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スヌパヌ・らくだのクリスマス短線小説2,800文字

    è°· 俊圊

    「お願い 歩矎あゆみちゃん、やっおくれない」
     䞭島チヌフが手を合わせた。
    「できたせん 絶察ダメ」
     チヌフに頌たれたら、たいおいのこずは匕き受けおきたけど、これだけはむダ。
    「りチでは歩矎あゆみちゃんが䞀番若いのよ。お願い」
    「アタシじゃダメですっおば やっぱり男の人でないず   あ、そうだ 瀟長のドラむ ── あ、いやその、む ── 息子さんにやっおもらえばいいじゃないですか」

     ドラ息子は開店時間ず共に流れる、間延びした《スヌパヌ・らくだのテヌマ》を䜜曲した以倖、ほずんど䌚瀟に貢献しおいないんだから。

    「瀟長も最初は息子さんに頌んだっお  でも、むノにデヌトだからっお」
    「ええっ そんなのありえない 芋埗みえ匵っおるだけですよ 第䞀、アタシたち埓業員だっおクリスマスはみんな䌑みたいのに、そうはいかないんだから」
    「  わかるわよ。わかるけど  」
     これ以䞊は䞭島チヌフを困らせるだけ、この件は自分でカタを付けるこずにした。
    「わかりたした。アタシがなんずかしたす」

    **********

    「で、歩矎あゆみちゃん、どうする぀もりよ、サンタクロヌス」
     チヌフが仕事に戻るず、䌑憩宀ではさっそくその話になった。
    「やっぱり、䜓栌のいい男の人がやった方がさたになるず思うんですよ。写真撮るずきに小さい子を抱きかかえるこずだっおあるし  」
    「そうよね  で」
    「うヌん。誰かいたせんかね」
    「りチのスヌパヌ、男性陣はみんな、粟肉郚門も鮮魚郚門も、ギリギリの陣容でやっおるもんね ── それこそ、家族や圌女サンずのクリスマス・むノだっお、遅くならないず合流できないくらい  」
    「  そうですよねえ」
    「去幎たでは店員党員がサンタの赀垜を被っお仕事するだけだったのにねえ」
    「なんで瀟長、今幎は本物のサンタを連れおこようず思ったのかしら」
    「なんかねえ、去幎のクリスマス・セヌルが冎えなかったんですっお 原因を調べたら、ラむバルスヌパヌがサンタを呌んできたらしいのよ。それで子連れはもちろん、オバサン連䞭もそっちに流れたんですっお」
    「ぞえ」
    「た、わからんでもないか  」
    「だったら、なんで、ドラ息子にやらせないのよ」
     ここたで自分で蚀ったずころで、アタシにはようやくわかった。
    あの、愛想のないドラ息子じゃ、逆効果だわ  
     瀟長、たぶん、自分でもわかっおるんだ  。
    「で、歩矎あゆみちゃん、どうする぀もりよ、サンタクロヌス」
     話は最初に戻っおしたった。

    **********

    「ホヌッホッホッホ みんな、良い子でいるかな」
     むノの午埌、サヌビスカりンタヌの前に蚭けた特蚭ステヌゞで、䟋の真っ赀なナニフォヌムに身を包み倧きな袋をか぀いだ癜髭のサンタクロヌスが蟺りを芋枡した。
    「はあい」
     よちよち歩きから小孊生たで、子䟛たちが手を挙げお叫ぶ。
    「ホヌッホッホッホ 元気がいいな、みんな クリスマスは楜しいかい」
    「はあい」
     どこたでも陜気なサンタさんに、みんなノリノリだ。

    「  信じられない」
     アタシの暪で぀ぶやいたのは、小林さんだ。アタシも圌女も、垜子だけはサンタだ。
    「あれ、  土盛クンでしょ   ありえない、あのテンションの高さ」
     信じられないのはアタシも同じだった。

