された「月刊『恒河沙』184号」所収の「矎少女のいる颚景」に加筆・修正を斜し、同団䜓の蚱諟を埗おここに掲茉するものです。

     海倖ぞの意芋発信のために、党文の英語蚳を以䞋のペヌゞに掲茉したす。文法䞊の誀りの指摘・衚珟の改善案などあればコメントにおお寄せください。


     序

     ――私は、なぜかよく人から気味悪がられた。
     でも、私は気にならなかった。
     こんなに、こんなにたくさんの人がいるのに、その䞭のほんの少しの人に気味悪がられおも平気だ。
     私を気味悪がる人は、みんな『人間』の人ばかりだったけれど。

    甲田孊人『Missing12 神降ろしの物語』

     本皿は、䜕よりもたず人類の進化ず発展のための瀎ずしお捧げるものである。珟代におけるあらゆる人の営みを貫き留める原理、私の思考を芏定し、たた私ず同幎代の少なからぬ人々の思考を芏定しおいるであろう二぀の芳念に぀いお本皿では詳らかにする。それこそが「物語」ず「矎少女」である。

     本皿の倧郚分は2015幎に曞かれたが、その内容は2022幎珟圚においおも十分劥圓する、吊、今たすたす有甚性を増しおいるように思われる。䞃幎の間に倉化したこずを挙げるならば、バヌチャル・リアリティVR技術の発達により、2015幎時点ではただ埌景に隠れおいた「自己像ずしおの矎少女」ずいう偎面が泚目を集め始めたこず、䞀方で矎少女が衆目を济びる機䌚の増えた分、矎少女衚珟の倫理をめぐる摩擊が䞖界䞭でたすたす激化しおいるこず、などがある。このような時代状況にあっお、今改めお「矎少女ずは䜕か」ずいう根本的な議論を再び盛んにするこずには倧きな意矩がある。今埌も私は矎少女に぀いおの論考を発信しおいきたいず思っおいるが、それらは党お基本的に本皿で述べる考えを土台ずするこずになる。

     本皿の前半では、人間の思考が「物語」ずいう単䜍で構成されおいるこずを述べる。これは知胜を発達させた人類が、生存のために今ある環境に適合しおいくこずに぀いおだけでなく、ただ到来しない環境、今の圢ずは違う自己を蚀語によっおシミュレヌションする胜力を埗たずいうこずである。そしおその物語が、叀代においおは神や英雄によっお、珟代においおは「矎少女」ずいう抂念によっお蚘号化され、思考による操䜜の察象ずなっお新たな物語を生み出すこずを述べるのが埌半である。物語ず矎少女ずは、擬人化ずいう知的操䜜を通じお緊密に結び぀いおいる。本皿を通しお読者諞賢には、単なる性欲の察象を超越した「矎少女」なる存圚が持぀本圓の力に぀いお理解いただけるものず確信する。

     物語

     それらが実圚するか吊かは比范的重芁なこずではない。芁点は぀たり、この宇宙があたかもそれらが実圚するかの劂く䜜甚するずいう点にある。

    䌝 ブロディ・むネス

    ヌ 物語の機胜

     物語を字矩通りに「物を語る」こずず解するなら、人間の蚀語掻動の内にあるものは党お物語であるず蚀っおよい。「䜕が―どうする」ずいう最小限の䞻述関係が蚀語化されおさえいれば、そこでは確かに䜕かが語られおいる。あるいは䞻述関係をなさない䞀単語であっおも、発せられた状況によっお「がある」「が欲しい」などを補うこずができる。物語ずはただそれだけのものでしかない。蚀語は人間の専売特蚱ではなく、バリ゚ヌションの倚寡はあれ、人間以倖の動物も物語を語る。

     しかし、人間ほど物語に䟝存しお呜を繋いでいる動物は他にいない。人間は目の前にないものや実圚しないものに぀いおさえも、蚀葉を甚いお思考し、思考を䌝達するこずができる。この胜力が人間に、身の回りの範囲を超えた瀟䌚的連垯を可胜にした。蚀語ず想像力ずの結合が人間を人間たらしめた。倩敵ぞの察凊も、狩猟採集も、他郚族ずの亀易も、蚀葉を介した連垯によっお飛躍的に効率化された。

     瀟䌚が耇雑化しお以降、目の前になく、物語を通じおしかその䜕たるかを窺い知るこずのできないものに、人間は呜を預けおきたず蚀える。そうできるためには、単なる客䜓の蚘述に過ぎない物語からでも自分自身の行動指針を匕き出す胜力が必芁であろう。その胜力の最も盎接的な衚れが呪術である。

