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Photo bymatsuhiro

新社会人への苦言、そして何者にもなれなかった自分への自戒

     ちょっと前の西野先生の【Voicy】…を文字起こししたブログ。

     「社会の現実」について語っていた。
     まず最初に

    「頭の使い方」を教わってこなかったことに絶望してください

     と痛恨の一撃からスタート。

     確かに、学校では勉強は教えてくれたけど、頭の使い方…いわゆる放送作家で言うところの

    空気の読み方


     というのは一切習ってこなかった。
     親もそんな明るい感じのタイプじゃないので、アニヲタだった俺がここまでの「いじられキャラ」に脱皮するまでにはぶっちゃけ相当な苦労をした。
     (それでも成功出来ていないことに絶望)


     続けての”金言”は…

    どれだけ頑張ったかではなく、どれだけの価値を提供できたか

     はい、その通りです…。
     事務所に泊まり込んで徹夜して頑張ることが「努力」だと信じていたあの頃の自分に教えてあげたい。。
     企画書の書き方が他の人よりちょっと上手くてもプライドが高くて…そのプライドは何の役にも立ってなかった。
     先輩に「価値」を提供できていなかった。
     リサーチで下働きばかりなのも、仕方なかったよね。
     台本が書けたわけでもなかったし。
     だから、ずっと事務所の熱帯魚水槽の掃除ばかりだった。

    給料というのは「提供した価値を数値化したもの」

     だから初任給(年収)が7万円だったわけで。。


     でもって、最後にトドメの一言! 

    20代で生まれた差は一生埋まらない

     アウチ……!!
     そうなんだよ。
     それでも諦めずに…いや諦めきれなくてズルズルと放送作家を続けてしまっているわけで。
     だから売れていないし、食うのも限界ヨロシク状態になりつつある。

    20代で勝った人間は、20代で勝った人間同士でつるんで30代を過ごす

     と言っているのも、放送作家業界に当てはまっている。
     20代で売れて【億】を稼ぐような作家になった人は、やはり売れている作家とつるむ。
     そもそもが売れてないと番組の企画を通しにくいし、企画が通ったところで仲間に加わって欲しいのは才能のある売れっ子だ。
     お互いがお互いにパス番組を回し合って、仕事を融通し合っている。

     一応は売れてない作家ともつるむが、その理由は

    売れてない若手
    ‖
    パシリ要員


     だから。
     台本の下書き、リサーチなど…時間が取られる仕事を若手に任せ、自分はインプットのための時間や他の”金になる”作業に充てたりするわけで。

     なんか、今回は刺さりまくった回だったな。。


     ちなみに…。
     そんな人生経験を経てきた俺が若者へ言いたいことも言語化してあった。

    最近だと「睡眠が大事!」みたいなCMが皆さんのタイムラインにも流れてくると思いますが、睡眠の重要性を語っているのは総じてオジサン達で、あの人達が若い時は、ほとんど寝てません。 
    「いやいや、俺、寝てたよ」という人もいますが、それは再現不可能な一部の天才です。 
    基本的には皆「量」でのし上がっています。

    昔のスポーツに見られる「水を飲むな」や「体罰」などは負の歴史(根性論)で片付けても問題無いと思いますが、先程も申し上げた「チャンスや、人脈や、お金は複利的に増えていくから、早いうちに持った方がイイ」という事柄を「根性論」で片付けない方がイイと思います。

     特に、最後の一文!!
     最近、「会社がヌルい(ゆるい)」って言って仕事を辞める人もいる…というニュースが流れていたけどさ。

     かと言って、厳しくしたら厳しくしたで「ブラック企業だ!!」と叫ぶわけじゃん?

     俺がこういう話を聞く度にいつも思い出すのは、漫画『暗殺教室』だ。

     地球を滅ぼすとされる超生物を暗殺するため、中学校の生徒がアサシンとなり先生に次々と襲いかかる物語。

     なかなか暗殺が成功しないのを見かねた政府が鷹岡という人材を送り込んできた。

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    ©松井優征

     鷹岡はアメとムチを使い分け生徒を育成しようとするが、その考え方が… 

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    ©松井優征
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    ©松井優征

     という危険な考え方を持った「先生」だったのだ。
     俺はこの話を見る度に「昭和〜平成初期」の新入社員を思い出す。

     昔はブラックでも夢のためにはその環境で頑張るしか無かった。
     頑張って、頑張って、量をこなして…。
     結構な数の人が夢を諦め、潰れていって…。
     そうして残った精鋭たちが今のテレビ業界を支えている印象がある。

     ところが、今はそうした「量」をこなす以前に

    ツラかったらそんな仕事なんて辞めりゃいいじゃないか!
    好きなことだけで生きていく!

     と煽るYouTuber人々が続々と登場。
     彼らを信じて「嫌なら辞める」を繰り返し、結局は30代になってもまともなキャリアを積めていない人って…思ったより増えてないかね?


     これは…ちょっと言い方が悪い例だけど。
     テレビ局員じゃない制作会社のADを見ているとねぇ…。

     10年くらい昔は、この本に書かれていることに近い「残酷な業界」だった。
     ところが!!
     近年の働き方改革でADはブラック悪夢どころか超ホワイト職業になりつつある。
     むしろ、俺みたいな会社に所属していない放送作家の方が超ブラック職業だと思う(苦笑)。
     風邪をひいても台本を書いてくれる人がいないので休めないし、寝る間を惜しんで企画書を書かないといけないし…。

     で…専門学校などから制作会社のADになった人の大半は上にいけていない。
     そういう子は、たいてい休みの日に寝ていてインプットもしないしテレビを見て勉強もしない。
     YouTubeとゲームで休日が終わり、あとは日々ディレクターやプロデューサーに言われたことを淡々とやるだけ…。

    そんなんで
    育つわけないじゃん!


     よほど「面白い番組が作りたいんです!!」といった情熱のある人以外は残っていない印象がある。

     かつての「鷹岡方式」だった時代は、有能なヤツも無能なヤツも一緒に強制的な筋トレをさせられたが、今は自主的に筋トレしないと成長できない。
     それが…よほどのことがなければほぼ就職できる制作会社ADの子がどこまで自主的に頑張れるのか……って話。

     ちなみに、局員のADは…少なくとも「地頭」がいいのでカンがいい人が多い。
     大卒の人がほとんどだし、彼らは「勉強の仕方」「努力の仕方」を知っているから。


     ということで。
     乱文にはなってしまったが、とりあえずは『暗殺教室』の5巻を買ってバイブルとし、通勤・通学の最中などに西野亮廣先生の【Voicy】を聴こう…ってことで。



    <注>
    一応、著作権には配慮したつもりですが、写真部分が置き換わる可能性あります…。
    西野先生の記事を含め引用の範囲だと思っていますが、ダメなようだったら連絡を頂ければ削除します。

     
     
     
    テレビやラジオの世界で「放送作家(構成作家)」と呼ばれる仕事をしてます。 文字を扱うプロフェッショナル…の端くれです。 [考察][見解][創造][喜怒哀楽]をテーマに己の気の向くまま毎日noteを投稿中。 mixi歴は17年。 ハイボールが大好きな【昭和レトロ】のオジサンです。

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