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湯はり ①【連載台本・世にもになるまで書いてみた・73作目】

    これまでの話はこちら!

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    〇 主人公の家・リビング

     日曜日の夜。
     主人公の家。築30年のワンルーム。
     部屋の至る所に山積みになった本。
     部屋の隅にはデスクが。
     主人公 デスク上のパソコン相手に格闘中。何か悩んでいる。

    主 (諦めて)・・・・・・あー!もう無理!思いつかん!!

     主人公 椅子に身を預けるように脱力する。かなり疲労困憊な様子。

    主 (ポツリと)・・・・・・あんなこと言わなきゃよかったな。。。

     主人公 そうつぶやくと小さくため息をつく。

    〇 大学・文芸サークル部室

     回想。2日前。
     部員たち(男A・女B) 自分たちの書いた作品を読みあっている。
     そんな中、主人公は自らの創作論を後輩たち(A・B)に熱弁している。

    主 でだな、
      作家というのは多少道を外れた者でないと生きていけないんだよ。
      だから俺は・・・

     後輩たち 完全に飽きている。Aに至ってはスマホをいじり始めていた。
     主人公 スマホを無理やり取り上げる。

    A ちょ・・・! 先輩返してください!
    主 やだね! 大体、先輩のありがたい話を無視して・・・

     B クスクス笑いだす。

    主 (カチンときて)おい。お前何笑ってんだ?
    B だってだって・・・w 先輩ってず~っと創作論語ってるだけですよね?
      何か作品書いたことあるんすか?w
    主 あ、あるに決まってるだろ!
    B え~? 去年の文芸誌に先輩の作品無いじゃないですか。
    主 去年はあれだよ! バイトに明け暮れてたから・・・
    B というか先輩が執筆してるところ一度も見たことないっす。
      部室でずっと漫画読んでるか、今みたいに創作論を僕らに・・・
    主 (図星だったのか焦って)う、うるせぇ! 
      いいか!?俺はな!4年間掛けて「超大作」を書いてんだよ!
    A マジっすか!? 
    B (ニヤニヤ笑いながら)いや、絶対嘘だからw
    主 嘘じゃねぇよ! 
    B じゃあ証拠見せてくださいよ。プロットだけでいいんで。
    主 それは・・・ その・・・

     A 主人公に期待のまなざしを向け見つめる。
     B 半ばバカにしたようにニヤニヤと見つめる。

    主 わ、わかった! 週明けに持ってきてやる! 驚くなよ!

     主人公 その場から逃げるように去る。


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