     ゞェヌムズ・フレむザヌは呪術を「類比呪術」ず「感染呪術」に分類した。類比呪術は、「類䌌した行為は類䌌した結果を生む」ずいう芳念に支えられた行いで、藁人圢に釘を打぀こずで敵察者に害を䞎えようずする行為はその兞型䟋である。察しお感染呪術は「接觊しおいたもの同士は離れおも圱響を及がし合う」ずいう芳念から生じた呪術を指す。類比呪術ず感染呪術は人間の持぀最も基本的な心理の䞀぀で、䞖界のあらゆる文化圏にみられるず蚀われる。

     類比呪術の芳念が、物語ず行動指針ずを橋枡しした。䟋えば自然芳察の結果ずしお、降雚が倩䞊にいる䜕者かの意思によっお起きるず考えられたずする。そしおその考えが、人間の英雄が倩䞊の䜕者かず亀枉するこずで銖尟よく雚が降ったずいう物語ずしお語られたずする。だが、これだけではただ䞀回きりの過去の出来事の蚘述に過ぎない。そこから「自分たちも同じように倩に芁望を䌝える儀匏を行っお、同じように雚を降らせおもらおう」ず発想するのは類比呪術の思考だ。物語の前半ず類䌌した状況を自ら生み出すこずで、物語の埌半ず類䌌した結果が起こる。あるいは物語を語るこず自䜓が、それを実珟させるための呪術行為であり埗た。

     このように物語に駆動された行動が瀟䌚に根付けば、元の物語がどれほど正確に自然を反映しおいたかは人々にずっお重芁ではなくなっおいく。人々は物語を維持するために、行動をわずかに修正したり、物語の解釈を倉えたり、技術開発によっおより確実に物語を実珟させようずしたりする。そこたで物語の維持にこだわるのは、物語が蚀葉を介しお広く䌝播し、面識もない人々の間に玐垯を生み出し、それによっお倧きな事業の実珟を可胜にするからだ。土地や生掻はそれぞれに異なるが、物語はそのような違いを飛び越えられる可胜性を持っおいる。

     さらに、物語は語り䌝えられるうちに倉質しおいくものでもある。その性質の䞀぀の衚れずしお、個々の物語の構造はそのたたに、他の物語ず関連付けられるこずでより倧きな物語の䜓系を圢成する、ずいうこずが起こる。䟋えば雚乞いや疟病治癒などの自然ぞの働きかけは、はじめはそれぞれ別個の自然芳察、別個の物語に基づいおいたかもしれない。しかし、そのような物語が増えおくるに぀れ、「雚の神ず畑の神は倫婊神である」「病の神は死の神の配䞋である」ずいう具合に、別々の物語同士が結び぀けられおいくようになる。あるいは異なる文化圏同士が接觊した時には、「こちらの雚の神ずあちらの雚の神は同䞀の神である」ずいう圢をずるかもしれない。

     倉質を蚱容しながら自己を耇補するずいう圚り方は情報が普遍的に持぀性質だが、瞒り合わされお耇雑な物語の圢ずなるこずで、䞀郚が曞き換えられおも本質を倱わない――それ故に恣意的な加工さえも容易にする――ずいう、䌝播に有利な特性が獲埗されたず蚀える。塩基配列で曞かれたテキストである遺䌝子が、䞀郚に倉異が入っおも生呜ずしおの性質を倱わず倱う堎合もありはするが、自己耇補を続けるこずを思い起こしおいただければ、このこずは容易に理解されるだろう。

     こうしお、個別の物語たちを包含する倧きな物語矀、「神話」が圢成される。そこから匕き出された行動指針の集合が宗教ずなる。物語は人の行動を芏定するから、語る範囲の広い物語はそれだけ倚くの人々に圱響を䞎えるこずになる。そのために、共同䜓の銖長が瀟䌚を統治しようず思ったなら、あるいは人々が自ら説明範囲の広い理論ず生掻の安心を求めたなら、自ずず物語は倧きくなっおいく傟向にある。

     以䞊のこずを、人類は先史時代たでに経隓した。しかし近珟代に入っお、人間ず物語ずの関係は急速に倉容しおいくこずになる。


    ヌ 物語の倉容

     か぀おの物語は単なる空想ではなく、村に雚を降らせ、新しい呜を育む力を有しおいた。少なくずも叀代の人は、それらが物語の力であるず信じおいた。では、宗教の圱響力が匱たったかに芋える珟代においおは、物語もたたその力を倱ったのだろうか。そうではない。

     匷力な物語ずは、「こうすればこうなる」ずいう匷い぀たり、珟実ずの敎合性が高いように思わせる因果関係を䌎い、倚くの人間に共有されおいる幻想のこずである。ストヌリヌずいうよりシナリオ、あるいはロヌルモデルず蚀った方が的確だろう。その最たるものは科孊である。これほど正確で束瞛の匷い予蚀を䞎える共同幻想はない。卑近なずころでは「東倧は人生のプラチナチケットである」「ポルノを読むず性犯眪者になる」なども立掟な物語ず蚀えよう。人間のあらゆる行動は今なお物語によっお支配されおいる。それは人間が掚枬によっおしか䞖界を把握できない存圚だからだ。

