
オートアップデート②【連載台本・世にもになるまで書いてみた・70作目】
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主人公 本体のRCA端子をテレビに繋いでいる。
主 (語り)買ったのには2つ理由がある。
1つは子供の頃からの夢を叶えるため。
もう1つは・・・ その・・・
インスタの通知音。
主人公 一旦手を止め、スマホを確認する。
投稿主は同じサークルの女性。女性が友人とカフェに行った的な。
主人公 どこか嬉しげに(にやけて)投稿をチェック。
もちろん「いいね」。
主 ・・・かわいいなぁ~
主人公 スマホをテーブルに置く。どこか幸せそう。
主 (語り)・・・・・・この女性は同じサークルの【下の名前】さん。
パリピ系とは正反対な彼女は、とにかくピュアでかわいらしくて・・・
何を隠そう俺は・・・・・・彼女に片思い中なのだ。
この機械で完璧な男になって、彼女と付き合ってゆくゆくは・・・・・・
これがもう一つの理由。我ながらかなり邪だと思う。
主人公 「オートアップデート」のセッティング完了。
テレビの入力切替ボタンを押し、ゲーム画面にセット。
テレビ画面に「オートアップデート」のオープニングが映る。
スーフ〇ミのゲームチック。若干粗い3Dグラフィック。
主 (小声で)すげぇ・・・ あ。これ付けなきゃ。
主人公 ヘッドギアを慌てて装着。
スタートボタンを選択。画面が切り替わり「能力測定」に入る。
画面中央には「ヘッドギアを外さないで! ゲーム機本体に触れないで! 電源を切らないで!」といった注意書きと、ローディング中の進行状況を知らせるバーの表示。現在2%。
主人公 待ち時間で説明書に目を通すことに。箱の中から説明書を取り出す。
主 ふーん・・・
(ボソッと)めっちゃ注意書きあるじゃん・・・
説明書には
「本体に衝撃を与えないでください。故障の原因となります。」
「アップロード中は電源を切らないでください。また、コードも切らないでください」
など、事細かく書かれている。
主 ・・・ま、使えばわかるか。
主人公 説明書をテーブルに置き、早速操作し始める。
テロップ「5分後」。
「ピンコーン!」という音。能力測定が完了した様子。
主 や、やっとか・・・ よし、俺の能力は・・・
画面に主人公の能力が表示される。
頭脳60/100 容姿40/100 体力40/100・・・
どれもそこそこといった印象。
主 ど、どれも微妙だな・・・
とりあえず何から上げようかなぁ・・・
あ。そうだ。明日小テストあるし「頭脳」にするか。
・・・待てよ。【女性の名前】さんも受けてるじゃん! ということは・・・
〇 図書館(主人公の妄想)
主人公の妄想。2人で勉強会の真っ最中。
主人公目線の映像。
女性が話しかける。
女 ねぇねぇ【主人公の名前】くん。 この問題教えてほしいな・・・
主 (声だけ・イケボ)
もちろん。この問題は、この公式を使って、次に・・・
女 なるほど~! すごいね【主人公の名前】くん! あ、そうだ!
(耳元で)今度私の家で勉強会しよ。
〇 自宅・リビング
主人公 妄想に浸りすぎて、気味の悪い笑み。
主 うへへ・・・ きっとこうなるに違いない・・・
主人公 頭脳を100に設定。アップデート開始を選択する。
主 (心の声)これで【女の子の名前】さんは僕の物だ・・・!
スケルトンの脳が青く光る。
テレビ画面には「アップデート中」の表示。バーが徐々に伸びていく。