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Photo bysatoshi_st

【放送作家】の最新情報!?

     YouTubeで「放送作家」と検索すると上位に出てくる動画。

     最近流行りのアニメでHow to語る動画だが、せっかくなのでどんなものか見てみよう。
     内容を簡単にまとめると以下のような感じ。

    主人公プロフィール
    ・大学を卒業して放送作家になった業界歴10年目の中堅。
    ・レギュラー2〜3本で年収は1000万
    ・現役作家によるSNSでのアシスタント募集に名乗りをあげたのが業界入りのキッカケ

     放送作家のなり方の例として「ハガキ職人」「若手芸人(タレント)と仲良く」「養成所」といった他に「オンラインサロン」を紹介していた。なんかコレは今どきだなぁ…。俺らの時代には無かった”なり方”なので。
     まぁ、入り口は色々あれど『コネ』が重要というのは間違っていない。

     無事にアシスタント(弟子)になり、ネタ出しやらリサーチやらで「まともにバイトできない」と言っているが、半分は当たっているが半分は間違っている。
     確かに、昔は公共機関(リサーチ出来る図書館)や電話出来る取材先が繋がらない時間帯…つまりは夜しかバイトをする空き時間がなかった。昼間仕事を入れてしまうと調べ物ができなくなるので。
     だが、今はスマホの普及などで徹底的に「隙間時間」を活用するアルバイトが多数存在するように。Uber Eatsの配達員とか最たるもので、自分の空き時間に数百円ずつだが稼ぐことは可能。
     また、若手必須のリサーチ作業は、インターネットの普及で図書館などにいかなくても立派な資料を作れる情報に楽々アクセスすることが出来る。なので昼間でなくても作業可能になったのは大きい。
     どちらかと言えば問題なのが【睡眠時間(体力)】かな? 24時間リサーチ出来るってことは終わりのないマラソン走っているようなものだし。目的のネタが出てくるまで終われない…つまりは寝る時間を削ってやるしかない感じになる。
     あとは急な発注(笑)。「明日までに@@ネタを!」とかはある。
     そういう意味だと「まともにバイトできない」のかなぁ?

     次の偉い人に誘われた芸人・タレントさんとの飲み会で「なに普通に飯を食ってるんだよ!」と怒られるのは…ちょいと理不尽かも。自家発電出来る子と出来ない子がいるから、それを見極めてフォローしてあげるのも連れて行った先輩の責任じゃないのかなぁ…。何かスパルタ的な【昭和の業界】の匂いがする。
     本当に後輩を売り込みたいと思っている先輩なら、ソイツが喋れなかったら、とにかく「イジってくる」。イジることに対してのリアクションをさらにツッコむことで笑いが生まれるので、タレントさんの覚えが良くなる。
     最悪、先輩としてそれが出来ないんだったら(面倒なら)飲み会には連れて行くべきじゃないかも。後輩が粗相をすることで怪我するのは自分だし。

     会議資料のホッチキスや弁当の発注など「AD扱いを受ける現場」…無いことはないが今の局制の番組にはあまり無いはず。(最近は)スタッフがちゃんとしているし。
     むしろ、そういうパシリ扱いされるのは制作会社でかな? 弁当の発注までやるかどうかは別にして、深夜でガチにお金無い番組だと、小道具の準備とかカメリハでの代役を若手作家が手伝ったりとかはある。
     基本、お金が発生する番組での定例会議はADが付いているのでコピーをやらされたりすることは無いが、まだお金が発生していない【企画会議】に関しては作家が自分でコピーしてネタや企画書などの資料を用意することは普通にある(笑)。さすがに大御所クラスはプロデューサーが”やらせない”けど。
     なので「若手作家はパシリ上等!」的な描き方は良くないね。むしろ、手伝ってくれるスタッフがいなさそうな時は作家側が率先してコピーをやったりするので。
     (※ただ現状のコロナ禍で対面企画会は激減しオンライン企画会が急増中! なのでコピーはとらなくていいし、人数の関係で作家の行ける現場は少ない)

     で、一番気になるギャラ事情(笑)。
     この主人公は10年目だから中堅の部類に入り、レギュラーが2〜3本で年収1000万か…。確かにレギュラー1本10万円だったら単純計算で

    1本10万 × 週3本 = 30万
    週30万 × 4週 = 月120万
    月120万 × 12ヶ月 = 収入1000万超え

     という計算が成り立たなくはないが……現在、そこまで財政事情は豊かじゃないぞ(笑) 大卒で10年目の中堅(32歳前後?)に1本10万ってことは全部ゴールデン番組だわ。主人公、すげー売れっ子じゃん!
     特に! 今年流行したコロナの影響で制作費が現在進行系でとんでもないことになっている。どこのクラス(ランク)まで手をつけているか分からないけど、プロデューサーが「1円単位」で制作費を切り詰める方向にシフトしているのは間違いない。なので1本10万円ってのは10年目の作家じゃ…もう無理かもしれない。
     1〜2年目の若手作家だと…ゴールデンレギュラーで良くて2〜4万。ただこれからの時代だと1本1万円というギャラを覚悟しといた方がいいかも。それぐらい厳しい。

     「打ち切りがあるから収入が不安定」はガチw
     俺も…レギュラー・特番・インターネット番組など3〜4本を抱えていたが、色んな偶然も重なり2010年に全部それが無くなった(笑)。以降、9ヶ月間お仕事がゼロで貯金が底をついたし。

     最後の、養成所の講師をやったりセミナー開くために仕事を頑張るわけではないが、当たれば【まだギリギリ】夢は持てる職業かも。

     ……というのが感想かな?
     アニメにあるような「タレントと仲良くなってイェ〜イ!」みたいなパリピなお仕事じゃないよ、放送作家は。
     いつの時代を引きずってんだって感じだし、仮にそれが許されるのは大御所だけだし。
     「面白くない」「つまらない」「それ違う」「次の作家さん…(スルー)」などセンスを全否定されるわ、企画書を作りまくるけど全然通らないわ…。
     覚悟してかからないと、マジでメンタルやられると思った。

     
     
     
    テレビやラジオの世界で「放送作家(構成作家)」と呼ばれる仕事をしてます。 文字を扱うプロフェッショナル…の端くれです。 [考察][見解][創造][喜怒哀楽]をテーマに己の気の向くまま毎日noteを投稿中。 mixi歴は17年。 ハイボールが大好きな【昭和レトロ】のオジサンです。

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