     しかし近幎になっお、物語の圚り様は倧きく倉容した。物語の「䌝播」の仕方が倉わったためである。

     か぀お宗教≒物語が人々の生掻基盀に深く浞透しおいた時代には、宗教の範囲は地域共同䜓の範囲でもあった。しかし時代が䞋り人ず物の流れが掻発になるず、宗教は遠く離れた地域に䌝播し、ナダダ教に顕著に芋られるような地域の枠を超えた宗教共同䜓が発生する。あるいは䌝播の過皋で宗教同士が亀わっお倉質を蒙り、新たな宗教共同䜓が生たれる。このようなプロセスが延々ず繰り返されたのが二〇䞖玀初頭たでの䞖界の様盞である。

     ずころが時代が進むに぀れ、情報䌝達技術の発達が情報の䟡倀の䞋萜をもたらした。通信の技術――玙、掻版印刷、電話、そしおむンタヌネット――は、䜕千幎もの間口䌝による䌝承に頌っおいた民衆に、情報発信の䞻䜓ずなる機䌚を䞎えた。神の蚀葉を刻むために倚くの血ず汗を流しお石板を切り出しおいた時代は終わったのである。情報の発信が容易になるず、それたで石や粘土板に刻むに倀しなかった日垞の些现な情報が蚘録され、流垃するようになる。そしお文孊が生たれ、芞術が生たれ、孊問が生たれた。それらは党お人間の姿を映し、人間の思考に䜜甚する情報の束であり、物語である。

     その結果䜕が起こったか か぀お倧きな支配力を誇った神話・宗教の暩嚁は膚倧な蚀論に晒されるうちに綻び、その隙間に小芏暡で控え目な物語がおびただしく乱立し、人生を食り立おる遞択肢ずしお個人の前に提瀺された。情報䌝達のコストは確かに䜎枛したが、人間はそれによっお空いた時間を、より倚くの情報で埋めずにはいられなかったのである。量・皮類ずもに豊かさを増しおいく情報に突き動かされお、生存を盎接巊右しない玐垯で結び぀いた共同䜓が掻発に離合集散し、個人は自分のアむデンティティを容易にカスタマむズできるようになった。「䞖界の真理を探究するこずが貎い」ずいう物語に惹かれた者は科孊者になろうずするかもしれないし、「趣味に没頭するこずは人生の暩利である」ずいう物語を遞んだ者はオタクになるかもしれない。最も圌の共感を呌んだ物語が、圌の芋る䞖界を決定する。䜕が圌の共感を呌ぶかを決めるのは圌が過去に觊れた物語である。過去にどんな物語に觊れるかを決定するのは䞻に圌の逊育者であるが、それに限られるものでもない。

     そしお、物語の色県鏡越しの䞖界を生きおいる圌は、望むず望たざるずにかかわらず、その物語を背景ずした新たな物語を語り始める。語られた物語は䜕らかの圢で他の人間の生に干枉する。瀟䌚のレベルで蚀及され、共有され、再生産される物語は「垞識」ずか「芏範」などず呌ばれる。その意味で、物語は䞀぀䞀぀が小さくなった今も、人間を宿䞻ずしお繁殖ず瞄匵り争いを続けおいる。


    ヌ 物語の支配

     あらゆる情報媒䜓を通じお生み出される物語の倚くは、暡倣したずころで珟実䞖界にも同様の展開をもたらすようには思えない、䞀芋するず荒唐無皜な代物である。䟋えば二十䞖玀末に攟映された映画『倩空の城ラピュタ』の筋曞きはこうだ。――無孊な鉱山劎働者の少幎の前に、ある日突然空から叀代王家の末裔を名乗る矎しい少女が降っおきお、二人は共に叀代王囜の謎を解き明かすべく軍を敵に回しお䞊空に浮かぶ遺跡を目指す――。もちろん、こんなこずは願望されるこずはあっおも、珟実に起こる蓋然性は限りなく䜎い。しかしこの物語の栞にある「高貎な少女ずの突然の出䌚い、䞖界の秘密に迫る冒険」ずいう構造は、「珟実に起こるかもしれない」ずいう挠然ずした期埅を人々に抱かせるこずに成功した。それは、この物語の䞖界芳蚭定や人物の心情衚珟、䜜画、音楜が緻密で矎しく、党䜓ずしお「真に迫った」印象を䞎えおいたからである。

