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【連載台本・世にもになるまで書いてみた・37作目】誘惑女①

    これまでの作品はこちら!

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    ○ 予備校・教室(夕方)

     授業終了のチャイム。
     生徒達が一斉に筆記用具とノート類をしまい始める。
     主人公の友人A・Bも同様。帰宅準備をしながらだべっている。

    A なぁ、この後どうする?
    B んー 自習室行かない?
    A はぁ!? お前、まだ勉強すんの!? は~ 優等生は違いますな~
    B 勉強すんのって・・・ 僕たち遊んでる余裕ないでしょ。
      もう9月だよ。 センターまで半年ないじゃん。
    A そうだけどさ~ たまには息抜きを・・・

     A ふと主人公の方を見る。
     主人公 誰かに連絡をしている。

    A いいよなぁ。お前は彼女がいて。
    主 だろ? うらやましいか?
    A なんだお前。羨ましいに決まってんだろ。
      しかも推しメンにそっくりなんだろ? マジで羨ましいわ~
      てかさ、本当にいるんだよな? 
      実は二次元でした~とかじゃねぇよな?
    主 なわけねぇだろ。だとしたらもっと良い嘘つくわ。
    A じゃあいい加減証拠見せろよ! 
      いっつも写真ないってはぐらかしてさ・・・
    主 それは・・・ 彼女が撮られたくないって苦手だから・・・
    A またその言い訳か。
    主 言い訳じゃねぇって! ホントに苦手だって言ってんの!
    B (流れを遮るかのように)
      でもさAくん。「恋愛は受験を失敗させる」って先生言ってなかった?
      ほら、「二兎を追う者は・・・
    主 違うんだよB。いいか?「一石二鳥」って言葉もあんだろ?
      俺はな、この予備校で「志望校」も「彼女」も手にいれたんだぞ!
      貶すんじゃ無くて褒めてくれよ!
    B 別に貶してないよ・・・ それに「志望校」はまだ手にしてないでしょ?
      というか手にできなかったからここにいるんじゃないの?
    主 ・・・・・・うるせぇ!
     
     主人公のスマホが再び鳴る。「カノジョ」から早く来て的なメッセージ。

    主 あ、ごめん。待たせてるから帰るわ。
    A おーう。じゃ、お幸せに~
    主 ・・・うるせぇ!

     A ニヤニヤしながら主人公を見送る。
     B 彼らに構うこと無く、軽く復習をしている。
     主人公 2人を振り返らずそのまま玄関に向かう。

    ○ 予備校・玄関

     主人公 予備校生の波をかき分け「カノジョ」の元へと急ぐ。

    ? (主人公)くーん! こっちこっち~!

     主人公を呼ぶ声が。
     顔を上げると、人混みの真ん中に笑顔で立つ「カノジョ」の姿が。
     超美人にも関わらず、誰も立ち止まってみようとはしていない。
     皆、予備校生の鑑である。

    カ もぉ~遅い~
    主 ごめんごめん。友達が帰してくんなくてさ~
    カ ちょっと!私よりソイツが大事ってこと?
    主 なわけないだろ! お前が1番だよ!
    カ やだ~ うれしい~!

     「カノジョ」 主人公に抱きつく。
     主人公 思わず顔がニヤける。
     あまりのバカップルぶりに周り(特に女子)はドン引き。

    主 (ナレーション)コイツは俺の「カノジョ」。
      顔も性格もスタイルも! どこを取っても良すぎる!
      てかマジで○○さんに似すぎだろ・・・ 実は親戚とか?
      はぁ・・・ めっちゃ幸せ・・・

     いつの間にか2人は外に出ている。

    カ じゃ、早く帰ろ!
    主 おう!
    カ そだ。今日の夜ハンバーガー食べたい! 期間限定のヤツ!
    主 おっけ。じゃあ買ってくか~
    カ わーい! (主人公名)くんだーいすき!!

     カノジョ 主人公にハグする。
     主人公 顔が真っ赤に。

    カ ?? もしかして緊張してるの?w
    主 違・・・! いいから行くぞ!

     主人公 やや強引にカノジョと手を繋いで主人公の家に向かう。
     タイトルテロップ『誘惑女』


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