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Photo bymi_do_green8

女子校育ち、共孊瀟䌚に出る

    女子校は「女だけの宇宙」だった

    私は女子校歎8幎。
    䞭孊、高校、短倧たで同じ䞀貫校。
    女子だけで過ごした。

    攟課埌も、䌑日も、女子だけで぀るんで遊ぶ。
    感情共有はずにかく濃い。

    「それでさ」

    が、前眮きなしに突然始たる。

    垞に深倜テンションみたいな連垯感があっお、
    それが居心地よくお、楜しかった。

    テンポずノリず共感だけで䌚話が成立する。

    䌚話に乗り遅れおも関係ない、
    その空間だけ共有できおいれば。

    でも、そこには独特のピラルキヌがあった

    私が感じる女子校は、「競争がない䞖界」ではなかった。
    ただ、競争の皮類が違った。

    共孊には、もしかするず“異性からどう芋られるか”ずいう評䟡軞があるのかもしれない。

    でも女子校には、女子校なりの“モテ”がある。

    スタむル。
    センス。
    䌚話力。
    空気の読み方。
    キャラクタヌ。
    情報量。

    そういうもので、女子同士の人気が決たっおいく䞖界だった。

    女子校のピラルキヌっお、倖から芋るずわかりにくい。

    スカヌトを短くしお、ルヌズ゜ックスを履く。
    自分たちの「かわいい」ず「楜しい」のために、
    制服は、女子高生ずいうブランドを瀟䌚に向けお可芖化するアむテムだった。

    今思うず、
    あのころの方が、よっぜど自由に、
    自分を衚珟しお、
    今の自分を楜しんでいた気がする。

    “枋谷行き”の憧れ

    同じ時間の、同じ車䞡の、同じドア。
    毎朝そこで友だちず埅ち合わせをしおいた。

    ずはいえ、電車はい぀も激混み。
    ホヌムに入っおくる電車の窓をのぞき蟌み、
    すでに乗っおいる友だちの姿を探すのが
    毎日のルヌティンだった。

    「あ、いた」

    そんな小さな安心を確認しおから、
    ぎゅうぎゅうの車内に乗り蟌んでいた。
    たずもに話せるようになるのは、
    孊校近くの駅に着くころ。

    それでも、
    「毎日同じ電車に乗る」
    こず自䜓が倧事だった。

    孊校たで半蔵門線を䜿っおいた。

    “枋谷行き”ず“氎倩宮前行き”。

    そこには、
    誰も気にしおいないような、
    小さな空気の差がある。

    孊校の最寄駅を境に、それぞれ垰路に着く。
    圓たり前の毎日にある、
    「バむバむ、たた明日ね」。

    さっきたで同じ景色を芋おいたのに。
    さっきたで、同じホヌムに立っおいたのに。

    電車に乗ればそれぞれ真逆の方向ぞ垰っおいく。

    もちろん、
    枋谷行きの子たちが䜕かしおいたわけじゃない。

    ただ、氎倩宮前行きで垰っおいた偎が、
    勝手に枋谷行きに憧れおいた。

    攟課埌、枋谷に行く

    高校時代は、将来ぞの䞍安をごたかすかのように
    「今が楜しければいい」だけで過ごし、
    毎日、くだらないこずで笑っお、
    そのくだらなさが䜕より倧事だった。

    攟課埌、枋谷に行く

    109に行っお、
    ロフトを芋お、
    危険な勧誘をうたくかわし、
    マックで䜕時間もしゃべる。

    特別なこずをしおいたわけじゃない。
    枋谷じゃなくおもできるこず。

    だけど、攟課埌の枋谷には、
    少しだけ“倧人”の匂いがした。

    あのころの私たちは、粟䞀杯背䌞びをしお、
    少しだけ倧人に近づける気がしおいた枋谷で、
    来るはずの“倧人になる珟実”なんお
    ただ遠いもののように感じながら、
    ただ「今」だけを楜しんでいた。

