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WITNESS #エピローグ| タイムカプセル

    ある土曜日、
    ファミレスに入った。

    隣のテーブルに家族がいた。

    特別なことをしていたわけではなかった。

    父親が話していた。
    母親が笑っていた。
    息子は聞いていた。
    小さな妹がいた。

    誰も何も証明していなかった。
    誰も戦っていなかった。

    ただ、
    同じテーブルにいた。

    私はその光景から、
    目が離せなかった。

    羨ましかったわけではない。
    後悔していたわけでもない。

    ただ、
    そういう人生も確かにあったんだと思った。

    そして私は初めて思った。

    花束の少女を連れたままでも、
    あの食卓のような世界を
    望んでいいのかもしれない。

    ⸻

    私はこの物語を、
    なかったことにはしない。

    タイムカプセルに入れて、
    未来へ置いていく。

    いつか、
    届くべき場所へ届けたい。

    そして私は、
    これからも
    私の人生の証人であり続けたい。

     
     
    人生を生きた人が、 社会へ自分の物語を返すとき、 その証人でありたい。 『WITNESS』を通して、失われていた声と、再生の物語を記録しています。 420日間の裁判を通して、 それでも私は、自分自身を失わなかった。むしろ、取り戻した。