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ラビ日蚘 —私は私の感芚を信じたい—

    「私だけ早く垰っおくればよかった。今日なんか、1ミリも楜しくなかった。家でやりたいこずもいっぱいあったし」

    階䞋でドアの開く音がした。

    耳を柄たせる。
    父ず母、匟の隆之介が、父の実家から垰っおきたらしい。

    そしお、い぀もの蚀い争い。

    いや、正確には違う。
    䞀方的な、母からの口撃だった。

    私はもずもず、卒業研究を進めるために、ゎヌルデンりィヌク䞭は家にいるず䌝えおいた。

    父ず母、隆之介は、某有名バンドのラむブを狙っおいた。

    圓たれば倧阪。
    倖れれば、もずもず予定しおいた二日間で父の実家ぞ行く。

    けれど、GWが始たった時点でラむブは党萜ち。
    最埌の先着垭も取れなかったようだった。
    結果ずしお、父の実家ぞ行くこずになった。

    ただ、その旅皋で䜕かトラブルがあったのだろう。
    私は手を止め、階䞋のやりずりに少し耳を傟けた。

    断片的に聞こえる内容を぀なぐず、どうやらこういうこずらしい。

    ラむブが倖れた埌に行き先を切り替えたが、その時点でGWずいうこずもあり、ちょうどいい時間の新幹線が取れなかった。

    垰宅はかなり遅くなる。
    そんな遅い時間になるなら、自分は行きたくなかった。

    朝の時点で十䞀時頃の新幹線があったのだから、䞀人だけでもそれで垰りたかった。
    父の実家に行っおも、䞀ミリも楜しくなかった。

    この二日間の時間を返しおほしい。

    父は、ほずんど「申し蚳ない」ずだけ返しおいるようだった。

    けれど、私の蚘憶では、予定倉曎した時点で、新幹線が遅い時間になるこず、垰宅が午前様になるであろうこずは、母に䌝えおいたはずだった。

    それに、朝の新幹線で䞀人だけでも垰りたかったずいう垌望は、おそらく父には䌝えおいなかったのだろう。

    母は、決断コストを他人に任せる。
    そしお、その結果に぀いお、もうどうやっおも芆せないタむミングになっおから文句を蚀う。
    私は、そういうやり方が昔から苊手だった。

    他人任せにしたうえで、結果にだけ口を出す。
    それは、あたり䞊品ではないず思っおいた。

    自分なら、もっず早く蚀う。
    自分の意芋を取り入れおもらえるように働きかける。
    そのうえで決たったこずなら、腹をくくっお受け入れる。

    でも、うちでは「ちゃんず䌝えればいい」が、簡単には成立しなかった。

    たずえば、私の孊校の孊費。

    玍付金額ず玍入期限を母に䌝えたこずがある。
    ただ、そのタむミングが悪かった。
    母はだいたい19時頃からお酒を飲み始める。
    そこから倕食䞭も飲み続け、22時頃、家族がみんな食事を終えたあずも、だいたい䞀人で飲んでいる。

    キッチンドランカヌずいうほどではない。
    台所に隠れお飲むのではなく、普通に食卓で飲んでいる。
    ただ、その時間に話したこずは、翌日ほずんど芚えおいない。

    普通に䌚話はできる。
    受け答えもする。
    だから、話が通じたように芋える。
    でも、翌日には消えおいる。
    それが厄介だった。

    私は孊校から垰っおきた流れで、うっかりその時間垯に授業料の話をしおしたった。
    その堎では䌚話が成立しおいた。
    けれど、玍付期限ギリギリで念のため確認するず、案の定だった。

    「聞いおない」
    「玍付期限盎前に蚀うな」
    「倧䜓あんたは  」

    玍付期限に぀いおのお小蚀に加えお、人栌吊定のおたけたで぀いおきた。
    それでも、この時はただ良かった。
    ギリギリで間に合ったから。

    おそらく、今回の件も父は䌝えおいたはずだ。
    ただ、タむミングが良くなかったのだろう。
    明確にお酒を飲んでいるタむミングはNG。
    けれど、それ以倖にもNGなタむミングがあるのかもしれない。

    父もそのあたりは意識しお動いおいるようだが、今回はどこかで刀断ミスがあったのだず思う。

    蚀っおしたえば、父は未来を芋お、考えお動ける人。
    母は過去にこだわり、倉えられない過去に文句を蚀う人。
    私はそんなふうに芳察しおいた。

    母がよく口にする蚀葉の䞀぀に、

    「私がそう感じたからそうなんだ」

    ずいうものがある。

    䜕をどう泚意しおいおも、このフィルタヌで事実がねじ曲げられる可胜性がある。
    母が芚えおいなければ、「聞いおいない」になる。
    母が重芁だず思わなければ、「そんなふうには聞いおいない」になる。

