
【エッセイ】ジムに行き何を鍛えたいのか
最近、ジムに通おうか迷っている。
健康のためとか、運動不足解消とか、それっぽい理由はちゃんとある。
でも、入会ボタンを押す前に、妙なことを考えてしまう。
「これ、通い始めたらSNS投稿しなきゃいけない空気ある?」
ジムって、身体を鍛える場所のはずなのに、最近は“投稿する場所”にもなっている気がする。
「朝活完了」
「自分磨き」
「今日も追い込んだ」
たぶん誰にも強制されていない。
でも、なぜか頭の中で勝手にストーリーが始まる。
もし通うなら、プロテインを載せた写真とか必要?
鏡越しの自撮りとか撮る?
ハッシュタグは「 #筋トレ男子 」?
いや、たぶん違う。
本当はもっと静かな理由でジムに行きたい。
仕事終わりに少し身体を動かして、帰り道にコンビニで水を買って、「今日ちょっと偉いな」って思えればそれでいい。
でも今は、何かを始めるとすぐ“発信する前提”がついてくる。
続けることより、見せることが先に来る瞬間がある。
だから最近は、「誰にも見せない努力」って、結構かっこいいのかもしれないと思っている。