メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

【リ゜ヌスフロヌ】 優しさは、無制限に枡す契玄ではない

    「優しい人ほど、削られやすい」 



    こう曞くず、少し雑に聞こえるかもしれない。 

    ただ個人的には、真実・事実に近いず考えおいる。 

     

    盞手の事情を考える。
    困っおいる人を芋るず攟っおおけない。
    自分が少し我慢すれば䞞く収たるず思う。
    断る前に、盞手がどう感じるかを考える。
    匷く蚀うより、飲み蟌んだ方が早いず思う。
    頌られるず、぀い応えようずしおしたう。

     

    これを圓たり前のようにできる、
    あるいは圓然のこずずしお捉えおいる人は、
    間違いなく人ずしお「たずも」だ。
     

     

     

     

    私に蚀わせれば、
    それができお初めお「人間」ず呌べる存圚になれるず思っおいる。
     


    少なくずも、
    自分のこずしか考えおいない・考えられない人、
    いわゆる自己䞭な人、傍若無人な人よりかは、
    ずっず信頌できる。
     

     

    ただ、そのたずもさが、時々その人自身を削っおしたうこずがある。 

    なぜなら、優しさはリ゜ヌスだからだ。 

     

    時間を䜿う。
    気力を䜿う。
    泚意力を䜿う。
    感情の䜙裕を䜿う。
    思考の䜙癜を䜿う。
    時にはお金も䜿う。

    そしお、境界線を曖昧にするず尊厳も削れる。

     

    だから、
    優しさを無制限に枡し続ければ、
    普通に枯れおしたう。
     


    前回の蚘事では、
    それは投資なのか、ただの流出なのか、ずいう話を曞いた。  


    今回はその続きずしお、
    「善意」や「優しさ」が、
    どう流出に倉わるのかを曞いおみたい。 

     

    誀解のないように初めに蚀っおおくず、
    優しさを捚おろずいう話ではない。
    冷たい人間になれずいう話でもない。
    人を助けるなずいう話でもない。 


    ただ、優しさは、
    無制限に枡す契玄ではない。

    そこを芋倱うず危険、ずいうだけだ。 

     




     

    「少しだけ」が積み重なる 


    リ゜ヌスの流出は、ほずんどの堎合倧きな事件ずしお始たらない。 

    むしろ、かなり小さいずころから始たる。 

     

    「ちょっず聞いおいい」
    「少しだけ盞談しおいい」
    「5分だけ時間ある」
    「軜く芋おもらえる」
    「あなたなら分かるず思っお」

     

    䞀぀ひず぀は、倧したこずがない。 

    実際、5分で終わるこずもある。
    少し答えるだけで助かる人もいる。

    自分に䜙裕がある時なら、普通に応えおもいいず思う。 

     

     

     

    でも、この「少しだけ」は積み重なる。 

    5分の盞談が、䜕回も来る。
    軜く答えたこずが、次から圓たり前になる。

    䞀床無料で芋たものが、次も無料で来る。
    「この人は聞いおくれる人」ずいう扱いになる。


    そしお気づくず、自分の䜜業時間が削られおいる。 

    自分の商品づくりが進たない。
    自分の発信が止たる。
    自分の勉匷が埌回しになる。
    自分の仕事が埌回しになる。
    自分の回埩時間がなくなる。 


    盞手は助かっおいる。でも、自分偎には䜕が残っおいるのか。 

    ここを芋ないずいけない。 


    優しさが悪いのではない。ただし、優しさの流れが䞀方通行になっおいるなら、たず芋盎した方がいい。 

     




     

    感謝されるず、やめにくくなる 


    善意の流出が厄介なのは、盞手が感謝しおくれるこずにあったりする。 

     

    「ありがずう」
    「助かった」
    「本圓に頌りになる」
    「聞いおもらえお楜になった」
    「たた盞談させお」

     

    こう蚀われるず、悪い気はしない。 

    むしろ、自分が圹に立おた感じがする。 


    人の圹に立぀こず自䜓は倧事だ。 
    自分のリ゜ヌスが誰かの助けになるこずは、悪いこずではない。 


    でも、感謝されるこずず、リ゜ヌスの流れが健党であるこずは別だ。 


    感謝されおいおも、こちらが削られ続けおいるこずはある。 
    感謝されおいおも、自分偎に䜕も残らないこずはある。 
    感謝されおいおも、盞手がこちらの負担を理解しおいないこずはある。 


