
太陽と花
月のような人だと思った
静かに夜道を照らす道標
わたしを光と言うから
あなたが月だと思ってた
だけどじわじわと温かくなる心に
わたしが溶けてゆくのを感じて
太陽はあなたなのだと気が付いた
わたしは道端の小さな花
名も無きちっぽけな花
太陽のあたたかな光に生かされて
身を焼かないように近づきすぎないように
小さく地面に根を張っているの
あなたは温かくて全てを照らしている
花も小鳥も木も月も
みんな等しく慈しむの
小さな花は一生懸命に根を張っているから
温かくて大きな温もりに身を焦がして
太陽を独り占めしようとしたの
全てを包み込むあなたは全てを明るく照らす
日陰に咲く花にもきっと光を届けよう
そんな人
身を焦がして火傷をして知ったの
あなたは全てを照らす人
月も花も特別じゃない
そんな人
今はただ心地よい陽の光に心を溶かし
温かな温もりに包まれていよう
また身を焦がさないよう
ただその温かさに溶かされていよう