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Photo byaug__96

芸能人とファンの『距離』ねぇ…

     西野先生のこの回の配信は、首がもげそうになるぐらいうなずいた。

     俺も「無観客ライブ配信をパソコン画面で見るのと、テレビの歌番組の歌唱シーンを見るの…何が違うんだろう?」ってずっと思ってた。
     西野さんはこれの違和感について

    ファンとの『距離』

     という表現をしていた。
     なるほどな〜、さすがはプレイヤーだけあって言葉の選択と説得力がすごい。

     だだっ広いライブ会場に大金をかけてセットを組んでいるのに無観客で配信する…ということに対しての”意味”が見いだせないでいた。
     しかしながら、最近は無観客ライブを配信することはアーティスト自身の発信のためだけではなく「スタッフの給与を発生させるためなんじゃないか」…と思えてくるようになった。

     緊急事態宣言が出されたことで、酒の提供を禁止された居酒屋が軒並み休業することでアルバイト出来ない学生らと同様、ライブスタッフも業界を辞めて転職せざるをえないんじゃないかってぐらい仕事(=ライブ)が激減…ってか”絶滅”しかけている。
     音楽ライブの観客動員人数の制限に関しては、この1〜2ヶ月とかのレベルじゃなく今後も年単位で規制をくらっていくだろう。
     さらに、数カ月後の冬…乾燥した気候になれば、新型コロナも再び活性化するかも。
     そしたら何度目かの緊急事態宣言が発令し「会場キャパの半分・上限5000人」みたいなことをお上が言ってくるはず。
     …こうなるとマジで音楽業界(ライブ)の未来は「絶望」しかない。
     そんな厳しい業界に見切りを付け、優秀な音楽マンが去っていくのを防ぐための無観客ライブなんじゃないかな…と考えられるようになったわけで。

     あとは、完全にブルーレイ&DVD販売を見込んでのもの。
     もしくは、乃木坂46の白石麻衣やSKE48の松井珠理奈など、無観客でもいいから区切りとなるイベント(=卒業ライブ)を行わないわけにはいかない貢献者がいるために行うか。
     そうでもない限り、伊達や酔狂でライブ設営のための数千万〜数億円の費用を投資するわけにもいかないだろうな。

     さてさて…配信の中で西野さんは劇場やライブへ足を運ぶことを「距離を買っている」と言っていた。
     DVDやブルーレイの映像を見るではなく、わざわざ現地へ行くのは、その”空間”を推しアーティストや他のファン同士で共有したいから。
     それらの【距離感】に我々はお金を払っているのだ…と。

     続けて、コロナ禍において今後は【自宅配信】が優位になるだろうとも予言している。
     まぁ、そうか…。
     音楽番組のようにテレビカメラが歌唱するアーティストを遠目から撮影する無観客ライブでの配信より、自宅からこうして弾き語りとかで配信しているのを見た方が【距離感】が詰まって、よりアーティストが身近に感じるよね。

     さらに、自宅配信においてはスタッフの人件費はほぼかからず、せいぜい機材をセッティングする技術さんぐらいだろう。
     自分で調整の出来る人なら、ソレすらかからないし。
     ライブでの収入が見込めない中、最小限の打ち手で最大限の効果を発揮するには、やっぱり自宅からの生配信が今後の主流になっていくのかな…。

     ふと、この【距離感】という概念は、現在日本国内を回っているオリンピックの「聖火」にも当てはまるんじゃないかと思った。
     コロナ禍の中で「集まらないで!」と呼びかけているにも関わらず、全国各地の至るところで聖火ランナーを見るために人々が集まり「密」が発生。

     聖火リレー・聖火ランナーなんて、テレビを通してニュース映像で見ることが出来るのだが「自らの目で見たい! 自らのスマホのカメラで撮りたい!」という願望。
     これも「聖火」との【距離感】を詰めたい人々の欲望の表れなのかと。

     いずれにせよ、この1年数ヶ月の間に人々の”心”も”財布”も疲弊しまくっているので、ワクチンが行き渡るなりなんなりして早く騒動が収束に向かうことを祈るしかない。
     早く”推し”との【距離感】が詰められることを。

     
     
     
    テレビやラジオの世界で「放送作家(構成作家)」と呼ばれる仕事をしてます。 文字を扱うプロフェッショナル…の端くれです。 [考察][見解][創造][喜怒哀楽]をテーマに己の気の向くまま毎日noteを投稿中。 mixi歴は17年。 ハイボールが大好きな【昭和レトロ】のオジサンです。

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