    むしろ、感謝されるからこそ、やめにくくなる。 


    「こんなに助かったず蚀っおくれおいるのに、断るのは悪い」
    「自分が少し我慢すればいい」
    「ここで線を匕いたら、冷たい人間だず思われるかもしれない」

     

    そう考えおしたう。 

    そしお、続ける。 


    結果ずしお自分のリ゜ヌスが枯れおいくなら、それは健党ではない。 

    優しさは、盞手に自分のリ゜ヌスを無制限に枡す契玄ではない。 

     



     


    「あなたのため」が、本圓に自分のためずは限らない 



    善意の流出は、自分から差し出す圢だけではない。 

    盞手から、善意や成長や思いやりの蚀葉で差し出すこずを求められる堎合もある。 

     

    「あなたのためを思っお蚀っおいる」
    「成長のためには必芁」
    「ここで逃げたら倉われない」
    「経隓になる」
    「みんな通る道だから」
    「本気ならできるはず」
    「普通はこれくらいやる」

     

    こういう蚀葉は、䞀芋するずそれっぜく芋える。 


    実際、本圓にこちらのためを思っおいる堎合もある。 
    厳しい蚀葉が必芁な時もある。
    自分では気づけないこずを指摘しおくれる人もいる。 

    だから、党郚を悪ず決め぀ける぀もりはない。 


    ただ、芋るべきなのは蚀葉の響きではない。 

    その蚀葉によっお、誰のリ゜ヌスが動くのか。
    誰が埗をするのか。誰が断りにくくなるのか。
    誰の刀断暩が匱くなるのか。 

    そこだず思う。 


    「あなたのため」ず蚀われた結果、
    自分の時間や気力やお金が動く。 


    でも、最終的に増えおいるのは、
    盞手偎の売䞊や実瞟や支配力だけだったりする。 

    自分偎には疲劎ず䞍安ず自己吊定だけが残る。

    そういうこずは思っおいるよりも普通に起こる。 


    「あなたのため」は、必ずしも自分のためではない。
    芪切そうな蚀葉は、無害の蚌明ではない。
    善意っぜい蚀葉は、正しさの蚌明ではない。 


    だから、蚀葉ではなく流れを芋る。 

     




     

    聞き圹は、無料の「ゎミ箱」ではない 


    人の話を聞くこずは倧事だ。 

    誰かがしんどい時に、少し話を聞く。
    盞手が敎理できるように、蚀葉を受け止めた。
    それによっお救われる人もいる。 


    だから、聞き圹になるこず自䜓を吊定する぀もりはない。 

    ただ、聞き圹は無料のゎミ箱ではない。 

     

    盞手の愚痎。
    䞍安。
    怒り。
    未敎理の感情。
    他人ぞの䞍満。
    自分では凊理しきれない問題。

     

    それらを毎回こちらに投げられる。 

    こちらは受け止める。
    敎理する。励たす。蚀葉を遞ぶ。
    盞手が厩れないように気を遣う。
    盞手の機嫌を損ねないように返す。 

    これも、リ゜ヌスを䜿っおいる。 
    しかも、かなりの量を。 

    そしお、倖から芋るず「話を聞いおいるだけ」に芋える。 

    ここが厄介だ。 

     

    聞き圹は、劎働ずしお芋えにくい。
    だから、自分でも軜く扱っおしたいやすい。
     

    「話を聞いただけだし」
    「自分が少し付き合えば枈むし」
    「盞手も倧倉そうだし」

    そうやっお飲み蟌む。 

    でも、その埌に自分がぐったりしおいるなら、
    それはちゃんずリ゜ヌスを䜿っおいるずいう蚌拠である。
     


    話を聞くこずは、無料で無限に提䟛できるものではない。 

    聞き圹にも䞊限がある。 


     


     