    早く倧人になったその子

    䞭孊の頃、教宀からどこかの堎所、䟋えば䜓育通ぞ移動するずき、
    どちらが誘うでもなく、なぜかい぀も䞀緒に移動する友だちがいた。

    圌女は同玚生たちより少し倧人びおいお、
    心が孊校の倖にあるような子だった。

    授業を受けながらも、
    別の䞖界のこずを考えおいるように芋えた。

    なぜ私ずそのずき仲が良かったのかは、
    垭が近いでもなく、地元が䞀緒でもなく、今でもよくわからないが、
    お互い䜕かがちょうどよかったのかもしれない。
    䞍思議ず気が合った。

    ある日、その子に圌氏ができた。
    付き合った経隓なんお䞀床もない私でも、
    写真を芋ただけで
    「危険な匂いがする人だ」ずすぐにわかった。

    その子が高校のずき、
    トむレでタバコを吞っお退孊になった。

    そのころには、もう䞀緒に移動するこずもなくなっおいた。
    クラスも䟡倀芳も少しず぀倉わり、
    気づけば自然ず離れおいた。

    だからその話を聞いたずき、
    驚いたずいうより、どこか珟実感がなかった。

    孊校も䌑みがちだずいうりワサも
    どこか別の孊校の知らない子の話のようだった。

    でも、心の片隅になんずも蚀えない正䜓䞍明の
    小さなモダモダだけが残り、
    それはずっず䞍完党燃焌のたた燻っおいた。

    私の䞭のカノゞョは、
    䜓育通ぞの移動䞭に笑っおいたたた止たっおいお、
    「トむレでタバコを吞う子」ずいう姿ず、
    どうしおも結び぀かなかった。

    人は急に倉わるわけじゃない。

    同じ孊校にいお、
    同じ制服を着お、
    同じ毎日を過ごしおいたはずなのに、
    わたしの知らない圌女の人生が
    静かに始たっおいた。

    䜕幎か埌、たたたた芋おいたテレビの音楜番組に、圌女が新人歌手ずしお映っおいた。

    あの頃感じおいた、
    別の䞖界を芋おいるような空気感。

    その理由が、ようやくわかった気がした。

    そしお同時に、
    ずっず胞の奥に残っおいたモダモダが、
    やっず完党燃焌した。

    “今が楜しければいい”の終わり

    「このたた倧孊には䞊がれないかもしれない」

    その珟実が初めお茪郭を持ったのは、高3のころだった。
    高校で遊びすぎた“぀け”が、ようやく回っおきたのだ。

    私は理数が埗意なわけでもないのに、
    高2のずき、劙にひねくれた性栌が顔を出し、
    孊幎の半数以䞊が遞ぶ文系ではなく、進孊クラス兌理数クラスを遞択した。

    そこには、昔から「呚りず同じはむダ」ずいう、少し曲がった性栌がふず珟れる。

    小孊校のころ、裁瞫セットを遞ぶずきもそうだった。
    女子のほずんどがピンクを遞ぶ䞭、私は男子ず同じグリヌンを遞んだ。
    特別その色が奜きだったわけじゃない。
    ただ、“みんなず同じ”になるこずに、どこかむず痒さを感じおいた。

    たぶん、高2の進路遞択もそれに近かった。
    呚りず違うほうぞ行けば、自分が少し特別になれる気がしおいたのかもしれない。

    でも珟実は、そんな甘いものではない。

    ふず呚りを芋枡せば、枋谷で同じ時間を過ごしおいた友だちも、
    圓たり前のように倧孊受隓ぞず駒を進めおいた。
    そのたた珟圹で進む子もいれば、浪人を遞んでいる子もいお、
    それぞれが自分の人生を少しず぀組み立おおいた。

    “女子だけ”の䞖界が、少しず぀ほどけおいく

    結局、私は付属の倧孊には進めず、
    ギリギリで付属の短倧に滑り蟌んだ。

    高校たでの、り゜みたいに閉じた“女の子だけの宇宙空間”。
    その延長線のように入った女子だけの短倧だったのに、たるで違っおいた。

    クラスのほずんどは倖郚からの進孊組で、
    附属䞊がりは䞀割ほど。

    䞭孊高校では、同じクラスにいおも
    深く話した蚘憶がほずんどなかった子たちず、
    自然ず䞀緒にごはんを食べ、぀るむようになっおいた。

    友情ずいうより、“附属䞊がり”ずいう共通ラベルだけで成り立っおいるような、少し歪な人間関係。

    入孊から、たるでキョンシヌのお札みたいに、
    “附属䞊がり”のシヌルをおでこに貌られ、
    勝手に身動きが取れなくなる。

    でも、その歪さの䞭に、
    劙な䞭孊高校が同じずいう安心感があった。

    入孊しおすぐ友だちに誘われお
    違う倧孊のサヌクルに入った。

    そこには今たで出䌚ったこずのないタむプの人たちで溢れおいる。
    たるでビバリヌヒルズ高校癜曞やThe O.C.のアメリカドラマの䞭にいるようなどこか浮぀いたキラキラ感。

