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【一首拾い】 第三首 ― 長い川の夜

    夜。川沿いの脇道。
    昼間は気にもしない道なのに、
    暗くなると、足元と川の距離を意識する。

    水面は見えにくい。
    けれど、確かに流れている音だけは続いている。


    この川は、ずっと遠くから来て、
    いくつもの川と出会いながら、
    やがて海へと注いでいく。

    合流して、別れて、また流れる。

    川沿いのマンションの灯りが、
    一つずつ消えていく。

    それぞれに、帰る場所があるのだろう。

    私は、いつまで
    ひとりで眠りにつくのだろうか。

    夜は、思っているよりも長い。
    川の流れは、思っているよりも続いている。

    それでもきっと、
    どこかで誰かと合流するのだと、
    流れを見ながら思う。

    あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の
    ながながし夜を ひとりかも寝む

    柿本人麻呂 百人一首 第三首

    山鳥の長く垂れた尾のように、長い長い夜を、私はひとりで寝るのだろうか。
    この歌の持つさみしさ、人恋しさを、流れる川、消えていくマンションの明かりから思い出しました。


     
     
    ラビはラビちゃんから来た"Rabbit"でもあり、八百万すべてのものを愛す"Love it"の意でもあります。 青空の下で創作・考え事をしています♪ "いいね"で私が好きな恵那市のゆかりの写真が出てきます。ぜひお試しください! https://rabbitstar.info

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