
「見られるのは苦手、でも人間観察は好き。」矛盾だらけの私が、日曜のカフェで席を選ぶ理由。
朝7時に家を出るという理想は、早々に崩れ去った。
少しだけ気分が落ちかけたけれど、鏡の前で「最高の可愛い」を完成させた自分を見たら、まあいいか、と思えた。日曜日の朝の、静かな高揚感。
車を走らせると、道路は驚くほどすいていた。
お店がまだ開いていないからだろうか、それともみんな、こののんびりした時間をそれぞれの家で楽しんでいるんだろうか。予定より少し遅れたけれど、8時半に活動を始められた自分を、まずは「偉い!」と肯定する。
お気に入りのカフェの駐車場が空いているのを見て、ホッとする。
店内に入ると、いつものお気に入りの席はもう埋まっていた。
周りに人が多すぎると視線が気になるし、かといって壁際を向くのは少し寂しい。見られるのは苦手なのに、人間観察は愛してやまない。そんな矛盾した性格のせいで、席選びはいつも時間がかかる。
結局、選んだのは大きな窓の近く、少し店内中央よりの席だった。「周りの気配は感じつつも、自分は干渉されない場所がいい」という、我ながら面倒な希望をギリギリ満たしてくれる。普段は選ばない場所だけれど、悪くない。
注文したトルティーヤを頬張り、コーヒーを一口飲む。店内に流れるBGMに耳を澄ませながら、私はやっと、自分だけの朝を取り戻したような気がした。