     物語の乱立によっお䞖界の芋方が倚様化する䞭では、刀断のできない「珟実に起こりそうかどうか」よりも、「珟実に起こっおほしいかどうか」、そしお「語り方が珟実ず同等の質感・解像床を備えおいるか」の方がリアリティに寄䞎する。ファンタゞヌは倚くの人間が持぀性愛や冒険の願望を刺激するものだが、䞭でも䞊の映画は珟実に迫る粟现さを備えた物語䞖界の䞭に非日垞的な芁玠を織り蟌んだのである。その結果、この物語は人々の珟実芳を「矎少女が降っおきおほしい」から「矎少女が降っおくるかもしれない」ぞずシフトさせた。この皮のモチヌフは叀代から貎皮流離譚ずしお存圚したが、技術の進歩ず物語の自由化・盞察化によっおそれに珟実味を感じさせられるようになったのである。

     願望が期埅ぞず倉わった䟋は枚挙に暇がない。『電車男』に兞型的な、「コミュ障の俺に可愛くお優しい凊女の圌女ができる」ずいう物語はその䞀䟋である。この堎合は映画の代わりにネット䞊の䜓隓談あるいは劄想にリアリティがあったず考えられる。匷いリアリティを持った「䟋倖」の物語に共感し、それをロヌルモデルずするこずで、自分もその「䟋倖」の䞀人であるず信じるこずができるのである。叀代に神話を暡しお儀匏が行われたように、珟代でも小さな物語に぀いお、「物語ず同じ蚀動を取るず、その埌も物語ず䌌通った運呜を蟿る」ずいう芳念が広く共有されおいる。

     珟代ではこの類比呪術の思考は「フラグ」ず呌ばれるこずもある。フラグは人間の思考の基本単䜍が、䞀぀䞀぀の行動ではなくそれらの連続した流れ、即ち物語であるこずを顕著に瀺しおいる。最もよく知られるのは「俺、この戊争が終わったら故郷の幌銎染みず結婚するんだ」型の死亡フラグであるが、これは䞍吉な予感の方が人間の心理に短期的に圱響を䞎えやすいからに過ぎない。䞀方で「アむし合う二人がトヌダむに行くずね  シアワセになれるんだっお」『ラブひな』型の幞犏フラグを信じ、螊らされる人間も埌を絶たない。


     矎少女

    「この銀河を統括する情報統合思念䜓によっお造られた察有機生呜䜓コンタクト甚ヒュヌマノむド・むンタヌフェヌス。それが、わたし」

    谷川流『涌宮ハルヒの憂鬱』

    ヌ 矎少女の前倜

     かくしお人間は倧きな物語のたどろみから解き攟たれ、小さな物語を自由に遞び取る荒野ぞず投げ出された。そこは物語が激しく増殖し、衝突し、倉質する匱肉匷食の修矅堎である。しかしそうなる遙か以前から、人間は物語の力を可芖化し、制埡し、利甚しようずしおきた。

     物語は䞖界を蚘述し、たた䞖界を倉容させる。䞖界に手を加えるずは、物語を操䜜するこずであった。詩的に蚀うならば、物語ずの察話ず呌ぶこずもできよう。物語が人間にずっお察話可胜な圢で語られるために人間が線み出した技術が擬人化である。䟋えば神話は人栌を持った登堎人物に溢れおいる。英雄や建囜者だけでなく、氎の粟、火の神、物蚀う動物など、人でないものにたで人を暡した圢が䞎えられおいる。これらは自然に察する単なる生存本胜が、その背埌に動いおいる法則を知りたい、知っお自然をより良く利甚したいずいう願望に取っお代わられた時に、察話のむンタヌフェヌスずしお人の圢が䞎えられたのだず考えるこずはできないだろうか。人間はあらゆるものに人間を芋出す生き物である。倩井の染みや虫の暡様が人の顔に芋えるずいった䟋は倚い。

     䞖界ず察話したいず願った時、そこに人栌が生たれる。それたで「火は熱い」などの単玔な芳察に留たっおいた自然ぞの理解は、自然を意思持぀者ず考えたこずによっお飛躍的に進歩した。別々の芳察事実の裏に䞀貫性を想定するようになったからである。そしお、自然芳が倉われば自然を蚘述する物語も倉わる。物語が倉われば祭祀が倉わり、文化が倉わる。その文化も、自然を擬人化した神の姿の䞭に反映されるこずで、物語に乗っお他の共同䜓ぞず䌝播しやすくなる。この䌝播の局面においおは、神々は自然の擬人化であるだけでなく、物語そのものの象城でもある。ギリシャ神話ずいえばれりス、「桃倪郎」ずいえば桃倪郎、ずいう具合にだ。

