
「石の強弱」5段階【囲碁絵本】
今日の言葉
「厚みは自ら働く」
厚みを押しつけて使うのは人為確定。
厚みが自然に働くとき、未来の自由度が最大化する。
(打ち込める箇所が増える)
ミルル
「クロロ、今日のテーマは“石の強弱”なんだって。 石って、そんなにいろんな状態があるの?」
クロロ
「あるよ、ミルル。 ぼくらが見ている石は、ただ置かれているだけじゃなくて、 “どれくらい生きやすいか”で5つに分けられるんだ。」
ミルルとクロロの絵本シリーズで第4章「石の強弱」において石の状態は、おおまかに次の5つに分類しています。
1.強い石(完全に生き)
すでに2眼を確保しており、相手に脅かされる余地がない。
ミルル
「この石、すごく落ち着いてるね。全然ゆらがない感じ。」
クロロ
「うん。もう2つの目をしっかり持っていて、 相手に何をされても生きていける石だよ。 “安心そのもの”っていう状態だね。」

2.やや強い石(手入れすれば生き)
1.5眼ほどの余裕があり、適切に手を入れれば安定する。
ミルル
「この石は、ちょっとだけ不安そうに見えるけど……?」
クロロ
「実は1.5眼くらいの余裕があって、 少しだけ手を入れてあげればすぐ安定する石なんだ。 “あと一歩で安心”っていう前向きな緊張感があるよ。」

3.どちらでもない石(見合いで生き)
1眼は確保しているが、もう1眼をどこで作るかは状況次第。
ミルル
「この石は、どっちつかずって感じ?」
クロロ
「そう。1眼はあるけど、 もう1眼をどこで作るかは状況しだい。 周りの流れをよく見て、 “どちらにも転べる石”なんだ。」

4.やや弱い石(つながれば生き)
単体では生きられず、他の石と連絡することで生存が可能になる。
ミルル
「この石、ちょっとさみしそう……。」
クロロ
「単体では生きられないけれど、 仲間とつながればちゃんと生きられる石だよ。 “助けを呼んでいる石”って感じだね。」

5.弱い石(カス石)
価値が低く、捨て石として扱った方が全体が良くなる場合もある。
ミルル
「この石は……すごく軽く見えるね。」
クロロ
「価値が低くて、 ときには捨ててしまった方が全体が良くなることもある石。 でもね、ミルル。 “弱い石”にも役割があるんだ。 全体を助けるために身を引くことも、 囲碁の大事な考え方なんだよ。」

ミルル
「石って、こんなにいろんな気持ちを持ってるみたいで面白いね。」
クロロ
「うん。第4章では、この5つの状態を ぼくらの冒険と一緒に紹介していくよ。」

クロロはクルクルラビットの解説を聞いて、少し不安を感じた。
そしてクロロは思わぬ行動へ・・
絵本シリーズの次回ページは、ミルルが実際に石の声を聞く場面へと続きます。