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「テレビマン」の真の市場価値とは!?

     先月、大炎上した【note】を書いた人物がいる。

     同業者(放送作家)であるたむらようこ氏だ。

     なぜ炎上したのか?
     詳しくは以下の動画を見てもらいたい。

     問題の【note】を自分は読んでいないが、上記の動画を見た感じで端的に言えば…

    優秀な人材の宝庫であるテレビ業界の人材を、転職エージェントたちは評価せず”下”に見ている

     ということを淡々と訴えたことがSNS民の逆鱗に触れ「何、お高く止まっていやがる!」「どの目線で物を申しているんだ?」となり炎上したわけだ。

     これ、個人的に言わせてもらえば…

    「テレビマン」なんて最強に潰しが効かない商売なのにね

     という印象がある。
     誤解が無いように細かく説明していくことにしよう。


     まず【テレビマン】と一括りにされているが「どの立場職種」と「どの時点若さ」で転職市場に放り出されるかによって扱いが死ぬほど違う。
     テレビ業界で働いていることで【テレビマン】と称するなら、「タイムキーパー」や「カメラマン」、「音声」も厳密に言えば【テレビマン】になってしまうわけだ。
     なので、【テレビマン】の中では在籍割合が多めの【ディレクター】と、自分の仕事でもある【放送作家】に絞って話すことにする。


     たむら氏は【テレビマン】の優秀さをトツトツと説いていた。
     「やりとげる能力が高い」とか「絶対に納期に間に合わせる」みたいな言い方をしていたみたいだ。
     …えっ!?
     締切を守るって、テレビマンでなくても仕事だと当たり前のことちゃうのか?
     建設業界なら「納期に間に合わせて建物を完成させる」とか。
     運輸業界なら「期日までに商品を配送する」とか。
     普通のことを、さも特別にあげ奉る意味がまるで理解不可能だ。
     これがSNS民の逆鱗に触れた要因の1つ。
     「やる気がある=シゴでき」なんてのは個人の能力でもあり、【テレビマン】が総じて優秀であるかは別問題すぎる。

     で、【テレビマン】というのは映像を完成(納品)させることに関しては確かにめちゃくちゃ優秀ではあるが、それが他の仕事で活かされるかどうかというのがまるで分かっていないわ…というのがさらなる逆鱗ポイントの1つでもあるだろう。

     要は「需要と供給の吐き違え」が最大の炎上したポイントになるのかな…と個人的には思う。
     放送作家的に考えると、おそらくたむら氏的には

    「私が御社に就職すれば、もっと売れる商品や宣伝するアイデアを出せるから、それがバズって売上につながるよ」
    「なんてったって、放送作家はアイデア出しのプロフェッショナルなんだから」

     ということで、転職は楽勝でしょう…と考えて発言したはずだ。
     例えば…飲食業界なら

    「今は昭和レトロがウケているから、バブル期に流行った”ナタデココ”が再び脚光を浴びるかもしれないよ?」

    「高級おにぎりブームなんだから、宮崎の肉巻きおにぎりをA5ランクの和牛で巻いて高級路線で売り出したらいいんじゃないの?」

     というアイデアを出せることに価値があるから、転職業界はテレビマンに注目しなさい…と言っているようなもので。
     それが世間一般的には「とことんズレている」とジャッジされたわけだ。


     現実路線としては、ドロップアウトした放送作家なんてもんは、引退したん年齢にもよるが、

    精神的にキツい出来高払いに応じて報酬が決まる仕事をする

    純粋な肉体労働に従事する

    個人営業の店を開く

     …の三択しかない。

     精神的にヘビーかもしれないが、保険の営業職なんてのは契約数に応じての出来高払いのはずなので、口が達者な人なら(もしかしたら)転職が天職になる可能性もある。
     ブラックなテレビ業界で鍛えられまくった根性で営業しまくってトップセールスマンになれる人はいるかも。
     しかし、口下手なテレビマンも山ほどいるので、【テレビマン】イコールインセンティブ系の営業職に向いているかは各個人の問題になる。

     二択目の肉体労働は…介護とか清掃業務とかガードマンとか。
     《3K》とも言われる仕事がメインになるだろう。
     これはメンタルさえあれば、それなりに就職できる。
     が、コレがたむらようこ氏が言うところの「評価されていない」部分なのかと。
     ホワイトカラーはブルーカラーに落ちぶれるのではなく、ホワイトカラーに就職すべきっていう。
     それがナンセンスということで炎上の原因になっている。
     社会を支えているのはブルーカラーの人たちの職業があってからこそ。
     ゴミ収集だって…マシンガンズの滝沢さんみたいに頑張ってくれる人がいるからこそ、成り立っている仕事なわけで。
     そこを軽視している文章だったため怒りの導火線に火がついた。

     残りの「個人で勝手に店を開くパターン」は…実は少なくはない。
     【テレビマン】時代に稼いで貯金した分を投資すれば、誰にも忖度せず新たな職場を見つけることはできるからだ。
     しかし…

     あの、超売れっ子放送作家だった鈴木おさむさんが上手くいかなかったように、そう簡単に飲食で成功できるわけがない。
     売れ続ける店を出す…というのは、わりと至難の業だったりするわけで。

     自分の知り合いだった元・放送作家が赤坂でBarを出店し、今年で10年目になるらしく。
     行ったことが無いので、成功しているかどうかは分からないが、10年も続いているということは、転職としては上手くいったのだろう。

     なので、自営業として転職するのは自分勝手にどうぞ…なのだが「社員として高評価せよ!」というのは非常におこがましいぜ!!
     これが逆鱗ポイントになっているわけだ。


     って文章ことを前フリにして「自分が思う自分山川の転職市場での価値」について考えてみると…。

    Uber配達員か
    タイミーでしか
    需要はない


     …かな?

     ぶっちゃけ、まともな企業に再就職なんて無理よ。
     たむら氏はかつて

     『日高屋』のウェブCMとかに関わった案件もあるみたいだから

    「一般企業に努めても自分の価値を見いだせるポジションがある!」

     と思っているみたいだが。
     これは偶然の仕事であり、(俺みたいな)たいていの【テレビマン】には無理な転職方法なのよね。
     それを、自分が出来たからテレビマンもできる…と拡大解釈して広めてしまったことが炎上した最大の要因なのかと。


     「トヨタイムズ」みたいに、もしかしたら「内製のメディア発信」の業務として企業に必要とされるテレビマンはいるかもしれない。
     が、そんな転職(事例)はごくわずかであり。
     たいていの放送作家は人知れず業務を縮小。
     それまでの蓄えと、ギリギリ食える収入源でやりくりしている人が多い。


     かつて、才能が微妙だった若いディレクターに冗談交じりで言ったことがある。

    なーに!
    結婚式で流れる映像の
    テロップ入れだったら
    @@君にも出来るじゃん!


     と。
     要は転職先を選り好みすることなければ、一般企業で【テレビマン】が映像の才能を活かして活躍できる現場は残されている。

     テレビ業界を諦めてなお、一般企業で高給取りになろうとしていることが、今回の炎上の本質なんじゃないかな…と自分は考えている。




     
     
     
    テレビやラジオの世界で「放送作家(構成作家)」と呼ばれる仕事をしてます。 文字を扱うプロフェッショナル…の端くれです。 [考察][見解][創造][喜怒哀楽]をテーマに己の気の向くまま毎日noteを投稿中。 mixi歴は17年。 ハイボールが大好きな【昭和レトロ】のオジサンです。

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