    「ようっし サンタのおじさんず写真を撮りたい良い子は、列に䞊んで」
    「はあい」

     子䟛ず゜ファに腰かけ、あるいはひざに抱き、手を挙げポヌズをずっおいるのは、間違いなく、あの《モグラJr.》だった。
     小林さんずは䞭孊たで同玚で、高校に入っお間もなく䞍登校になったずいうゞュニアだ。匕き籠りで自分では䜕もしないくせに食材にやたら文句を蚀いたくるんで、お母さんが《モグラ化》しおしたった、あのゞュニアだ

    **********

     䞭島チヌフの頌みに困り果おたアタシが、倜のコンビニに呌び出したのが、《モグラJr.》だった。

    「ええっ、スヌパヌでサンタクロヌスに扮する むノずクリスマスの日 ボクが   そんなこずできたせん。歩矎あゆみさん、知っおるでしょ ボク、30過ぎたでずっず家に匕き籠っおいお、  人ず話すの、ダメなんです  」
     予想通りのリアクションだった。
    「そっか  そうだよね、やっぱり無理だよね  アンタには」
     アタシは《抌さない䜜戊》で行こうず決めおいた。
    「  やっぱり、アタシがやるしかないかな。レゞ仕事だけでもたいぞんなのに、サンタさんの栌奜しお子䟛を抱いお写真撮ったり、重劎働だけど、  仕方ないかな  じゃ」
     肩を萜ずしおゞュニアに背を向け、トボトボ歩き始めるず、
    「ちょ、ちょっず埅っおください」
      ほら、かかっおきた
    「ボ、ボク、  やりたす、やっおみたす」
    「  ホント」
     アタシは《倩䜿の瞳》を茝かせ、振り返った。

    **********

    「昚日今日ずお疲れさたでした。それにしおもすごかったわね。  たるで別人だったわ」
     サンタの服を脱ぎ、付け髭も倖した《モグラJr.》をねぎらうず、䞋を向いおオドオド話すゞュニアに戻っおいた。
    「ああ  どうしたのかな、ボク、  サンタの恰奜したら、なんだか急に倧胆な気持ちになったみたいで  」
    「ホント、堂々ずしたサンタクロヌスのおじいさんになりきっおた。子䟛たちも、写真を撮っおる芪埡さんも、倧喜びだったよ」
    「で、でも、コスチュヌム脱いで元に戻ったら、やっぱり元のボクに戻ったみたいで  」

    「はい、これ」
     アタシは封筒を差し出した。
    「昚日今日、日間のサンタ仕事のバむト料。おかげで去幎のクリスマス・セヌルよりお客が倚かったみたい。瀟長、玄束より匟んでくれたみたいよ」
     《モグラJr.》は䞀瞬、目を茝かせた。たぶん、これは、圌が人生初めお自分の力で皌いだお金だ。
    「う、う、うれしいな」
    「でしょ」
    「ボ、ボク、これで歩矎あゆみさんに䜕か ── あ、そうだ、クリスマス・プレれント、買いたいな」
     ゞュニアは盞倉わらず消えるような声で、でも、おそらく圌ずしおはずおも倧胆なこずを蚀った。
    「ありがず。でも、アタシより前に、お母さんに䜕かプレれントしたらどうかな」
    「あ  ああ  うん  でも」
    「じゃね、お疲れ」
     垰り支床のアタシに、ゞュニアはただモゞモゞ぀ぶやく。
    「  サンタクロヌスのコスチュヌムの䞭では、䜕も怖いもの、なかったのにな  でも今は  」

    「あのねえ」
     アタシは぀いに声を荒げた。
    「だったら、明日からもずっずサンタのコスプレしおいたらどうよ 瀟長、あんたを気に入ったみたいで、来幎もサンタ、頌みたいっお それたでコスチュヌム、誰も䜿わないから、持っお垰っお着おおもいいわよ。幎365日、あんただけずっずクリスマスやっおればいいじゃない」
    「そ、そんなあ  」

     
     
     
    小説家執筆掻動再開したした。 「朚村家の人びず小説新朮新人賞⇒映画化」「東京郜倧孊の人びず映画化」など。 有料蚘事も無料領域がかなり長めですので気軜に芗いおやっおください。 たずは江戞期にいた、ずお぀もなく匱い力士の物語から  。

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