メインコンテンツへスキップ
見出し画像

【過眠症生活】会議中に寝てしまう私は、不真面目ですか?

    ​「居眠り姫」なんて可愛い名前でブログを始めましたが、会社員時代の私は、お姫様なんて優雅なものではありませんでした。

    ​ただの「いつも寝ている、やる気のない人」でした。

    ​大事な会議の真っ最中。

    ZOOMに写る自分の顔。

    あくびが、どうしても止まらない。

    ​頭の中では「聞き逃しちゃダメだ」「メモを取らなきゃ」と叫んでいるのに、脳のブレーカーが強制的に落とされるみたいに、ガクンと意識が遠のくんです。

    ​爪が食い込むくらい手の甲を抓っても、何度ペンを握り直しても、国家機密レベルの睡魔には勝てない。

    気づけば、配られた資料に謎のミミズ文字が這っていました。

    ​「また寝てるよ」

    「やる気がないんじゃない?」

    ​通り過ぎる視線が、チクチクと背中に突き刺さる日々。

    当時はまだ、自分の身体に何が起きているのか(過眠症という病気であること)を、私自身もうまく説明できませんでした。

    サボっているわけじゃない。

    ただ、どうしても、起きられない。

    言い訳の言葉を飲み込むたびに、喉の奥が苦くなりました。

    ​だから私は、決めました。

    「起きている時間だけは、誰よりも働く」と。

    ​私の1日が24時間だとしたら、全力で脳が動いているのはほんの数時間。

    その短い時間、私はまるで何かに取り憑かれたように、猛烈なスピードでキーボードを叩きました。

    落ちていく砂時計の砂を、両手で必死にすくい上げるような気持ちでした。

    ​サボっていると思われるのが悔しくて、ただ「ちゃんと仕事に向き合いたい」の一心で、起きている瞬間にすべてのエネルギーを注ぎ込みました。

    ​すべての人に、私のこの苦しさを理解してもらうのは無理でした。

    でも。

    ​私のすぐ近くの席の上司や、一緒にプロジェクトを回していた同僚は、ちゃんと見ていてくれたんですよね。

    ​「居眠り姫、また気絶してたでしょ(笑)」

    そう言って、私が寝ている間に進んだ進捗を、付箋に書いてパソコンに貼っておいてくれる先輩。

    ​「起きているときの集中力、バケモノですよね」

    と、私の成果を真っ直ぐに評価してくれる後輩。

    ​世界中を敵に回したような気持ちになっていたオフィスで、私の半径1メートルにだけは、確かに「愛」がありました。

    私の弱さを知った上で、それでも「がんばり」を認めてくれる人がいる。

    その事実に、どれだけ心の足元を支えられたか分かりません。

    ​全部の打席でヒットを打てる、完璧な人間にはなれなかったけれど。

    あのとき、私の必死さを受け止めてくれた人たちの温もりは、会社を離れた今でも、私の胸の奥でずっとポカポカと生き続けています。

    #創作大賞2026 #エッセイ部門 #睡眠障害 #過眠症 #双極性障害 #メンタル疾患 #世の中

     
     
    ​ロングスリーパーな「居眠り姫」こと、33歳女子のリアルな日常です。 過眠症や双極性障害と付き合いながら、波のある毎日を自分らしく乗りこなす工夫や、日々のあれこれを日記にしています。 眠りすぎる日もあるけれど、今日も私なりに生きています。

    あなたへのおすすめ