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私が【ラジオ】を避けるようになった理由を考える

     先日、「オーディオブック」の導入を検討している…というネタをアップした。

     ウォーキングしている最中の”耳”を活用できないか…ということだが。

    だったら【radiko】とかでAM/FM等のラジオ番組を聴けばいいじゃないか?

     という発想も無きにしもあらず。
     無料だし、一流のお笑い芸人さんやタレントがパーソナリティを務める番組は面白いラインナップが揃っている。

     『オードリーのオールナイトニッポン』なんて16万人のイベントを打てるぐらいにデカくなっているし、勉強にもなりそうだ。

     が。。
     今、【ラジオ】を聴くモチベーションがまるで無いのだ。
     元々「ラジオっ子」だったというのに。


     自分が放送作家という職業を目指したキッカケは【ラジオ】だった。
     なぜ【ラジオ】だったのか?
     順を追って説明していくと…。

     まず子供の頃…実家では20時以降のテレビ鑑賞が禁止されていた。
     (「寝ろ」だとか「勉強しろ」と言う理由で)
     ただ土曜日は別枠だったので『8時だョ!全員集合』を見ることは許されていた。

     なので、昔は平日20時以降のテレビが何をやっていたのか、全く知らなかった。

     さすがに中学生頃になると、クラスメイトの「昨日の@@の番組を見た?」話についていけないことに寂しさを覚えていた。
     クラスの女子が「ジャニーズ」にワーキャーしていたが、何のことだかさっぱり分からない。
     そんな寂しさを埋めるべく…自室に戻った時に目についたエンターテインメントが【ラジオ(ラジカセ)】だったという流れだ。


     で、いざラジオをONにしたら、栃木県の俺の住んでいた地域はなぜだか【ニッポン放送】の電波が入りにくく、一番聴こえが良かったのが【TBSラジオ】だった。
     (当時はステレオ放送すら無かった時代)

     そのため、たいていのラジオっ子が通ってきたLFの「オールナイトニッポン」は聴けず、TBSの…『スーパーギャング』や『パックインミュージック21』などを聴いて育ってきた。

     特に岸谷五朗さんの『レディクラ』には熱狂したものだ。
     作家になる前にイベントとか行ったもんな〜。


     それらのラジオを聴いているうちに放送作家なる職業があることを知り、高校の時に東京への上京を決意。
     なんとかプロの世界へ潜り込むことに成功し、かれこれン十年ほどやらせてもらっているわけだが…。

     作家として活動するようになってからはラジオを聴くことがほぼほぼ無くなった。
     その理由を、当時の状況や心境を思い出しながら考察すると…

    「一人暮らしを始めて自由にテレビが見られるようになったので、ラジオよりもテレビの刺激にのめり込んだ」

    「大人になるにつれ、自室でコソコソ聴くあの“秘密の共有感”の気持ちを忘れていった」

    「リサーチ等の仕事が忙しすぎてラジオを聴いて夜更かししているどころじゃなくなった」

    「外でラジオを聴くガジェットが無かった」

     という感じだろう。
     特に3番目の問題は深刻だった。
     ラジオはおろか、テレビすらまともに見ている時間は無かったもんな…。
     毎日が大宅文庫と事務所と自宅を行ったり来たりだったし。

     加えて、インターネットの登場により「可処分時間の奪い合い」にラジオは負けてしまったわけで。
     ますますラジオからは遠ざかっていった。


     ちなみに、放送作家になってラジオ番組もいくつかやらせてもらった。

     が!
     それぞれ局の大おお看板である

    TBS
    「パックインミュージック21」
    (今の『ジャンク』の枠)

    文化放送
    「??」
    (今の『レコメン』の枠)

    ニッポン放送
    「オールナイトニッポン」

     といった番組の作家を担当することは出来なかった。
     (テレビより狭き門なのよね…ラジオの作家って)


     ということがあり今に至るわけだが。
     改めて、自分のラジオ歴を振り返ってみて「おそらくこれが原因でラジオを聴きたくないんだろう」という思いを改めて確信した。
     その原因とは…

    [ 嫉妬 ]


     だ。

     ラジオパーソナリティの横で楽しそうに笑っている放送作家の声。
     それを聴くと

    「ああ、、俺はとうとう最後まで“ソコ”に辿り着けなかったな」

     と悲しくなってしまう。
     ラジオが持っている「楽しい」という部分より先に【喜怒哀楽】の“怒”と“哀”の思いが胸に到来してしまう。

     なので聴けなくなったし聴きたくないというのが本音のところだろう。

     放送作家でデパートマニア兼紅白歌合戦マニアの寺坂直毅さんは『星野源のオールナイトニッポン』をやっている。
     『水ダウ』はじめ数多くの人気番組を手掛ける飯塚大悟さんは『オードリーのオールナイトニッポン』をやっている。

     少しでも顔見知りだったり、接点があった作家さんが大活躍している姿を「生」で体感してしまうと気が狂いそうになるな、、正直なところ。
     恥も外聞も投げ捨てて言うなら「本気で羨ましい」。
     俺も裏方として作業している場に加わって『100カメ』とか出たかった(爆)。


     そんな見苦しい感情もあって【radiko】でラジオを聴けないでいる自分…。

     おそらく、俺が【radiko】のアプリをダウンロードするのは放送作家を引退した時だろうな〜。




     
     
     
    テレビやラジオの世界で「放送作家(構成作家)」と呼ばれる仕事をしてます。 文字を扱うプロフェッショナル…の端くれです。 [考察][見解][創造][喜怒哀楽]をテーマに己の気の向くまま毎日noteを投稿中。 mixi歴は17年。 ハイボールが大好きな【昭和レトロ】のオジサンです。

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