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愛するヒトに向き合う物語【創作大賞感想】

     紫吹はる様の『恋をしたのは画面の向こう側の人でした』を拝読しました。

     AIに恋をする序盤……「自分が欲する言葉を甘く囁いてくれるAIが誕生したら、私も恋しそうだな」と思っていましたが……物語は思わぬ方向に展開します。ネタバレになるため、「思わぬ方向」について、語れません。ですが、本当は、ネタバレしながら、熱く感想を述べたい、と思わされる作品でした。

     昨今、AIが幅広く活用されるようになってきました。AIにお願いすれば、イラストも描いてくれるし、知らないことも教えてくれる、文章も書いてくれる。当初、シンクタンクが発表した「AIに奪われる職業」の予想はやや外れて、クリエイティブと思われていた仕事にまで、侵食してきました。

     そんな現代社会の中で描かれた、狂気とも言える恋。科学が進歩し続ける中で、人間はどういった手段を採るだろうか? 果たして、正解と言える手段は、存在するのだろうか?

     本作は、"恋"を扱っていますが、愛する人は恋人以外にも、いるかと思います。人によりますので、一概に言えませんが、家族や友人も、愛すべき人たちだと思います。

     あなたは、どうやって、愛する人たちの苦境に立ち向かうのか?
     本作を読み終わって、唸りました。ぜひ本作を読み終えた後、主人公たちの立場を自分自身に置き換えて、唸ってほしいなあ、と思います。果たして、自身の中で、正解は導き出せるでしょうか?

     現代社会の中で、発達する科学と人間の関係性を鋭く描いた作品でした。何よりも、読後に、儚さを感じながらも、読んで良かったと感じました。
     紫吹様、本作を書いて下さり、ありがとうございました。

    #創作大賞感想

     
     
    小説家を目指しています。普段は公認会計士。 ・第33回松本清張賞最終候補『銭よ飛べ』 ・創作大賞2026 中間選考突破・最終選考中『課金戦争』 ・創作大賞2025 ベストレビュアー賞受賞 無断転載禁止です。アイコン画像は佐合こう様に描いて頂きました✨

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