〜劖怪ず劖粟〜


将倪ず劖粟ずゎブリン隒動
基地のリビング。
健倪、ルヌク、コりタ、クロン達が集たっお、
䜕やらスマホを芗き蟌んでいた。
その様子を芋おいた将倪が、興味接々で近づいおくる。
「なぁ〜、なぁ〜♡」
ルヌクが顔を䞊げる。
「ん」
「劖怪っおいるじゃん」
「いるな」
将倪は少し考えおから尋ねた。
「倖囜にも劖怪っおいるのか」
その瞬間。
ルヌクずコりタが顔を芋合わせる。
ニダッ。
将倪は気づいおいない。
「ほら  」
ルヌクがスマホを将倪に向けた。
画面には、森の䞭にいるゎブリンの画像。
「それっぜくね」
「ひっ  」
将倪の肩がビクッず跳ねた。
䞀瞬だけ目を芋開き――
すぐに䜕事もなかったような顔を䜜る。
「    」
健倪がニダニダする。
「コレは有名だよな  ゎブリンだろ」
「だな」
コりタがスマホを持っお、将倪の前ぞ。
「ほら、ほら〜。よく芋ろよ〜」
「    」
将倪は䞀歩埌ずさる。
「お前  ゎブリンも怖いのかよぉ〜」
「こ、怖くねぇぇぇぇぇヌヌヌヌヌヌヌ」
将倪が叫ぶ。
「劖怪なんお怖くねぇぇぇぇぇヌヌヌヌヌヌ」
「いや、今『ひっ』っお蚀ったじゃん」
「蚀っおねぇぇぇぇぇヌヌヌヌヌヌ」
「蚀った」
クロンが淡々ず指摘する。
「しかもゎブリンは森の劖粟だぞ。劖怪じゃないぞ」
「    え」
将倪の動きが止たった。
「よう  せい  」
「ああ」
クロンは頷く。
「ゎブリンは劖粟ずしお扱われるこずもある」
将倪は画面を凝芖する。
そしお――
「うそだぁぁぁぁぁヌヌヌヌヌヌ」
党員がビクッずする。
「ようせいはぁぁぁぁぁヌヌヌヌヌヌ」
将倪が䞡手を振り回す。
「ハネがはえおおぇぇぇぇぇヌヌヌヌヌヌ」
「うん」
「ちいさくおぇぇぇぇぇヌヌヌヌヌヌ」
「  うん」
「こう  こんな感じでぇぇぇぇぇヌヌヌヌヌヌ」
将倪は近くにあった画甚玙ずクレペンを掎んだ。
「かわいいヌヌヌヌんだからなぁぁぁぁぁヌヌヌヌヌヌ」
猛烈な勢いで描き始める。
ぐるぐる。
ぐるぐる。
ぐしゃっ。
「できたぁぁぁぁぁヌヌヌヌヌヌ」
将倪が自信満々に画甚玙を掲げた。
「これが劖粟だぁぁぁぁぁヌヌヌヌヌヌ」
みんなが芗き蟌む。
「    」
「    」
「    」
沈黙。
描かれおいたのは――
䞞い頭。
異様に長い腕。
謎の䞉角圢。
背䞭には䜕故か巚倧な矜らしきもの。
顔には倧きな䞞い目が二぀。
そしお口らしきものが、なぜか画甚玙いっぱいに描かれおいる。
ルヌクが小声で呟く。
「  ホラヌだな、コレ」
クロンがすぐにルヌクの肩を突く。
「蚀うな」
「いや  だっお  」
健倪が口元を抌さえる。
「プッ  」
コりタも耐えきれない。
「アハハハハ」
「劖粟  っお  」
「マゞか  䜕描いおるか党く分かんねぇ  」
「    」
将倪の顔がみるみる赀くなる。
「ようせいだぁぁぁぁぁぁヌヌヌヌヌヌ」
「いや、将倪  」
「ようせいだぁぁぁぁぁぁヌヌヌヌヌヌ」
将倪はルヌクのスマホを指差す。
「それがぁぁぁぁぁヌヌヌヌヌヌ」
「うん」
「ようせいなわけねぇぇぇぇぇぇヌヌヌヌヌヌ」
「えぇ  」
「バカにするなぁぁぁぁぁヌヌヌヌヌヌ」
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダッ
将倪は泣きながら走っおいく。
「ニィニヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌ」
その声を聞いた瞬間、シンがリビングぞ入っおきた。
「どうした」
将倪がシンに飛び぀く。
「ニィニヌヌヌヌヌヌ」
シンがすぐに抱き䞊げる。
「おいおい  どうした」
将倪はシンの銖にしがみ぀く。
「アむツらぁぁぁぁぁヌヌヌヌヌヌ」
「誰だ」
「いじめるぅぅぅぅぅヌヌヌヌヌヌ」
埌から健倪達がやっおくる。
「いや、いじめおねぇっお  」
「ようかいヌヌヌヌヌ」
「劖怪」
シンが銖を傟げる。
将倪は泣きながら蚎える。
「ようせいっおぇぇぇぇぇヌヌヌヌヌヌ」
「うん」
「俺ぇぇぇぇぇヌヌヌヌヌヌ
     æã„たのにぃぃぃぃヌヌヌヌヌヌ」
「うん」
「ふぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇヌヌヌヌヌヌん」
シンは䜕も蚀わず、将倪の背䞭をトントン、トントン。
「よしよし  」
そこぞニックもやっお来る。
「どうしたの〜」
「ニィニがぁぁ  」
「うんうん」
「ようせい描いたのにぃぃ  笑われたぁぁ  」
ニックは将倪の絵を芋る。
「    」
少し間を眮いお。
「  党くわかんね  」
「ニックぅぅぅぅぅヌヌヌヌヌヌ」
「いや、埅っお埅っお 可愛いよ うん たぶん」
シンたで絵を芋る。
「    」
「ニィニ  」
「  劖粟か」
「そうだよぉぉぉぉぉヌヌヌヌヌヌ」
「そうか」
シンは真顔で頷いた。
「なら劖粟だな」
将倪の泣き顔が少し止たる。
「  ほんず」
「ああ」
シンは即答する。
「将倪が劖粟だず蚀うなら、劖粟だ」
「ニィニ  ♡」
将倪がぎゅっず抱き぀く。
その埌ろから、ゞン、翌、クロン達も集たっおくる。
ニックがスマホの画像を芋せながら説明する。
「ルヌクがね〜、将倪に『倖囜にも劖怪いるの』っお聞かれたからゎブリンを芋せたんだよ」
ゞンが画像を芋る。
「なるほどな」
翌も芗き蟌む。
「でも、ゎブリンを劖粟っお説明したけど⋯
     å°†å€ªãŒçŽåŸ—ã—ãªã‹ã£ãŸã‚ã‘ã‹ã€
クロンが頷く。
「将倪の䞭では劖粟っおのは
    『小さくお矜が生えおいお可愛い存圚』らしい」
「なるほど」
ゞンが将倪を芋る。
「じゃあ将倪。ゎブリンが怖いのか」
「こ、怖くねぇ」
即答。
「じゃあ、もう䞀回画像芋おみる」
「    」
将倪の顔が固たる。
「    芋ねぇ」
「怖いんじゃん」
健倪が笑う。
「怖くねぇぇぇぇぇヌヌヌヌヌヌ」
シンが将倪を抱いたたた、ため息を぀く。
「  隠せおる぀もりなんだろうな」
ニックが笑う。
「完党にバレおるのにねぇ〜♪」
クロンが冷静に付け加える。
「そもそも、さっき画像を芋た瞬間に肩が跳ねた」
「    」
将倪がシンの胞元に顔を埋める。
「芋おねぇ  」
「芋おたぞ」
「芋おねぇ  」
「芋おた」
「    」
将倪はしばらく黙っおいたが――
やがお、シンの服をギュッず掎んだ。
「  ニィニ」
「なんだ」
「倖囜の劖怪  他にもいる」
「いるんじゃないか」
「    怖いや぀」
「さあな」
シンが少し笑う。
「でも、怖かったら俺に蚀えばいい」
将倪は少しだけ顔を䞊げる。
「  笑わない」
「ああ」
「ほんず」
「ああ」
「  ニィニ奜き」
「そうか」
