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いろんな梅が、暮らしている。梅干し界の紙芝居風 二話目

紀州王国の朝

若梅が学校へ向かって歩いている。
ところが今日は、街道に見慣れない一団がいる。

赤いしそをまとった梅。
少し柔らかな表情のはちみつ梅。
小柄で硬そうなカリカリ梅。

若梅が立ち止まる。
「……あれ?」

紀州王国の市場

さまざまな梅たちが行き交っている。

紀州王国の隣には、少し違った暮らしをする者たちがいる。

さっそく先生に質問

「良い所に気がついたのぉ。
本日は校外学習としよう。」

「やったぁ」
「遠足?」

「こらこら、これは学習じゃ。」
「はーい」

一面の赤しそ。

堂々と建つ、しそ連邦の議事堂。赤しそたちが風と踊り、紀州梅を見て言う。
「我々がいなければ、お前たちはただの塩漬けの実に過ぎない。」

色と香りは誇り

紀州梅先生は、面白くない顔をして呟く。「また言っておる。」

本来であれば、赤しそと梅が一緒になっている美しいとされる場面。

赤紫の色が梅へ移っていく。

そう言いながらも、両国は昔から深く結ばれていた。
婚姻ならぬ、『漬け合い』である。
しそ連邦は、少々、議論好きである。
議会が大紛糾。
「二枚!」
「三枚!」
「十三パーセント!」
「十五パーセント!」
全員、本気である。

さあ、次の場所へ向かうぞ

紀州の古参梅たちが何かを眺めている。
向こうから、明るい雰囲気の一団。

「比較的新しく力をつけてきた国じゃ。はちみつ共和国」

柔らかな黄金色を取り入れた街。
はちみつ梅たちが堂々と歩いている。
旗には蜂蜜を連想させる意匠。

甘さこそ、我らの在り方

紀州の古参梅は伝統を重んじる。
梅干しとは、酸っぱくしょっぱく、皺々であるべきか。
甘さを迎え入れるべきであるのか。

どちらが正しいかは、決まらない

紀州梅とはちみつ梅が、同じ白米の上に座っている。
古参梅の若き記憶。

互いに、チラッと見る。

紀州梅とはちみつ梅が、同じ白米の上に座っていた。
若梅たちは、ハラハラしていたが、結局は仲が良かった事に安心した。

どちらの在り方も、
互いを認め合ってきた。

この会話の結末は、生き残るためには変化を受け入れることも、必要だということであった。
次に向かった先には…

カリカリ梅自治区

若々しく、活気がある自治区。
小柄な青・赤のカリカリ梅たち。

一粒が胸を張る。
「我々は、熟すことを選ばなかった。」

カウンターカルチャー
カリカリポーズ

カリカリ梅たちが一斉にポーズ。
「硬さのまま、勝負する!」

後ろで紀州梅が、
「元気じゃのう…」

さらに広い梅の世界

干された者。甘く漬けられた者。さまざまな梅の仲間がいた。
加工方法や味わいの異なる梅たち。

紀州王国を中心にした
梅干し界の広い景色

道が…しそ連邦、はちみつ共和国、カリカリ梅自治区へ続いている。
そしてさらに海の向こうにも、まだ見えない土地がある。

夕暮れ。
違う種類の梅たちが並んで、遠くの白米大陸とおにぎり山脈を見ている。

同じ終着点

しそ梅、はちみつ梅、カリカリ梅、紀州の梅。違っていても、彼らには同じ景色があった。
遠くにお弁当箱と、おにぎり山脈。
「美味しく食べてもらうこと。」

みんな帰っていく。

「またな!」
「良い塩梅で!」
「そっちもな!」

若梅が先生に聞く。

「先生。」
「なんじゃ?」
「梅干し界って、広いんだね。」

先生は海の向こうを見る。
「広いぞ。海の向こうにも、
まだ親戚がおる。」

若梅は驚く。
「えっ。」

「その話は、また今度じゃ。」

梅干し界 第二話
「いろんな梅が、暮らしている。」
―了―

第3話で原作の「遠き親戚たちの国々」へ入れる予定です。
まだ続くんかい⁈
と、思ったそこの貴方。貴方にこそ、味わってもらいたい梅干し界🔴
うめぇ、うめぇよ、
ウメボッチャンよぉ〜
🔴

いつもありがとうございます

私事ながら、忙しい日々が続いています。梅干しと皆様に支えられて、noteを投稿できました。今後ともよろしくお願いします🐹

日本の農家さん、応援チュウ🐹

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