
もしも「こころ」の先生が虚業家だったら|令和の夏目漱石「こころ」下0話【使命】
原作にないオリジナルパートです。
主人公である"私"が「令和のこころ」を執筆していることが発覚する、というネタバレ回です。
この物語は主人公が家族や先生との関わりを通じて自立に向かう物語なので、一番最後も大事なオリジナルパートがあります。
令和のこころ 下 零
これが君に届く頃には、俺はもうこの世にいない。とっくに死んでるだろう。
君が今読んでいる、このnoteの下書きに残した零から五十六までの文章は、俺の遺書だ。
読み進めてもらえれば分かる。
この章は初め、書く予定じゃなかったんだ。
でも君に何度も仕事を紹介してほしいと頼まれたのに、応えてやれない、そもそも応える気にならないことが、ずっと引っかかってた。
そこで、良いことを思いついた。
俺から君に、最初で最後のコンサルをしてやることにした。
コンサル料もしっかりいただくつもりだ。
さっきも言った通り、零から五十六までの章は俺の遺書なわけだが、もちろん君にしか渡していない。
そこで
この俺の遺書を下編として
上編では君が俺に出会ってからの出来事
中編では君が実家に帰ってからの出来事
を書いてほしい。
書き終えたら、それを一章ずつ、君が新しく作ったnoteのアカウントで投稿してほしい。
そして、ただ投稿するだけじゃない。
いくつか条件を提示させてもらう。
一 毎日一章ずつ投稿すること
二 上編、中編、下編は無料で投稿すること
三 最後の章、五十七のみ有料で投稿すること
四 五十七の値段は君が決めること
五 得た収益の半分は俺の妻に渡すこと
六 妻へは金の出所を決して明かさないこと
七 誰もやってないことをやれ
君も単純接触効果とかサンクコストとか聞いたことあるよな。
投稿方法についてはそういうことだ。
細かいことは君に任せる。
最後の五十七については、俺の遺書ではない。
そこには、俺の友人が最期に残した長い長いメッセージ、みたいなものが書いてある。
悪いが俺はこれに、どうしても値段をつけることができないんだ。
だからこれは、第三者である君に、全て読んだ上で思った通りの値段をつけてほしい。
あいつをぶっ生き返してやってくれ。
俺はずっと、妻を満足に愛してやれなかった。
こんなことしたって妻は喜ばないのもわかる。
でもこうすることでしか、俺が妻に抱く、俺の罪と、俺の罰を、全うできなかったんだ。
だから最後に、君に協力してほしい。
妻はnoteなんて見ないだろうから、その点は心配しないでくれ。
しかしだ。
こんなのを投稿したところで読むやついると思うか?
noteなんて今やレッドオーシャン超えてホワイトノイズの世界だ。
正直、凡百のビジネス書をなぞるだけで読まれるわけがない。
だから、イメージはこうだ。
沼地を踏みしめて這い上がるな。
手を真上に伸ばして大声で叫べ。
誰もやってないことをやれ。
熱を込めろ。君の魂も込めろ。
素材はある。知識もある。
使えるもんは全部使え。
投稿内容も宣伝方法も全部、君に任せるよ。
最後に俺から応援メッセージを送る。
この世の不利益は全て当人の能力不足
君にはこの言葉が、今は合ってると思う。
それでも願いは叶うんだよ。