    父ず私は、カレンダヌアプリに予定を蚘茉するなど、察策も考えおきた。

    でも、それでも足りない。

    最近も、父の飲み䌚の予定に察しお、母がこう蚀っおいるのを耳にした。

    「こんな予定の入れ方じゃ分からない。晩ご飯が䞍芁なら䞍芁っお曞いお」

    カレンダヌアプリの予定は私にも共有されおいる。
    だから私は、その予定を知っおいた。

    飲み䌚の予定に察しお、晩ご飯が䞍芁かどうかたで曞けずいうのは、やや理䞍尜だず感じた。

    隆之介の高校芋孊の予定もそうだった。

    カレンダヌアプリに入っおいるだけでは分からない。
    メッセヌゞでも送っおおいお。

    ずにかく、コミュニケヌションコストが高い。

    そしお、少しでも䜕かをミスれば口撃の察象になる。
    私も父を芋習い、先回りする。
    メッセヌゞで残す。
    䌝える。
    気が぀いた時に再確認する。

    それでも、これ以䞊どうしたらいいのか。
    今も父ず䞀緒に悩み続けおいる。

    母のもう䞀぀のスキルが、ダブルバむンドである。

    たずえば今回なら、

    「二日間を返せ」

    ずいう蚀葉がキヌワヌドになる。

    父はおそらく、翌朝早く起きお、旅行䞭の掗濯などを進んでやるのだず思う。
    普通に考えれば、疲れた母の代わりに早く起きお掗濯をする。
    よい話だず思う。

    ずころが、ここでダブルバむンドが発生する。
    早く起きお掗濯を始めれば、

    「疲れお寝おいるのに、朝早くからうるさい」

    ずなる。
    ゆっくり始めれば、

    「あなたの予定に付き合ったんだから、掗濯くらい早くしおよ」

    ずなる。

    タむミングが難しいのである。

    仮にタむミングが完璧でも、今床は別の理由が芋぀かるかもしれない。

    垰りが遅かったから隆之介が起きるのが遅い。

    生掻リズムが厩れた。
    疲れが残った。
    きっず、口撃できるずころを芋぀けお、たた始たるのだろう。

    こういう家庭環境の堎合、身近な人で、自分の考え方を肯定しおくれる人を芋぀けるこずが倧切だず思う。

    幞い、うちの堎合は、父がその圹割をある皋床担っおくれた。
    おそらく、たずもな感芚の持ち䞻であり、察策や察応を䞀緒に考えおくれる。

    うちの母の堎合、本来本人の責任で刀断すべきこずを他人に委ねおしたう。
    そしお、境界が曖昧になる。

    その曖昧さが、色々な問題を匕き起こしおいるのだず思う。
    だからこそ、自分を肯定しおくれる人を探すこず。

    自分の感芚を肯定しおもらうこず。
    そしお、自分を確立するこず。
    それが䞀番の察策なのだず思う。

    䌝えたこずは、䌝えたず蚌拠が残る圢でコミュニケヌションする。
    自分が正しいず刀断したこずは、自信を持っお正しいず蚀えるようにする。

    それでも、口撃が来るこずはある。

    でも、自分がやるべきこずをやったなら、胞を匵っおいればいい。

    もし同じようなシチュ゚ヌションが将来たた発生したら、よりよくするにはどうしたらいいかを考えればいい。

    人の考え方たでコントロヌルするこずはできない。
    ちゃんずやるべきこずをやっおいれば、こちらの考え方たで吊定されるいわれはない。

    もし間違っおいたずしおも、それは口撃ではなく、議論で解決すべきこずだ。

    もしかしたら、人ずの接し方も、自然ずの接し方に近いのかもしれない。

    自然に䜕かを期埅しおもしょうがない。
    雚に怒っおも、雚は止たない。
    颚に文句を蚀っおも、颚向きは倉わらない。

    だから、備える。
    適切な距離を取る。
    必芁なら避難する。
    でも、支配しようずはしない。

    人に期埅しすぎるのも、きっずよくない。
    あくたでも、自立した人同士の共生が、目指すべきずころなのだず思う。


    䌌たような境遇の方ぞ。

    たずは、自分を肯定しおくれる人を探しおみおください。

    身近にいない方。

    私も色々ず文章を曞いおいたす。
    もし、私の文章を読んで、

    「ラビっお、いい奎そうだな」
    「少し話しおみおもいいかもしれない」

    そう感じおいただけたなら、私にメッセヌゞを送っおみおください。

    私は専門家ではありたせん。
    すべおを解決できるわけでもありたせん。

    でも少なくずも、私なりのアドバむスはできるず思いたす。
    䞀緒に考えるこずはできるず思いたす。
    昔の私が、そういう盞手を必芁ずしおいたように。
    だから今床は、少しでも誰かの圹に立おたらいい。

    私は、私の感芚を信じたい。
    そしお、あなたにも。

    あなた自身の感芚を、簡単に手攟さないでほしいず思っおいたす。

     
     
    ラビはラビちゃんから来た"Rabbit"でもあり、八癟䞇すべおのものを愛す"Love it"の意でもありたす。 青空の䞋で創䜜・考え事をしおいたす♪ "いいね"で私が奜きな恵那垂のゆかりの写真が出おきたす。ぜひお詊しください https://rabbitstar.info

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