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名も無き救世主 ③/全4話【創作台本・世にもになるまで書いてみた・114作目】

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     朝焼けのカット。
     テロップ「翌朝・・・」
     謎の男声が主人公を起こしている。

    男 ・・・い! おい!起きろ!

     主人公 眠い目をこすりながら、ゆっくりと起床。

    主 (目覚めきらずに)ん? ん・・・
      (目を開ける)うお!? 誰・・・!? 
    ? 良かった! 
      (トランシーバーに)こちら捜索隊! 無事遭難者1名発見! 
      繰り返す・・・

     主人公に声をかけたのは救助隊の隊長。
     隊員達 テキパキと主人公を保護していく。念のため、男を横にしたまま、簡単な検査を進める。

    主 え? もしかして自衛隊ですか・・・?
    男 当たり前だろ。服装見てわからんのか?
    主 いや、なんで今になって突然・・・?
    男 なんでって・・・ 発信器鳴らしてただろ? ほら、これ。

     救助隊隊長 主人公に発信器を見せる。その発信器は昨日見つけたトランシーバー型のおもちゃ。

    主 え!? それ、おもちゃでしょ!?
    男 なわけあるか。数十年前に発売された「SOS発信器」だよ。
      にしてもこれが流れ着くとは・・・ 運が良かったな。
      さて・・・ そろそろ戻るとするか。
    主 あ、ちょっと待って下さい。
    男 ん? どうかしたか?
    主 ・・・ここにあるモノって持って帰れませんか? 

    ○ 朝のワイドショー・スタジオ

     救出から数日後。
     主人公 「特別ゲスト」としてスタジオに呼ばれている。いつの間にか「注目の人」になっていたようで、スタジオのモニターにも彼の大きな顔写真が映っている。
     司会の男性アナウンサーが進行していく。

    ア そんな長い無人島生活で、「心の支えになったモノ」があるそうですね?
    主 はい。今日はその一部を持ってきました。

     カメラは主人公が持ってきた「名も無き救世主」達のカットに。赤いひな壇に一定の間隔を開けて並べられている。まるで鑑定団。

    ア (ひな壇に近づきながら)これが実物ですか。
    主 はい。全て島に流れ着いたモノなのですが、どれもこれも「正式名称」がわからないんです。
    ア 言われていればそうですね。。。
    主 ですが、私にとってこれらは「名も無き救世主」なんです。
      (パンを止めるアレを持ちながら)こんな小さなモノでも頭が上がりません。
    ア なるほど~ この中で一番支えになったのは・・・

     番組は進んで行く。


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