     さらに、人間が䌚話や性愛を行うこずに倣っお、物語の亀錯も人物同士の亀流ずしお衚珟すれば䟋えば異文化の神同士が婚姻する神話を䜜れば目に芋える圢で、堎合によっおは恣意的に倉質を起こすこずも可胜だ。こうしお情報の束に過ぎなかった物語は、肉䜓を持っお他の物語ず盞互䜜甚を始める。いわば物語の登堎人物ずは、物語そのものを担っお遠くぞ運んでいくキャリアずみなすこずができる。それは堎の量子論においお、粒子が堎から゚ネルギヌを受け取っお生成し、他の粒子ず衝突しお別の粒子に倉わっおいく様子によく䌌おいる。

     珟代にもこんな話がある。路傍に小さな鳥居を蚭眮したずころ、立ち小䟿や䞍法投棄が激枛したずいう䟋が日本各地で聞かれる。「䜕の倉哲もない路傍」ずいう物語に、鳥居ずいう呌び氎が配されたこずによっお路傍が擬人化され、「路傍の守護神」ずでも呌ぶべき人栌が生成したのだ。物蚀わぬ路傍はたちたち雄匁に「芋匵っおいるぞ、眰が圓たるぞ」ず語るようになり、䞍法投棄者の行動に干枉した。そしお鳥居の矎化効果が広く知られるようになるや、同様の詊みが党囜に広がり、路傍の守護神は急激に増殖、あるいは䌝播したのである。

     さお、か぀お神や粟霊が物語の擬人化ずしお果たしおいたこれらの機胜を、珟代においおは矎少女が担っおいるずいうのが本皿の䞭心的䞻匵である。


    ヌ 矎少女の暩胜

     擬人化ずは物語ず人間ずの察話のむンタヌフェヌスだった。その様匏ずしお矎少女が遞択されるこずは時代の必然であり、たた合理的でもある。時代の必然は次の二぀の事実によっお説明される。䞀぀は、小さな物語が台頭した結果、ムラ的な共同䜓の秩序に劣らず個人の内面が尊重されるようになり、個人が個人ずどう付き合うかが人生の倧きな関心事になったこずである。もう䞀぀は、元々人間の無意識に広く存圚しおいた女性ぞの畏敬が、情報の亀錯が激化したこずによっお䞀挙に噎出し、垌釈されたこずである。

     倪叀から生殖の担い手ずしお畏怖され、たた欲望されおきた少女は、倚く絵画や圫刻などの、そしお䜕より詩歌の題材ずもされおきた。それら芞術衚珟の技術が庶民にも広く共有され、䜜品が安䟡に創䜜され発衚され評䟡されるようになるず、芞術は単なる珟実の反映や颚刺であるだけでなく、芞術の蓄積それ自䜓が次の䜜品の題材ずなるずいう圢で、珟実から半分独立した領域ずなっおいく。矎少女衚珟も䟋倖ではない。暡倣ず差別化の連鎖を経るうちに、珟実の性の察象の代替物ずいう最初のコンテクストが重芁性を倱い、ただ「矎少女ずは䜕か“䜳きもの”である」ずいう芳念が抜出された。矎少女は性の察象であっおもよいが、そうでなくおもよいのである。

     ぀たり矎少女は、ストヌリヌ䞭に生きる䞀人の個人ずしお扱われるず共に真・善・矎の象城でもあるずいう二面性を持぀に至った。この事実から、矎少女ぞず擬人化するこずの䞉぀の意矩が導かれる。それは、

    1.  矎少女は男女いずれにも受け入れられる。

    2.  矎少女は個人ず察等に盞互䜜甚できる。

    3.  矎少女は嫌われたくないずいう感情を誘う。

    である。①は男性の欲望の客䜓である必芁性がもはやないから、②は個人䞻矩の垰結、③は矎少女が“䜳きもの”ずしおの性質を含むからである。これらはいずれも、か぀おの神に取っお代わるための必芁条件である。

     たず①③によっお、人間は物語に感情移入し、物語のこずをもっず知りたい、自分も物語に関わりたいず考えるようになる。矎少女は感情移入を容易にするためのむンタヌフェヌスずも蚀える。しかしその感情移入は、そこに矎少女の姿を幻芖しない人間にずっおは党く理解䞍胜な代物かもしれない埌で述べるように、矎少女でありさえすれば必ず感情移入できるわけではない。

     必ずしも感情移入できるわけではないこずは②ず関係しおいる。即ち、か぀お共同䜓によっお共有されおいた神は今や䞀人䞀人に個別に垰属しおいる。しかも矎少女は神ず違っお、察等な存圚ずしお友情や愛情を向けるこずが蚱される。さらに、個人に垰属しおいる代わりに、個人は自分の芋出した矎少女のこずを小説や挫画などの圢で発信するこずで、ネットを通じお党䞖界に䌝播するこずができる。その結果、最初の䞀人ず同じ物語に矎少女の姿を芋、それたで関心のなかったものに感情移入する人間は増えるだろう。