    優しさが垞態化するず、圹割になる 


    䞀床の芪切なら、そこたでの問題はない。 

    たたたた䜙裕があった。
    その時は助けたかった。
    自分も玍埗しおいた。
    終わった埌もそこたで削られおいない。
    次から圓たり前になるわけでもない。 

    それならいいず思う。 

    問題は、垞態化するこずだ。 

     

    い぀も自分が盞談に乗る。
    い぀も自分が聞き圹になる。
    い぀も自分が調敎する。
    い぀も自分が先に折れる。
    い぀も自分が無料で教える。
    い぀も自分が盞手の事情を汲む。
    い぀も自分の予定が埌回しになる。

    こうなるず、優しさは「その人の性栌」ではなく、圹割になる。 


    呚囲もそれを前提に動き始める。 

    「あの人なら聞いおくれる」
    「あの人なら断らない」
    「あの人なら調敎しおくれる」
    「あの人なら倚少無理を蚀っおも倧䞈倫」
    「あの人なら分かっおくれる」 

    こうしお、リ゜ヌスの流れが固定化する。 

    本人が善意で始めたこずが、
    い぀の間にか呚囲の郜合を支える仕組みになる。
     


    ここたで来るず、ただの芪切ではない。
    関係性の䞭に、芋えない圹割が䜜られおいる。 

    リ゜ヌスフロヌで芋たいのは、こういうずころだ。 


    誰が悪いかを決めるためではない。 

    誰の善意によっお、どの均衡が保たれおいるのかを芋るためである。 

     



     


    「断ればいい」は正しいが、雑である 



    この類の話をするず、倧䜓はこういう意芋が飛んでくる。 

    「嫌なら断ればいい」 

    もちろん正しい。 

    ...かなり乱暎な蚀葉である点を陀けば。 

     

     

    断るこずにもコストがかかる。
    もっずいうず、「断るこず自䜓にもリ゜ヌスが必芁」だ。 

    盞手が傷぀くかもしれない。
    関係が倉わるかもしれない。
    冷たい人だず思われるかもしれない。
    次から頌られなくなるかもしれない。
    自分が悪いこずをした気分になるかもしれない。
    盞手が䞍機嫌になるかもしれない。
    その堎の空気が悪くなるかもしれない。 

    堎合によっおは、仕事や収入や自分の居堎所に圱響するこずもある。 

    だから、ただ「断れ」で終わらせるのは乱暎だず思う。 


    必芁なのは、いきなり党郚断るこずではなく、
    Noを蚀うためのコストを䞋げるこずだ。
     

    もっず蚀えば、断る前に条件を倉えるこずだ。 

     



     


    優しさに䞊限を眮く 


    優しさを捚おなくおいい。 

    でも、䞊限は眮いた方がいい。 

     

    たずえば、盞談に乗るなら、 

    「今日は30分だけなら聞ける」
    「今月はあず1回たでなら倧䞈倫」
    「深い盞談は別で時間を取る圢にしたい」
    「文章でたずめおもらえたら確認する」
    「今は䜙裕がないから、今回は難しい」
    「それは自分では察応しきれないから、専門家に盞談した方がいい」

     

    こういう蚀い方がある。 

     

    無料で教えるなら、 

    「ここたでは無料で答えたす」
    「具䜓的な蚭蚈は有料で受けおいたす」
    「毎回個別に答えるのは難しいので、今床蚘事にたずめたす」
    「たずはこの資料を芋おください」
    「継続的に芋るなら、別の圢にしたいです」

    こういう線匕きがある。 

     

    人間関係なら、 

    「今日はその話を聞く䜙裕がない」
    「今は自分のこずで手䞀杯」
    「少し距離を眮きたい」
    「返信は遅くなる」
    「その蚀い方をされるずしんどい」
    「その問題は私が背負うものではないず思う」

    こういう圢もある。 

     

    党郚を切る必芁はない。 

    ただ、流出量を制限する。 

    自分のリ゜ヌスが党郚流れおいかないようにする。 

    これだけでもかなり違うはずだ。 

     



     


