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キャッシュフロー経営

    科学的に考える人

    キャッシュ・フロー経営とは、帳簿上の利益よりも手元にある現金(キャッシュ)の確保と増加を最優先にする経営手法です。

    一般的に「キャッシュフローが大事」「キャッシュフローを重視せよ」などと言われることが多い。

    だけど、この「キャッシュフロー」ってなんだ?
    ボクはこの問いを、多くの経営者や経営学を学んでいる人に聞いて回りたい。可能であれば。

    英語で言うと「Cash Flow」=現金の流れだ。
    だけど、考えてみると「現金が流れる」って変な言葉じゃありませんかね?

    【キャッシュフロー経営の4つの原則】
    キャッシュインは多く・早く:

    売上代金の回収を急ぎ、入金を前倒しします。
    キャッシュアウトは少なく・遅く:
    無駄な支出を減らし、支払いのタイミングを後ろに延ばします。

    いや… まあそうでしょうよ。
    それができないからみんな苦労するんじゃん。

    お金を自分で産み出すことはできない。
    銀行だって、誰かに融資をすることを決定して、その会社(まあ個人の場合もあるが)の口座に融資額を書き込んで初めてお金を産み出すことだできるのだ。まあ、日本銀行みたいに直接お札を刷ることができるところは別だけれども。

    一般の会社(まあ個人でもいいんだけどね)は、誰かが持っているお金を譲り受けることによってしかお金を得ることができない。念のため、ここで言っている「お金」は「キャッシュ(現金)」を指しているとご認識いただきたい。そして、そのキャッシュには「口座残高」も含めることとしよう。

    さて、ということは、キャッシュフロー(現金の流れ)は相手との関係性によって変化するもんじゃないのか。

    こちらが一方的に「キャッシュ・インをより多く、より早くしよう」と思っても、クライアントが支払額を割り増ししてくれたり、支払期日を早めてくれない限りキャッシュ・インを改善することはできない。

    逆に「キャッシュ・アウト」だって、協力会社や仕入れ先への支払いを無限に引き延ばすことはできない。昨今のビジネス環境を鑑みると、そんな会社には商材を卸してくれなくなるか、公正取引委員会にねじ込まれるのがオチだ。


    企業の財務諸表は、B/S(貸借対照表)・P/L(損益計算書)・C/F(キャッシュフロー計算書)の3つで構成されることが多い。だが今日はB/SとP/Lの話は割愛してC/Fの話に絞ろう。

    キャッシュフロー計算書とは、一会計期間における企業の現金および現金同等物の出入り(流れ)を「営業活動」「投資活動」「財務活動」の3つの区分に分けて表す財務諸表です。

    営業活動によるキャッシュ・フロー:
    本業でどれだけ現金を生み出したかを示します。プラスであるのが理想です。
    投資活動によるキャッシュ・フロー:
    設備投資や資産の売却など、将来の成長のための投資による現金の動きを示します。
    財務活動によるキャッシュ・フロー:
    銀行からの借入や返済、株式の発行などによる資金の調達と返済の状況を示します。

    現在の会計の原型は「Receipts and Payments(現金の受け取りと支払)」の記録だ。それが20世紀に入り「Funds flow(資金・元手の流れ)」を見ようという考えに発達していく。アメリカではF/S(Funds Statement)という財務諸表を使っていた時代もあったそうだ。

    しかし「Funds」の定義がかなり曖昧だったため定着せず、本当にCash(現金)がどう動いたかを見るべきだという考えに変化し「Cash Flow Statement」へ変更されていったそうだ。

    おそらく、その概念が日本に輸入されて「なんかカッコいい」という理由でネーミングだけが普及してしまったんじゃないだろうか。これはボクの勝手な想像だけれど…


    ボクは多くの中小企業の財務諸表を見ているが、C/Fを作ってる会社は少ない。「キャッシュフローが大事」という社長は多いけど。

    まあ、すごくシンプルに言うと、C/Fは期首から期末にかけて現金がいくら増減したのか、その理由を「営業」「投資」「財務」に分解したものだ。税理士に言えばサクッと作ってくれるはずだが、年単位の動きしかわからないので、中小の経営者の興味を惹かないのかもしれないな。

    ボクが財務諸表をチェックするとき、その会社のC/Fがあれば「フリーキャッシュフロー(FCF)」を計算してみることが多い。計算式は非常に簡単で、営業活動によるキャッシュフロー+投資活動によるキャッシュフローだ。

    ざっくり言うと、FCFは「本業や投資活動の結果、会社の手元に残った自由度の高いキャッシュ」だ。ボクは、その会社が次の投資にどのくらい回せるのかを見る目安として使っている。

    もし「キャッシュフロー経営が大事」と思うなら、まずはC/Fを作ってFCFの金額を確認するべきだ。そして、そのキャッシュを次に何へ使うのか考えてみてはいかがだろう。

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