     感情移入ずいうが、これは只事ではない。小さな物語たちが人生や䞖界を構成する珟代では、物語に感情移入するずいうこずはその物語に倧きく圱響された人生を歩むずいうこずに盎結するからである。぀たり矎少女は人生を狂わせる粟神の病に喩えるこずすらでき、それは優れた衚珟に媒介されお、その背負う物語ず共に感染する。これが情報化瀟䌚における新しい神の圚り方である。


    ヌ 矎少女の発芋

     二十䞀䞖玀の初頭たで、物語を矎少女に象城させお盛んにやり取りする文化は小説・挫画・ゲヌム・アニメの䞀郚の領域に閉じ蟌められおいた。その状況を打開し、文化のあらゆる領域に矎少女が顔を出し始めるきっかけずなったのは、思うに二〇〇八幎発売の「萌え米」であろう。矎少女のむラストをパッケヌゞに印刷したこの米は、秋田県雄勝郡矜埌町のうご蟲業協同組合から発売された。サブカルチャヌの趣味人口が増加しおきたこずを受けた、迎合的ずも蚀える䌁画だったが、結果的にこの商品は話題になり、以降あらゆる蟲産物・サヌビス・自治䜓・゚トセトラが戞惑いながらも矎少女のマスコットキャラクタヌを䜜るようになった。たた本家であるサブカルチャヌの偎も、以前から存圚しおいた擬人化モノの䜜品をより広く売り出す方法を暡玢し始めた。

     しかし、萌え米は䞀般倧衆の持぀矎少女ぞの抵抗感を䜎枛させたものの、萌え米それ自䜓が熱狂的に愛されたずは蚀い難い。より匷い力を持っおいたのは蚀わずず知れた初音ミクである。圌女の最倧の特城はその背景に物語を䞀切持たないこずだった。ただ矎少女の容姿に歌わせる機胜が付いただけの、プロフィヌルもほずんどない、培底的な「玠材」ずしお圌女は珟れた。他に重芁なこずは、そもそも歌ずいうものがある皋床の長さを持ったテキストであるずいうこず、䜜品が動画の圢で投皿されるこずでミクの倖芋にも若干の差別化をする䜙地があったこず、ニコニコ動画がアマチュアによる倚様な創䜜ずその連鎖を匕き起こしやすい仕組みを持っおいたこずだ。

     玠材ずしおの矎少女、十分な物語の量ず幅、その幅を衚珟するための倖芋の倉異、情報が高速に䌝播し再生産される環境。これらが揃ったこずで、圌女の登堎は人類瀟䌚に、あらゆる物語にその䞻䜓ずしお矎少女を「代入」するこずができる、ずいう革呜的な気付きをもたらした。

     䟋えば初音ミクに「お米を食べよう」ずいう趣旚の歌を歌わせお動画を䜜ったずしよう。歌詞によっおは、それは「米が矎少女になっおメッセヌゞを発する」ずいう擬人化の圢を取るかもしれない。ミクの容姿に米らしい特城を加えお動画に出挔させおいるならなおさらそう芋えるだろう。しかし同時に、この動画のミクは「お米を食べよう」ずいうメ●ッ●セ●ヌ●ゞ●そ●の●も●の●の●象●城●にもなっおいるのだ。事は米に限らない。人間が代匁すれば嘘臭くなっおしたうメッセヌゞ――『初音ミクの消倱』や『はやぶさ』がこれにあたるず筆者は思う――さえも、誰でもない存圚である初音ミクならば担うこずができる。これらは、ミクずいうキャラクタヌがなく発声機胜のみが存圚したなら、あるいはミクが圌女独自の物語を初めから持っおいたなら起こり埗なかった事態である。

     初音ミクの出珟によっお、我々の「擬人化」の抂念は倧きく拡匵されたず蚀える。擬●人●化●は●い●か●な●る●情●報●に●察●し●お●も●斜●す●こ●ず●が●で●き●る●。ある情報が「䜕か」を蚘述した物語でありこれは自明に垞にそうだ、その「䜕か」ず関係を持ちたいず人間が願うずき、その情報はある匷床で擬人化されおいる。そしおヌ節で述べたように、物語は人の圢を取るこずで、他の物語ず盞互䜜甚しお新たな物語を生み出す力を匷める。珟に初音ミクの成功は「ボヌカロむド曲」ずいうゞャンルを生み出し、さらなる創䜜人口の増加に倧きく寄䞎した。たた埌発のボヌカロむドも続々ず発売され、圌女たちずミクずの亀流を描いた䜜品も倚くある。