その様子を芋おいたルヌクが、こっそりコりタに耳打ちする。
「  次は劖怪じゃなくお、可愛い倖囜の劖粟を探そうぜ」
コりタが頷く。
「それなら怒られないだろ」
クロンが二人を芋お蚀う。
「ただし、将倪に芋せる前に確認しろ」
「なんで」
「たた『ホラヌだぁぁぁ』になる可胜性がある」
「  確かに」
みんなが笑う。
その暪で将倪は、ただシンにしがみ぀いたたた。
そしお――
自分だけは、怖がっおいるこずを
完党に隠せおいるず思っおいた。
「  ゎブリンなんお  党然怖くねぇし  」
小さな声で呟く。
シンが聞こえないふりをしながら、
将倪の背䞭をもう䞀床トントン。
「はいはい」
「だから怖くねぇっおば  」
「そうだな」
「  絶察だぞ」
「絶察だ」
将倪は安心したように、シンの肩に頬を乗せた。
少し泣いたものの、
シンに抱っこされおすっかり萜ち着いた将倪。
しばらくするず――
ちらっ。
クロンを芋る。
そしお、おくおく。
クロンの前たで行くず  
「よいしょ  」
膝によじよじ。
よじよじ  。
クロンの膝にちょこんず座った。
「なぁ〜、なぁ〜♪」
「なんだ」
「ゎブリンっおぇ〜♪」
「うん」
「ゲヌムにも出おくるじゃん」
「出おくるな」
将倪は目をキラキラさせる。
「召喚獣もぉ〜  本圓にいるのか」
クロンが少し考える。
「ゲヌムに出おくる召喚獣が、
     ãã®ãŸãŸçŸå®Ÿã«ã„るわけじゃないんだ⋯」
「  そうなの」
「ただ、元になった䌝説や神話があるものは倚い」
「ほぇ〜  」
クロンが続ける。
「ロヌルプレむングゲヌムずかに出おくるのっお、
     åŒ—欧神話ずかに登堎する神様だったりするよな」
将倪の目がさらに茝く。
「かみさたぁ〜♪」
「そう」
「ドラゎンもぉぉぉぉヌヌヌヌ♡」
「ドラゎンも、昔からいろいろな地域の䌝説に登堎する」
「すっげぇぇぇぇぇヌヌヌヌヌヌ」
将倪がクロンの膝の䞊で跳ねる。
「本圓にいるかもしれないっおぇぇぇぇヌヌヌヌヌ
     ã“ずだろぉぉぉぉヌヌヌヌヌヌ」
「  䌝説ずしお、だな」
「ドラゎン  空飛ぶのかなぁ〜♡」
そこぞ翌がやっおくる。
「うん、うん  そうだな」
翌も笑う。
「倢があるよな〜♪」
「だろぉぉぉぉヌヌヌヌ♡」
将倪はすっかり興奮。
「ドラゎンに乗っおぇ〜♪」
「うん」
「空飛んでぇ〜♪」
「うん」
「お宝いっぱい芋぀けおぇ〜♪」
「それはゲヌムの圱響だろ」
クロンが冷静に突っ蟌む。
「えぞぞ♡」
将倪が笑う。
するず――
「あっ」
䜕かを思い出したように顔を䞊げる。
「そういえばぁぁぁぁぁヌヌヌヌヌヌ」
翌が身構える。
「今床は䜕だ」
将倪が䞡手を広げる。
「前にテレビでビッグフットずかぁぁぁぁぁヌヌヌヌヌヌ」
「ビッグフット」
「ゎリラみたいなのやっおたぁぁぁぁぁヌヌヌヌヌヌ」
クロンが頷く。
「ああ。未確認生物ずしお有名だな」
「それも劖怪なのかぁぁぁぁぁヌヌヌヌヌヌヌ」
「劖怪  ずは少し違う」
「違うの」
「UMA  未確認生物ずしお扱われるこずが倚い」
「ゆヌえむえヌ」
「そう」
将倪は腕を組む。
「  ようかい」
「違う」
「モンスタヌ」
「それずも少し違う」
「ゎリラ」
「それも違う」
「    」
将倪が困った顔になる。
そこぞシンずニックがやっおきた。
「䜕の話だ」
「ビッグフット〜♪」
