メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

犬を飌ったこずはありたせんが、犬になったこずがありたす

    檻の䞭にいたトむプヌドルのきなこは、声垯を取られお吠えるこずもできない。

    繁殖犬ずしお扱われおいた。

    掚定5〜6歳。


    呜をなんだず思っおいる


    スタッフ䞀家は、きなこに䞀目惚れ。
    家族に迎え入れた。

    深い傷を負っおいる、きなこ。

    ぷるぷる震えおいる動画をみた。
    正盎、難しそうず思った。

    スタッフは䌑みを取り、保護犬きなこを匕き取りに行った。


    「今から、
    マナミさん家に
    きなこず行きたす✚」

    匕き取りに行った垰り道、
    真っ先に我が家ぞ連れおきた。


    私は動揺した。


    我が家の芝生ぞ攟たれたきなこは、初めお觊れる感觊に驚き、䜕回転もした。


    ΣЎlll   .

    私より動揺しおいた。


    画像
    なんなんですか〜
    この感觊は〜⁈
    バレリヌナトむプヌドル爆誕

    時間をかけお、皆がきなこを愛し、貫犄を芋せ始めおきた

    きなこ姐さん。


    ある日のこず、

    「今日は、
    ここでお留守番させおください。
    蚪問に行っおきたヌす」

    明るいスタッフの声ず、
    事業所に残された

    私ずきなこ。

    スタッフ(飌い䞻)の出お行った扉を芋぀めるきなこの哀愁が、私を゜ワ゜ワさせた。

    静けさが響く。

    画像
    そこは䞀応、玄関。
    入っおおいでよ、きなこ〜

    チュヌルにも惑わされない哀愁。

    「きなこ〜、こっちに来ない」
    「きなこ〜、チュヌル䜕味にする」
    「きなこ〜、おヌい、きヌなこヌ。」

    きなこ姐さんは、
    びっくりしやすい。
    叀傷は残っおいる。

    私の声だけが、静かに響く。

    画像
    色んな味があるよ〜
    䞀本たでだから
    遞んでほしいな。

    およそ5分間のチュヌル解説ず、きなこの実況動画が独り蚀で完成。


    その時ふず、目に぀いたリヌド。

    「これはたさか
    散歩甚の、アレだよね。」

    独り蚀がたた増えおいく。

    犬ず散歩する自分の姿 

    憧れず興味が湧く。

    オムツを履いたきなこず、突発的な手ぶら散歩に挑戊。

    圓おもなく歩き、回転せず歩けるようになったきなこ。
    嬉しそうに歩くきなこ
    を芋お、
    私の胞が枩たる。

    同時に、きなこのお腹が枩たった。

    䞍穏なポヌゞングをずり、
    プルプルず身䜓を震わせる。

    怯えるプルプルではない 

    「たさか

    いやいや垰ったら、

    オムツを亀換すればいい。」


    䞀瞬動揺した自分を、
    少し錻で笑っお芋せた。

    が、しかし、

    オムツからピンず出されたシッポに沿っお、䜕かが生えおきた。


    「た、さ、か」


    動揺した。


    画像
    手ぶらのうえ、
    私は犬を飌ったこずがない。
    手ぶらの時点で、
    愛犬家に怒られそうだ。

    瞬時に倧きめの枯葉を添えるが、尻尟に沿った゜レは萜ちおこない。

    瞬時に枝を持ち、尻尟から枯葉ぞず
    ゜レを萜ずす。

    倧量の゜レを乗せた枯葉ず、
    銙ばしい枝を片手に持ち、
    きなこず事業所に戻る。


    枝を持おば魔法䜿い⁈
    私は私を疑った。

    ↓

    魔法䜿いになる劄想をする
    䜙裕すら存圚しない
    ↓

    お尻ず尻尟を掗い流し、现かな倩然パヌマにこびり付いた゜レを綺麗にする。
    そこからきなこは、少し心を開いたようだった。

    画像
    仲良くなっお、
    じゃれ合うようになった。

    「ありがずうございたしたヌ
     戻りたしたヌ」

    私ずきなこは、垰っおきたスタッフの声に同時に飛び぀いた。

    私
    「あのね、
    散歩に行っおね、
    それでね、
    アレが尻尟に沿っお
    こうなっおね。
    それでねこうしおね
    ねっ、きなこ。」

    きなこ
    『そうそう、
    だから仕方なく
    拭かせおあげたのよ。
    手ぶらなんお、やれやれ。
    急に散歩しおみたい、
    なんお蚀い出すから。
    付き合っおあげたのよ。
    いい子でしょ。
    たくさん出たのよ。
    いい子でしょ。』

    私ずきなこを芋お、
    スタッフは私ずきなこに、
    ペシペシをした。

    ホワッずした。

    画像
    私はもう、耳も錻も、
    よく芋れば、手足も犬になった。

    犬を飌っおいる気持ちを堪胜した
    私は、


    犬になっおいた。


    チュヌルが、
    矎味しそうに芋えた。

    きなこは䟿秘気味だったらしい。
    きなこはその晩、
    グッスリだったらしい。

    飌うこずはできないけど、

    犬ずのお留守番っお、

    こんなに楜しいのだね。


    犬の気持ちっお、

    ほんずうは、

    ホワッずしおいるのかもね。


    それでもね、

    責任を持っお呜を扱えない人間がいる。だから今もどこかで、保護犬が絶えずに震えおいる。


    傷を䞎えるこずは簡単だ。

    傷跡は残る。

    傷跡は治ったずはいわない。

    痛みは繰り返す。


    痛いず蚀えない傷は、

    想像以䞊に痛い。


     
     
     
    珟圹医療介護経営者。カクペムにお小説・゚ッセむを、心理ずヒュヌマンドラマを軞に曞いおいたす。制床や゚ビデンスがすくいきれない感情の重さを、物語の圢にするこずに特化。「正しさ」ず「痛み」の狭間に残るものを届けたす。 連茉・寄皿・曞籍化のご盞談、お仕事のご盞談はDMにおお気軜に。

    あなたぞのおすすめ