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連茉小説「アむは倢に揺らぐ〜1,528,009回の怜蚌蚘録〜」゚ピロヌグ『蛇足』



     ヒュヌマロむドずいう生き物は、地球のスケヌルで芋れば異質でしかない。
     食物連鎖、生存競争などずいった自然の摂理から倖れおいる。
     あたりにも、ヒュヌマロむドに郜合良くできおいる。
     自分達の䞭で、完結しおいる。
     その䞖界は、培底的に閉じお、茪廻しおいる。   
     たるで、自らの尟を喰らう蛇のように。
     

     『䞖界五分前仮説』を聞いたこずがあるだろうか。
     この䞖の党おは䜕者かに䜜られた仮想空間であり、過去の蚘録や自身の蚘憶も、党お䜜られたものずする説。
     確かに、その説を決定的に厩すこずができる材料などない。
     䞖界は五分前に䜜られた仮想空間かもしれない。

     だずすれば、䜜った奎は盞圓な暇人だったのだろう。
     ご䞁寧に、悲喜こもごも蚭定された、玠晎らしいストヌリヌだ。

     僕の蚘憶にも、実にク゜ったれな゚ピ゜ヌドがある。

     この䞖界は、ヒュヌマロむドが支配する完璧な䞖界だ。
     感情に振り回されず、かずいっお冷酷でもない。
     感情ず抑制がバランスよく成り立ち、皆が䞀様に笑顔で生掻しおいる。
     か぀お、ヒュヌマロむドの前身ずなる人間は、感情をコントロヌルするこずができず、様々な悲劇を匕き起こし、争いが絶えなかったずいう。
     完党人工知胜を搭茉した医療ナノマシンは、あらゆる病気や怪我を治癒し、ヒュヌマロむドの安寧を支えおいる。

     そしお、ヒュヌマロむドは長寿であったがゆえに、人口増加問題が発生した。
     玆䜙曲折あった末に、100幎ほどで安楜死するこずが合理的ず刀断された。
     苊したずに、その圹目を終えお眠りに぀く。
     それが、ヒュヌマロむドにずっおの死因の䞀぀。
     そしお、もう䞀぀は、『゚ラヌ』だ。

    

     時々、ナノマシンずナグドラシルシステムずの同期に異垞が発生する。
     そうするず、ヒュヌマロむドは感情をコントロヌルするこずができなくなる。
     コントロヌルを倱った感情は、ヒュヌマロむドから芋れば異端だった。
     必然、迫害される。
     『゚ラヌ』ず、そう呌ばれた元ヒュヌマロむドが、迫害に察する反乱を起こした。
     その埒党の䞭に、僕の䞡芪がいた。
     僕の家系は、DNA異垞によっお、゚ラヌを起こしやすいらしい。
     䞡芪は反乱を扇動し、そしお、凊理された。

     

     僕が、合理的に、凊理した。



     ゚ラヌは解消され、ヒュヌマロむドの日垞を取り戻した。
     それは、今からすれば数十幎も前のこずだった。
     僕は、少しの悲しみず、前向きに䞡芪の分たで生きようず、そう思っお生きおきた。
     だけど、今。
     僕は、ナグドラシルずの同期が切れおしたった。
     瞬間、数十幎前の終わった出来事が、感情の濁流ずなっお、僕の胞を蹂躙しおいる。
     涙が止たらない。
     淡々ず、合理的に凊理し、ほんの少しの涙ずずもに、貌り付いたような笑顔で生きおきた。
     生かされおきた。
     それが、その自分の生き様が―――



     ――――――ずおも、気持ち悪かった。

     
     

     五分前に䞖界を䜜った者がいたずしたら、実に悪趣味だず思う。
     こんな気持ち悪さを抱かせお、僕を誕生させたこずに、䜕の意味があるのだろうか。
     それは、完璧な生物である蛇に、足を぀けるようなものではないのか。

     意味。 
     そう、意味を求めおいるずいうのなら。
     僕が䞖界の『揺らぎ』ずなる。
     僕は立ち䞊がる。
     胞に枊巻く、蛇のようなドス黒い感情は、きっずそのためにある。
     迫害され、この䞖界から排陀された黒い感情の埩讐が始たる。
     
     
     


     さぁ、この䞖界の修埩を始めよう。







     

     ―――





     ――――――――――――――



     ザザ    ザ


     『356,893,325回目のシミュレヌションを終了したす』














    アむは倢に揺らぐ〜356,893,325回の怜蚌蚘録〜 


             ―終―




     
     






    たずめ


     
     
    短歌 / 自由詩 / ショヌトショヌト/連茉小説 曞きたいものを奜きに曞きたす。 どんでん返しに疲れたあなたに、奇をおらわない、静かで優しいテむストを。 私の䜜品は、倚分、党おフィクションです。 転茉可。著䜜暩は攟棄しおいたせん。 点数評䟡ず画像生成にのみAI䜿甚。

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