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【読書記録 -184】ハリー・ポッターと死の秘宝

    科学的に考える人

    読了

    ハリーポッターシリーズ全7巻を読み終えた。

    第1巻『ハリー・ポッターと賢者の石』
    第2巻『ハリー・ポッターと秘密の部屋』
    第3巻『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』
    第4巻『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』
    第5巻『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』
    第6巻『ハリー・ポッターと謎のプリンス』
    第7巻『ハリー・ポッターと死の秘宝』

    Audibleの「ハリー・ポッターシリーズ全7巻 コンプリートコレクション」を購入(聴き放題対象外:27,238円)し、通勤時間を使って、全184時間11分を地道に聴き進めた。

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    ボクは多読の人であるとは思っているものの、やっぱり手に取るのはビジネス書が多くなってしまう。その結果、一般的にヒットした本を読み逃してしまっていることが多いので、少しずつでも取り返していきたいと思っているのだ。

    オーディオブックを使い始めた当初は、やっぱりどこか「本は目で読むもの」という固定観念が強く、また耳から入った情報がどこかに流れて行ってしまうような感覚が拭えなかったが、それも慣れると変わってくる。そもそも目で読んでいても、文字を追っていく中で視覚情報として引っ掛かるのは一瞬のことだ。

    おそらく、前後の文脈やこれまでに読んできた他の本などとの比較によって、引っ掛かる場所を見つけ出すポイントやスピード感が違ってくるのだろうとボクは思っている。

    Indexを付けて接続する

    オーディオブックも同じだろう。

    結局は、入ってくる情報にどんなIndexを付けて記憶というデータベースの中に置いておくかなのだ。そしてそのIndexの付け方は誰かに教えられるようなテクニックではなく、自らが能動的に積み重ねた経験によって身に付いてくるんだと思う。

    そして、読んでいる本の中に出てくるワードやフレーズに、自分で過去に付けたIndexとつながる瞬間が現れる。そうやって脳のネットワークが広がっていく… ボクは読書をそんな風にとらえている。

    ただ、通常ボクたちは、そういったワードやフレーズを文字情報(視覚情報)として認識することに慣れてしまっている。だからオーディオブックになると、それ(Index)を「聴覚的に付け直す」必要があるのかもしれない。もしくは、Indexはそのままだけど「新しい接続方法」を作らなければならないということなのかもしれないな。

    こういう話をし始めると、やっぱり「大事なのは習慣化」なんだろうというところに収束してしまう…

    超優秀な設計者

    さて、ハリー・ポッターシリーズ全7巻を読み終えて、改めて思うのは「J・K・ローリングはすごい」ということだ。

    ローリングは、これまでの巻でハリーポッターの世界観をぐいぐいと拡げてきた。登場人物を増やし、アイテムを増やし、敵を増やし、障害物を増やし、魔法界というスケールの大きい社会を構築し、それらを接続してきた。

    それら、一見「あちこちにばら撒いてきた」ように見えるIndexを、ローリングは『死の秘宝』でもう一度つなぎ直していく。

    スケールを大きくするということは、自由度を上げることでもありながら、同時に制約を増やしていくことにもなる。使えるカードは増えるが、それぞれのカードが持つコンテクストや関連性が相手に知られてしまっているからだ。つまり、それまでの作品で作ってきた設定は、次の作品で使える資源になると同時に、自由な選択を妨げる制約にもなる。

    だけど、超優秀な設計者であるローリングは、過去の作品で出しておいた人物や事件をこの最終巻にどんどん接続していく。そして、新しい環境下においてそれぞれの人物やアイテムに前回とは違う役割を与えている。

    最近の日本のヒーローものだと、主人公がピンチに陥ると唐突に最強フォームにチェンジできたり、新しい助っ人が現れたりすることが多いが、この世界ではそんなことは起きない。普段の生活の中で起きる小さな事件や問題に手を差し伸べてくれる人や、完全なサブキャラだと思っていた人物に予想外の仕事が与えられて再登場してくるのだ。

    安心してハラハラしてほしい

    残り時間(オーディオブックだからね)が2時間くらいになってくると、「これ、ちゃんと終わるのか?」という不安感が襲ってくる。

    実は、この巻でハリーに与えられているタスクは、前巻『謎のプリンス』の最後、そしてこの『死の秘宝』の巻頭で明確に示されているのだが、どう考えても終わりそうにない。

    魔法界のお話だからなあ。
    デウス・エクス・マキナ的なエンディングになったりしないだろうなあ…

    なんてことが頭をかすめたが、さすがローリングはそんなことはしなかったよ。

    安心してハラハラしてほしい。
    そして、安心してハラハラするためには、このシリーズを頭から7巻通して読むことをお勧めしたい。

    参考リンク

    Amazon:<新装版>ハリー・ポッター 全11巻セット

    Audible:ハリー・ポッターシリーズ全7巻: コンプリートコレクション

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