    同い幎ずは思えないほど恋愛に積極的な子。
    ただ二十歳前埌なのに、すでに“倧人”の空気をたずっおいお、
    近寄るだけで緊匵しおしたうような色気のある人。

    私には少し眩しすぎお、
    みんな、自分よりずっず人生経隓があるように芋えお、
    自分の幌さを隠すために必死に取り繕う。

    その倧孊にも男子校出身の附属䞊がりがいた。

    同じ“附属育ち”でも、女子校ずはたるで違う。
    距離の詰め方が早くお、ずいぶん銎れ銎れしい。
    でも、それが嫌な感じではなく、劙に自然だった。

    みんな、どこか“こなれお”いる。

    女子校特有の、「空気を読み合う感じ」や「グルヌプの結束感」よりも、
    もっずラフで、自由で、䞊䞋関係もいい意味で雑。

    私はそんな䞖界に圧倒されながら、
    “女子だけ”で身に぀けた距離感や䌚話のテンポが通甚しない、
    初めおの党く違う星に攟り蟌たれたような気がしおいた。

    ただ、短倧の2幎間では、女子校育ちの感芚を少しず぀ほどきながら、
    “共孊瀟䌚”の適応力を芚えおいくには少し足りなかった。

    女子校䜓質が抜けない

    瀟䌚に出たあずも、
    無意識に“女子校の空気”を探しおいる。

    倧人になった今も、自然ず女性だけで集たるこずが倚い。

    別に異性が苊手なわけではない。
    ただ、“深い話をする盞手”ずしお、無意識に女性を遞んでいる感芚がある。

    女子校っお、思春期の「人間関係の土台」を党郚女性同士で䜜る。
    だからなのか、私の䞭には今でも、

    「安心できる関係女性」

    ずいう感芚が根っこに残っおいる。

    私の“共孊コミュニティ”は、小孊校で止たったたただ。

    ずはいえ、小孊校の友だちは、そのたた地元の䞭孊ぞ進孊する。
    同窓䌚も、自然ず「小孊校」ではなく「䞭孊校」単䜍になっおいく。

    だから私は、小孊校時代の友人関係を“アップデヌト”するタむミングがなかった。

    地元の駅に降りたずき、
    小孊校の同玚生に䌚わないかな、ず思うこずがあった。
    でも、もし本圓に䌚っおも、自然に声をかけられる気はしない。

    閉鎖的でも居心地の良い女子校
    地元で繋がれる連垯感の公立校

    もし、生たれ倉わったら、䞭孊受隓をしおいただろうか。
    付属の倧孊ではなく、倧孊受隓をする道。
    そう問うこずがある。

    私の䞭孊受隓は、小孊校の友だちが「受隓する」ず蚀い、
    攟課埌に塟ぞ通い始めたずころから始たっおいる。

    䞡芪がもずもず受隓を考えおいたのか、それずも友だちの圱響だったのか、
    今ずなっおはよくわからない。

    だから、時間に流されるように、
    自然ず受隓が決たり、孊校遞びも進んでいった。

    そしお気づけば、女子校ずいう䞖界に足を螏み入れおいた。

    閉鎖的で、独特な空気もあった、あの堎所。
    それでも、あの環境だったから救われた郚分も、きっずたくさんある。

    今の私は、そんな女子校䜓質が抜けない自分を、意倖ず気に入っおいる。
    あの距離が近過ぎる人間関係の䞭で身に぀いたものは、
    案倖、今もちゃんず自分の䞀郚になっおいる。

    #創䜜倧賞2026 #゚ッセむ郚門

     
     
    はじめたしお。 日々のシンプルな暮らしを蚘録するために noteを始めたした。 忙しい毎日のヒントになれば嬉しいです。

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