
シュフダービー ④/全10話【創作台本・世にもになるまで書いてみた・93作目】
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〇 主人公の家・リビング
その日の夜。子供を寝かしつけた後。22時半ごろ。
主人公のアップ。
主人公 夫に一連の出来事を愚痴っていた真っ最中。
主 っていうことがあってさ・・・
人で賭け事するなんて信じらんないよね!
あんな店もう2度と行かない!
(夫に怒って)ねぇ!聞いてんの!?
夫 下を向いたまま動かない。
主 ねぇ! 返事してよ・・・
夫 すごいじゃないか! お前あの「シュフダービー」に出てたのか!?
主 ・・・え。知ってたの?
夫 もちろん! 俺もたまに賭けてたからさ!
主 ・・・色々聞きたいことはあるとして。
「シュフダービー」ってそんなに有名なの?
夫 当たり前だろ! 「シュフダービー」っていうのはな・・・
夫による解説が始まる。
〇 ゆ〇くり解説的な画面
画面の両端に主人公と夫をデフォルメしたキャラクターが現れる。左下に夫、右下に主人公。夫の声が「あの」キャラクター風に。
夫 それじゃあ解説していくぜ。「シュフダービー」というのは・・・
主 (地声で・食い気味に)普通に解説して。
夫 (地声に戻り)ごめん。一回やってみたかったんだ・・・
〇 主人公の家・リビング
夫 「シュフダービー」について語り始める。
主人公 興味なさそうに聞き流している。
夫 「シュフダービー」というのはだな・・・
要は「シュフ版・競馬」って感じかな。
主 ふーん・・・ というかなんで私が選ばれたの? 適当に選んだ??
夫 それは・・・神のみぞ知るって感じ?
主 なんだそりゃ・・・
夫 んで、観客はシュフ達にお金を賭けるってことよ。
入口付近に宝くじ売り場あっただろ? そこで買うのさ。
まぁシステムは競馬とまるっきり同じだな。
主 観客って?
夫 駐車場にめちゃくちゃ人いただろ?
あれ全部「シュフダービー」の観客。
主 うそ!? めっちゃ人気じゃん。
夫 だろ?
観戦中の様子の写真。
スーパーの看板がモニターに変わっており、観客たちは競馬さながらに盛り上がっている。
主 てかさ、人間で賭け事するのってどうなの?
法とか道徳に引っ掛かってない?
夫 大丈夫大丈夫! めっちゃ歴史あるみたいだし!
そこらへんはクリアしてるから安心して!
主 そうかなぁ・・・?
夫 しかも勝てば勝つほどレース場のレベルも上がってくんだよ!
今の店はそうだな・・・ 地方競馬レベルかな?
競馬で言えば金沢とか佐賀くらいの・・・
主 ごめん。わかんない。
夫 んで、強くなったら小型スーパーから大型スーパーに。
もっと強いシュフだと東京の一等地にある高級スーパーが舞台になんだよ。
なんなら海外のスーパーで競うシュフもいるとかなんとか・・・
競馬で言えば地方競馬から中央競馬、ゆくゆくは凱旋門賞・・・
主 だからわかんないって。いちいち競馬で例えないで。
だいたい私乗り気じゃないし。
てかさ、私が走ってもメリットなくね?
何かもらえるわけじゃないでしょ?
あ。お金ならいくらでも・・・
主 なんか決まりがあるっぽくて金は出せないらしい。
主 そ。じゃあもうやらない・・・
夫 でもな。めちゃくちゃ豪華賞品が貰えんだよ。
表彰式で見なかったか?
主 うん。見ずに帰った。一刻も早く帰りたかったし。
夫 何やってんだよ~ 商品見たらきっとやる気出たのに~
いいか?5位までに入賞したシュフは商品が半額に。
2位と3位は商品がタダ。
主 は!? タダ!?
夫 そして1位のシュフは、商品がタダになるだけじゃなくて・・・
主人公 今までとは打って変わって目を輝かせている。特典を聞いてやる気MAXになった様子。夫に本当かと聞き返す。
主人公のナレーション。
主 この日を境に、私はギャンブルにのめり込んでいった。
彼と違うのは「ギャンブラー」としてじゃない。
「プレーヤー」としてハマっていったのだ。