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総練習 ②【連載台本・世にもになるまで書いてみた・71作目】

    前回はこちら!

    これまでの話はこちら!

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    〇 高校・空き教室(回想)

     3年前の4月。
     空き教室で身体測定中。
     主人公 身長計に乗り、測ってもらっている。
     測定係の教員 確認したのち、何も書かれていない「からだのきろく」を渡す。

    測 はい。じゃあ明日の本番でねー
    主 ・・・はい。

     主人公 やや不満そうに体重測定の列に並ぶ。

    主 (語り)
      いきなり度肝を抜かれた。
      身体測定の「総練習」があったのだ。
      ただ測定器に乗るだけなのに・・・
      これだけじゃない。
      なんとこの学校、ありとあらゆる行事に「総練習」があったのだ。

    〇 教室

     誰もいない真っ暗な教室。
     黒板の前に一人立つ主人公にスポットライトが当たる。
     両手で行事日程表を持っている。
     日程表には1本だけ赤線が引いてある。3月上旬辺り。

    主 (語り)
      一般的に考えて「総練習」がある行事といえば
      運動会・学芸会・卒業式ではないだろうか。
      だが高校になると卒業式以外の総練習がなぜか姿を消す。
      そのため大半の高校生が3年間で経験する「総練習」は卒業式の3回。
      しかしこの学校は違う。

     スポットライトが消える。
     主人公 別の日程表を取り出し、両手で持つと、再びスポットライトが当たる。
     日程表には無数の赤線が。むしろ引かれていない日が長期休みくらいしかない。

    主 (語り)
      おわかりいただけただろうか。
      ほぼ全ての登校日で何らかの「総練習」が行われているのだ。
      例えば4月13日 この日は部活動説明会の「総練習」。
      9月23日には避難訓練の「総練習」。
      3年生になると定期的に模試の「総練習」が行われる。
      こうなるともはや「練習の練習」である。

     主人公 持っていた日程表をビリビリに破き始める。

    主 (語り)
      ・・・正直、高校生活をやり直したい。
      いや、中学3年に戻って受験校を決める時まで戻してほしい。
      とにかく「普通」の高校生活を送りたかった。そんな後悔が常に・・・
      え? 修学旅行とか学園祭も2回あるんでしょ? じゃあいいじゃん? 
      ・・・バカ言え。


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