ニックが笑う。
「ああ、あの倧きな足跡が有名なや぀ね〜♪」
将倪がシンを芋る。
「ニィニ ビッグフットっお本圓にいるのか」
シンは少し考えおから答える。
「目撃したずいう話は昔からある。
     ãŸã ã€æœ¬åœ“に存圚するのかは確認されおいない」
「じゃあ  」
将倪の目が茝く。
「いるかもしれない  」
「可胜性が完党にない、ずも蚀い切れないな」
「うおぉぉぉぉぉヌヌヌヌヌヌ」
将倪が倧興奮。
「すっげぇぇぇぇぇヌヌヌヌヌヌ」
ニックが笑う。
「でもね〜♪ 『目撃された』っお話ず、
   ã€Žæœ¬åœ“にいる』っお蚌明されたこずは別なんだよ〜♪」
「蚌明」
「うん。写真だけじゃなくお、
     ç§‘孊的に確認できる蚌拠が必芁なんだ」
クロンも頷く。
「だからビッグフットは、
    今のずころ䌝説やUMAずしお扱われおいる」
「ふぅ〜ん  」
将倪は考え蟌む。
「じゃあゎブリンは」
「䌝説」
「ドラゎンは」
「䌝説」
「ビッグフットは」
「UMA」
「劖怪は」
「日本の䌝承に出おくる存圚」
「劖粟は」
「これも䌝承や民間䌝承に登堎する存圚だな」
「神様は」
「神話に登堎する存圚」
将倪は指を折りながら敎理する。
「ゎブリン  䌝説」
「うん」
「ドラゎン  䌝説」
「うん」
「ビッグフット  ゆヌえむえヌ」
「そう」
「劖怪  䌝承」
「そう」
「劖粟  」
将倪は少し考える。
「    」
そしお、さっき描いた自分の絵を思い出す。
「  かわいい」
クロンが䞀瞬固たる。
翌が吹き出しそうになる。
ニックが慌おお口を抌さえる。
シンだけは平然ずしおいた。
「そうだな」
「ニィニ♡」
将倪がニコニコする。
「劖粟はかわいいんだぞぉ〜♪」
「そうだな」
「ゎブリンは」
「  いろんな描かれ方があるな」
クロンが慎重に答える。
「怖いゎブリンもいれば、そうじゃないゎブリンもいる」
「じゃあ  」
将倪がルヌクのスマホを芋る。
さっきの画像を思い出す。
「  あれもぉ  」
少しだけ顔を匕き぀らせる。
「  かわいいゎブリン  なのか」
クロンが答える。
「そういう䜜品もある」
「    」
将倪はしばらく考えおから――
「    でもぉ  」
シンの服を掎む。
「俺はぁ  もっずかわいいのがいい  」
ニックが笑う。
「はいはい♪」
翌が蚀う。
「じゃあ今床、可愛い劖粟ずかドラゎンずか探しおみるか」
「うんっ♡」
将倪が䞀気に元気になる。
「ドラゎンはぁぁぁぁヌヌヌヌヌヌ」
「ん」
「めちゃくちゃカッコいいや぀なぁぁぁぁヌヌヌヌヌヌ」
「はいはい」
「劖粟はぁぁぁぁぁヌヌヌヌヌヌ」
「うん」
「ちっちゃくおぇぇぇぇヌヌヌヌヌヌ」
「うん」
「矜があっおぇぇぇぇヌヌヌヌヌヌ」
「うん」
「かわいいや぀ぅぅぅぅヌヌヌヌヌヌ」
みんなが笑う。
そしおクロンは、膝の䞊に座った将倪を芋ながら
小さく呟いた。
「  結局、将倪が䞀番ファンタゞヌ奜きなんじゃないか」
「俺ぇ〜」
「そうだ」
「えぞぞ〜♡」
将倪は嬉しそうに笑う。
「だっおぇ〜♪」
そしお――
「ゲヌムの䞖界っおぇ〜  倢があるじゃん♡」
シンもニックも、その蚀葉に笑顔になる。
怖いものは怖い。
だけど――
知らない䞖界を想像するこずは、
将倪にずっおやっぱり楜しいこずだった。

いいなず思ったら応揎しよう