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【読書記録 -137】ゆるストイック

    科学的に考える人

    自分らしく成長するための努力論

    現代は「努力すること」が難しい時代だ。
    SNSを開けば成功者の情報が流れ、AIを使えば答えらしきものはすぐに見つかる。だからこそ、「何を頑張ればいいのか」が見えにくくなっている。

    佐藤航陽氏の『ゆるストイック』は、そんな時代における努力の方向性を整理した一冊である。

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    この本は、ゆるそうなタイトルに反して、内容は意外と情熱的だ。軸となっているのは、努力とは「ただ頑張ること」ではなく、自分を知り、自分らしい成長を続けることだという考え方だ。

    成長とは、昨日の自分を超えること

    多くの人は成果ばかりを見てしまう。
    しかし著者は、成果よりも「成長率」が重要だと説いている。

    著者の佐藤航陽は、1986年福島県生まれの起業家だ。
    早稲田大学在学中に株式会社メタップスを創業し、東証マザーズ上場を実現。その後は決済サービス「Origami」の経営にも携わり、現在は株式会社スペースデータ代表取締役として、AIや宇宙データを活用した新しい事業に挑戦している。

    目標はゴールではなく通過点だ。
    他人と比較するのではなく、自分が昨日より成長しているかどうか… それが「成長率」だ。目標(通過点)ごとに成長率を確認する。その積み重ねが長期的な成果につながるのだ。

    自分らしい努力は、需要だけでは見つからない

    ―「需要がある」という理由だけで取り組んだことがうまくいかなかった人生は、とても悲惨だ。―

    著者は本書の中でそう書いている。
    需要は変化する。しかし、自分が没頭できるものは簡単には変わらない。

    だから著者は、自分に配られたカードを知り、没頭し、変化し続けることを勧める。「自分にしかできないこと」と「社会から求められること」が重なる場所を探し続けることが、何かに情熱を注ぎ続けるコツなのかもしれない。

    「ゆるストイック」とは何か

    著者のいう「ゆるストイック」とは、自分に甘く生きることではない。それは自分にはストイックでありながら、他人と違う考えであることに寛容であることだ。

    自分を律し、成長を求めること。
    そして、自分と異なる価値観に干渉されず、自分らしさを受け入れる「ゆるさ」。

    その、一見すると矛盾する二つの価値観を同時に持つことが、変化の激しい時代を生き抜く強さになるのだ。

    「隠れて努力する人」はそんなことを考えているのだろう。


    参考リンク

    ・毎日新聞出版「My Road」著者紹介記事

    ・Amazon『ゆるストイック』商品紹介ページ

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