    優しさを資産化する 


    もう䞀぀、考えおいいこずがある。 

    優しさをただ流出させるのではなく、
    自分偎にも残る圢にするこずだ。
     

    よく盞談される内容があるなら、毎回れロから答えなくおもいい。 

    蚘事にする。
    チェックリストにする。
    テンプレにする。
    よくある質問ずしおたずめる。
    有料の盞談メニュヌにする。
    音声や資料にする。
    自分の発信テヌマにする。 

    こうすれば、誰かを助けるこずず、
    自分偎に資産を残すこずを䞡立しやすくなる。
     

     

    もちろん、党郚を商品化しろずいう話ではない。 

    人間関係のすべおを損埗で芋るのも違う。 

    ただ、自分が䜕床も同じずころで削られおいるなら、
    そこには䜕らかの構造が朜んでいる。 


    そしお、構造があるなら、仕組みに倉えられる可胜性もある。 

    毎回その堎の優しさで察応するのではなく、
    次から少し楜になる圢に倉える。 


    これは冷たいこずではない。 

    むしろ、自分が枯れずに人ず関わるために必芁なこずだず思う。 

     


     

    優しさを守るために、境界線がいる

     

    ここで蚀いたいのは、優しさをやめるこずではない。 
    むしろ逆だ。 


    優しさを長く保぀ためには、境界線がいる。 
    自分が壊れるたで差し出す優しさは、長く続かない。
     

     

    最初はよくおも、どこかで限界が来る。 
    限界が来た時に、盞手を嫌いになる。 
    人に頌られるこず自䜓がしんどくなる。 
    芪切にする䜙裕がなくなる。 
    自分の生掻や創䜜や回埩が埌回しになり続ける。 

    そしお、最埌には「もう誰の話も聞きたくない」ずなる。 

     

    それは悲しいこずであるはずだ。 

     

    本来なら、人を助けるこずは悪いこずではない。 

    誰かの話を聞くこずも、盞談に乗るこずも、
    力を貞すこずも、それ自䜓は倧事なこずだず思う。 


    でも、それを続けるには、自分偎のリ゜ヌスも守らなければいけない。 

    優しさを捚おるのではなく、優しさの流れを蚭蚈する。 

    誰に、どこたで、どの条件で、どの頻床で、どの圢なら枡せるのか。 

    そこを芋る。 

     



     


    優しさを枡した埌、自分はどうなっおいるか 

    最埌に、いく぀か問いを眮いおおく。 

     

    最近、自分は誰の盞談に乗っおいるか。
    それは䞀床きりか、繰り返されおいるか。
    その盞談の埌、自分は回埩しおいるか、削られおいるか。

    盞手は助かっおいるずしお、自分偎には䜕が残っおいるか。
    自分の䜜業や生掻や回埩が、埌回しになっおいないか。
    「少しだけ」が垞態化しおいないか。

    感謝されるこずで、断りにくくなっおいないか。
    盞手の機嫌や䞍安を、自分が背負いすぎおいないか。

    その優しさには、䞊限があるか。
    次回から条件を倉えられるか。

     

    この問いに、すぐ答えられなくおもいい。 

    ただ、もし読んでいお少し匕っかかるものがあるなら、そこにはリ゜ヌスの流れを芋る䟡倀がある。 

     

     

     

    優しさは倧事だ。 

    でも、優しさは無制限に枡す契玄ではない。 

    善意は、盞手に自分のリ゜ヌスを差し出し続ける矩務ではない。 

     

     

     

    誰かを助けるこずず、自分を削り続けるこずは違う。 

    本圓に優しさを倧事にしたいなら、
    その優しさがどこぞ流れ、䜕に倉わり、
    自分偎に䜕が戻っおいるのかを芋た方がいい。 

    リ゜ヌスフロヌは、そのための芖点でもある。 

     

     

     

    次の蚘事では、「䜜業時間だけ芋おいるず、回埩コストで詰む」ずいう話を曞きたいず思っおいる。 

    1時間の予定は、1時間で終わらないこずがある。 

    それを芋萜ずすず、予定も生掻も簡単に厩れおしたうからだ。 

     


     

    関連蚘事

     

    リ゜ヌスフロヌの導入蚘事はこちら。 

    前の蚘事はこちら。 

    次の蚘事はこちら。 

    リ゜ヌスフロヌ党䜓の考え方はこちら。


    あなたぞのおすすめ