
あなたの中の宝石(絵本)

あるまちに、
たくさんの人が忙しく行き交う中、
ただなんとなく歩いている子がいました。

ある日、風が
「こっちだよ」とささやきます。
そこには見慣れない小道がありました

その小道を進んでいくと、
町がどんどん遠ざかっていきます。
ドキドキ
ざわざわ
でも、少しワクワク

分かれ道にやってきました。
一つは来た道に戻る道。
もう一つは見えない先に続く道。
その子は、
胸に手をあててみました。

ほんのり光る胸の灯りが、
見えない先に続く道を照らしています。
胸の灯りは、
だれにでもある
ほんとうの想いなのです。

しばらく歩くと
川にたどり着きました。
太陽の光が反射して
キラキラ。
とても穏やかな、
やさしい川です。

小舟に乗り込むと、
ゆっくり動きはじめました。
ドキドキします。
でも、怖くはありません。
川が、
やさしく案内してくれます。

舟の上で、
その子の胸のあかりは
美しい宝石のように輝いています。
「この流れが
わたしの進む道だよ」
そう教えてくれている
みたいでした。

いつしか日が沈み、
小舟は
星のきらめく宇宙を
漂っています。
とても、
美しい世界です。

ふと気づくと、
頭上には
たくさんの花火が上がっています。
胸の宝石はいっそう輝き、
その子の顔は
自信と喜びに満ちています。
小舟は、
止まることなく
すすんでいきます。

読んでいただいてありがとうございます💜
絵と文:空色日記(やさしいシチュープロジェクト)
アートサポート:Hikari