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Photo byhnue_po

東京の【水道水】へのトラウマ

     東京へ上京してきて数十年…。
     今年は夏場に向けて、自宅で「麦茶」を作るようになった。
     過去に作っていた時期があったような気がするが、今のアパートに引っ越してからは無いはずなので、相当な年月をペットボトル・オンリーで過ごしてきたことになる。

     今年に作り始めた動機は「ペットボトルが品薄になるんじゃないか」説のため。
     ご存知、イラン紛争により中東産の原油が日本に届きにくくなっているため、各種石油関連製品が製造できなくなっている。
     その中でペットボトルも…リサイクルのシステムがあるとは言え足りなくなるような気がしているので、その前に自宅で「麦茶」を作っておこうって魂胆なわけだ。


     「ただ!」というか「もちろん!」というか…。
     【水道水】をそのまま使うわけではない。
     やかんで煮沸してから麦茶を投入している。
     でもそれだと、夏場は無駄に台所が暑くなるし、お湯を沸かすガス代がかかってせっかくペットボトル費を節約できているのにもったいないんじゃないか…と感じてはいるが、どうしても東京の水道水を直接飲む気にはなれない。
     過去の

    カルキ臭


     のトラウマがあるから…。


     自分が東京に来た当時は小平市に住んでいた。
     新たにスタートした新生活!
     その時、栃木に住んでいた頃には無かった習慣として

    「ペットボトルの水を買う」

     という項目が増えた。
     昔…「エビアン」のボトルを専用のホルターに入れて首から下げるのが”おしゃれ”だった謎のカルチャーはあったけど、それとは違くて(苦笑)。
     生活するために使う飲料水の確保だった。
     超貧乏で借金もしていた時期があったけど水だけは譲れず、「南アルプスの天然水」とか…めちゃくちゃ買っていた記憶がある。
     それぐらい、東京の【水道水】は気分的に飲めたものじゃなかった。

     というのも、当時の東京都は河川の水を【水道水】にするため、消毒のための塩素を入れまくっていた。
     この塩素が水に含まれるアンモニア成分と反応するとクロラミン(特にトリクロラミン)という物質が生成され、これがいわゆる「カルキ臭」と言われる臭さの原因になったようで。
     栃木県民からしたら、マジであの臭いは耐えきれなかったわ…。
     水道水としての基準はクリアしているし、衛生的には問題ないと思われるが「この臭い…何か体に悪いんじゃないか?」って感じてしまったわけだ。


     そんな中、東京都水道局が1992年からオゾンによる高度浄水処理を開始したことで、徐々に「カルキ臭」が減少。
     ついには、ペットボトルに東京の水道水を詰めたものを「東京水」として発売するにまで至ったわけで。

    安全でおいしい水プロジェクトのPRの一環として販売された。500ミリリットルのペットボトルに浄水処理をした水道水(塩素除去済み)をつめたものである。2021年10月をもって製造販売をすべて終了した。

     こうしてレベルアップしてきた東京都の【水道水】。
     確かに、今の水道水からは「カルキ臭」は全然しない。
     しかし!
     「カルキ臭」へのトラウマを長きに渡り引っ張り続けており、心の奥底でどうしても東京都水道局を信用しきれない自分がいるわけで。

     だから、部屋が暑くなるとかガス代がもったいないとかの損得勘定は抜きにして、水道水を安心して麦茶用の水として使うため、煮沸の手間は我慢することにした。


     ちなみに…「ミネラルウォーターを使って麦茶を作ればいいんじゃないの?」とも思ったが、そもそもミネラルウォーターが2リットル・70円とかする中で、そんなことをするぐらいだったら110円のお茶/麦茶のペットボトルをそのまま買った方が《手間賃》として得だという結論になった。

     ミネラルウォーターで麦茶は…さすがに本末転倒すぎるよね(笑)。




     
     
     
    テレビやラジオの世界で「放送作家(構成作家)」と呼ばれる仕事をしてます。 文字を扱うプロフェッショナル…の端くれです。 [考察][見解][創造][喜怒哀楽]をテーマに己の気の向くまま毎日noteを投稿中。 mixi歴は17年。 ハイボールが大好きな【昭和レトロ】のオジサンです。

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