メインコンテンツへスキップ
見出し画像

ショートショート「インフル念写」※毎週ショートショートnote 11/16お題


     私は、探偵である。
     私には、超能力がある。
     目の前の人物が、そのとき欲しているもの、必要としているものが、私の脳内に写真のように焼き付く。
     私は、これを念写と呼んでいる。
     他人には、異常に勘が利くと認識されているが、この能力を使って、探し物や適切なアドバイスをしてきた。
     結果、凄腕の探偵として人気を博し、SNSではちょっとしたインフルエンサーになっていた。
     おかけで、食うに困ることはなくなった。

     今日も私の事務所に、お客さんがやってきた。
     「誰でもいいので、彼女が欲しいんです」
     実に困った思春期さんだ。
     恋愛相談は専門外だ。
     断ろうとしたとき、つい、念写を発動してしまう。
     私の脳裏に、美しい女性のアダルトな状況が焼き付いてしまった。
     同時に、お茶を出そうとした助手の動きが止まり、顔が紅潮していく。
     (やっちまった…)
     言い忘れていたが、私の能力は時々、暴走する。
     日本中に、私の念写が伝染する。

     ……今日は、日本がピンクに染まる。
     
     




    →こちらの企画に参加させていただきました。


    この記事が参加している募集

     
     
     
    短歌 / 自由詩 / ショートショート/連載小説 書きたいものを好きに書きます。 どんでん返しに疲れたあなたに、奇をてらわない、静かで優しいテイストを。 私の作品は、多分、全てフィクションです。 転載可。著作権は放棄していません。 点数評価と画像生成にのみAI使用。

    あなたへのおすすめ