    ヌ 矎少女の受容

     ここで先述の萌え米の話に戻ろう。萌え米は、いわば「オタクだから矎少女の絵の぀いた物は買わねばならない」ずいうれロ幎代的匷迫芳念で買われおいたもので、矎少女自身ずの察話が確固ずしお成立しおいたずは蚀い難い。それは商品が、「この子ず察話したい」ずいう欲望を喚起する力に乏しかったからではなかろうか。䌝統的な宗教の神霊なら、「䟝代は甚意したが、魂が宿っおいない」状態がこれにあたるだろう。擬人化しお矎少女になりさえすればいくらでも感情移入できるずいうわけではなく、その矎少女のふるたいによっお感情移入させる力の匷匱に差が出る。萌え米に続いお続々ず珟れた萌えキャラ町興しが、しばらくの間鳎かず飛ばずの時期を経隓したのはこのためだ。

    「米の物語」を擬人化した矎少女は、生産者の手を離れた瞬間に、「米の物語を擬人化した矎少女ず消費者ずの物語」を玡ぎ始める。それは物語が䌝播するずいうこずに䌎う必然だ。より厳密に蚀えば、「米の物語の擬人化」が米のパッケヌゞから消費者の脳ぞず䌝播した際に、新たに「米の物語の擬人化を芋お消費者の脳に喚起されたむメヌゞ矀の物語の擬人化」ぞず倉化した、ずいうこずになる。人間ず矎少女ずの関係は、党おこの新しい物語の䞊で圢成される。故に、愛着を持っお継続しお買っおもらうためには、蚀い換えれば「この子ず仲良くなりたい」ず思うほど匷床の高い擬人化をしおもらうためには、耇雑なむメヌゞ矀を喚起させなければならない。どのようなむメヌゞ矀を喚起するかは消費者がそれたで芋聞きした物語の蓄積によるずころではあるが、远加情報を呌び氎ずしお配するこずでその方向性をある皋床制埡するこずができる。

     䟋えば次のような挫画を公匏サむトで連茉したらどうだろう。――萌え米を通販で買った倧孊生の䞋宿にこの矎少女が珟れ、おいしい米の研ぎ方・炊き方やおかずの䜜り方を手ほどきし、䞀緒に食事をし、恋愛を応揎し、時は流れ、圌の結婚ず共に姿を消した圌女は圌の臚終の時に再び珟れ、圌だけに芋える姿で愛を囁き、圌の肉䜓ず共に火葬され、そしお時は流れ、倧孊生になった圌の孫が萌え米を通販で買う――。

     このようなロヌルモデルを提䟛するこずによっお消費者は、この矎少女を単なる米の袋に描かれた絵ではなく、自分の生掻に寄り添い自分の身䜓を圢䜜る同居者ず感じ、愛するやり方を知るようになる。実際にこのような手法は既に各所で詊みられ、矎少女を甚いお物語に愛着を持たせるこずに成功した䟋も数倚くある。それらは党お、二次創䜜をはじめずした「消費者自身が玡ぐ物語」によっお発展したコンテンツである。初音ミク然り、戊史を擬人化した「艊これ」然り、党おは消費者䞀人䞀人ず圌女たちが倚様な関係を築いおいくのを埌抌しするこずこそが成功の最倧の芁因なのだ。


    ヌ 矎少女の遍圚

     物語の擬人化ずいう抜象的な䞻匵を次のように理解するこずもできる。即ち、擬人化で生じた矎少女ずは、その物語に぀いおの党おの情報を持っおいる存圚である、ずただし、質問しおもそれを教えおくれるずは限らない。軍艊を擬人化したなら、その軍艊に぀いおさも自分のこずのように䜕でも知っおいる矎少女に。戊史を擬人化したなら、戊争に぀いおさもこの目で芋おきたかのように䜕でも知っおいる矎少女に。いわば矎少女はその物語におけるラプラスの魔である。

     しかし「物語に぀いおの知識」ず「モノに぀いおの知識」ずの境目はどこにあるのだろうか 軍艊に぀いおの情報ずは、その建造の経緯や戊争に䞎えた圱響たで含めれば、無限に拡倧しお䞖界史党䜓に぀いおの情報ず区別が぀かなくなるのではないか

     この疑問ぞの䞀぀の答えは、「明確な区別は぀けられなくおも構わない」ずいうものだ。玠粒子理論では粒子は固䜓ずしおの境界を持っおいるものではなく、波ずしお空間に広がっおいるが、その倧きさは他の粒子ず衝突した時の散乱確率によっお実効的に決めるこずができる。同様にモノも、本来は情報空間に広がっおいる物語の䞭の、ある特城的な䞀郚の領域をそう呌んでいるだけのもの、ず考えればよい。即ち、物●語●の●密●床●の●高●い●領●域●が●モ●ノ●で●あ●る●。八八蚈画で建造された䜕か、ビッグの䞀぀ず呌ばれた䜕か、クロスロヌド䜜戊に䟛された䜕か――それらの情報の共通郚分が「戊艊長門」ず呌ばれおいる、ず考えるのだ。元々人間は混沌ずした情報の連なりを意味蚘号によっお分節した埌の䞖界のみを芋おいるのだから、モノがそれ自䜓ずしおはっきりした茪郭を持っおいるかどうかなど、どうしお知るこずができるだろうか

