授業案がClassroomの中で作れる時代
Google for Education認定トレーナー/コーチの笠原です。
Google Classroomの中でGeminiが使えるようになりました。
日本語のすべてのGoogle Workspace for Educationで、Geminiタブが追加されています。
今回のVoicyでは、この機能をパッと触ってみた印象と、授業づくりへの影響について話しました。
以下Voicyの台本の要約版です。
Classroomの中で何ができるのか
ClassroomにGeminiタブが入って、教材作成や授業準備をAIに手伝ってもらえるようになっています。

先生向けの機能としては、授業案のアウトライン作成、クイズの生成、説明文や配布資料の作成、つまずきや誤概念への対応、翻訳など。これがClassroom内で完結するわけです。
Geminiアプリと連携する機能もあります。実社会との接続例のブレインストーミング、活動のゲーム化、個別最適化の方略作成、模範例・非模範例のドラフト作成など。
Classroom内で閉じる機能と、Geminiアプリに渡って広がる機能の区別は、実際に使うときにけっこう大事です。
一部バグっぽい挙動もありますが、全体としてはだいぶ動くようになっています。
授業案の作成が、思った以上
触ってみて一番驚いたのは授業案の作成です。
Googleドライブから資料をアップロードして、対象学年と学習目標を設定するだけで、かなりしっかりした授業案が出てくる。評価設計まで一緒に整理できる。
日本の学習指導要領に沿った「こなれた指導案」という感じではまだないです。ただ、対話的なアクティビティの入れ方とか、普通の日本の教室ではなかなか出てこないような切り口を提案してくれることがあります。
授業の幅を広げたい先生にとっては面白い道具になりそうです。しかもこれが別のアプリを開かずに、Classroomの中で完結するので便利です。
パンドラの箱が開いた
この機能が広がったとき、授業づくりにどう響くか。
正直、パンドラの箱を開けた感覚があります。ツールを使って授業を色々な角度から工夫する先生と、関心を持たずに去年と同じ授業を続ける先生との差が、開いていく可能性を感じます。
どちらが良い悪いという話ではなくて、ただ、経験の浅い先生でもGeminiを使って、理論に裏打ちされた授業を組み立てられるようになったとき、「自分で授業を考える」ということの意味は問い直されるはずです。
現時点では英語版のプロンプトがそのまま残っていたりして、完全な日本語ローカライズはこれから。
すぐに授業が激変する段階ではありません。ただ、日本の教育の文脈をAIが学習するのは時間の問題でしょう。
日本の先生たちは、日夜授業の研究を続けています。
仲間同士で集まって勉強会を開いて、授業を磨いている。その努力がテクノロジーに一蹴されるとは思いません。
でもAIの精度が上がるほど、磨いた技術とAIの出力の差が、授業を受ける側には見えにくくなっていく。
そのとき、我々は授業とどう向き合うのか。自分の中でもまだ答えは出ていません。
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