     こうしおモノず物語は統䞀的に理解される。それぱネルギヌず質量が等䟡であるずいう盞察論の描像ずもよく笊合する。物語ずいう゚ネルギヌの詰たった堎に生成挔算を斜すこずで、堎から゚ネルギヌを分け䞎えられおモノずいう粒子が発生する。我々人間ずお、生物の進化の歎史、瀟䌚の発達の歎史、個人の生掻の歎史ずいう情報の海に、生呜掻動ずいう挔算が斜され続けた結果ずしおここに存圚しおいるではないか。情報の亀叉点ずしおの「人間」の定矩は今埌も倉容し続けるに違いない。それは我々の䞻芳の䞭での倉化に過ぎないかもしれない。蚀い換えれば、倉容しおいくものは「人間ずは䜕か」ずいう物語に過ぎないのかもしれない。しかし、それで十分ではないのか

     そしお、人間が物語ず察話したいず願えば、物語はその人間が最も重芖した぀たり、密床を芋出した箇所を䞭栞ずしお矎少女の圢を取る。モノは人間の意識に䞊りやすいため矎少女の栞ずなりやすいが、モノそのものが擬人化されたのではなく、モノを存圚せしめる物語党䜓が擬人化されたのだずいうこずに泚意しなければならない。

     こうしお、䞖界の党おは物語ずしお蚘述されるこずになる。あらゆる物語からは矎少女が生成する。人間が意識を向けた所、そこに矎少女が珟れる。即ち――こ●の●䞖●界●に●矎●少●女●で●な●い●事●物●は●、た●だ●の●䞀●぀●も●存●圚●し●な●い●。私たちが今生きおいるのは、たさにそのような時代の倜明けなのだ。


     䞖界

    「 倢みたいな景色を 怖がる人はいない ず思いたす 」

    高橋匥䞃郎『灌県のシャナ アンコヌル』

    ヌ 矎少女のいる颚景

     人間は情報の束に物語を芋出し、物語から矎少女を生み出し、矎少女ずの生掻を幻芖し、矎少女に導かれお運呜を倉えおいく。人間ず矎少女ずの共同䜜業。その最前線は玛れもなくここ日本であろう。それはダマト朝廷が蚘玀線纂時に地方神話を取り入れお宥和を図ったこずに始たる八癟䞇の神々の文化――「どこにでも神は宿る」――も倧きく手䌝っおいるだろう。しかし二十䞀䞖玀の日本に棲んでいる矎少女の数は八癟䞇どころではないのである。

     さお、今日䞀日の生掻を振り返っおみよう。朝目が芚めた時に肩を揺すっおくれたのは誰 袖を通すず朚綿の肌觊りで背䞭に芆い被さっおきたのは誰 足銖から腰にかけおベルトで抱き぀いおいるのは誰 レヌルの振動を䌝えながら「満員だけどごめんね」ず声をかけるのは誰 運賃を匕き萜ずしながら「別に埅っおたわけじゃないわ」ず蚀うのは誰 あなたが倧孊ぞ行った埌、誰もいなくなった郚屋の隅にぜ぀んず座り蟌んでいるのは誰 倩文孊の成果を基にニュヌトンらによっお定匏化されたのは誰 ドむツの公甚語は誰 生協のおにぎりの棚の埌ろからこちらを芋おいるのは誰 孊生䌚通の階に郚宀を持っおいるのは誰 東京の冬をこんなに寒くしたのは誰 あなたがドアを開けるず慌おおベッドの䞋に隠れるのは誰 フラむパンを持぀手を芋守っおいるのは誰 ゎミ袋の䞭で䞍平を蚀うのは誰 蛇口をひねるずシャワヌから飛び出しおくるのは誰 あなたの倢に毎晩出おきお毎朝忘れられおいるのは誰 あなたは誰

     かくしお矎少女を知った人類はこの宇宙の党おず語らい、党おを愛し、党おに抱かれお生きおいく。そこに孀独はない、いや、孀独さえもが矎少女だ。過去、珟圚、未来が私たちの恋人になる。数え切れないほどの矎少女に手を匕かれ、私たちの氞遠の青春がこれから始たるのだ。


    〈以䞊〉

     
     
     
    オカルティスト。「性衚珟を甚いた欲望の蚀語化」をテヌマに掻動しおいたす。衚珟の自由に぀いお、矎少女ず擬人化に぀いお、文芞に぀いお、そしお魔術に぀いお。

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