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「10代の漫画離れ」を考える

     なんか、こんなニュースを見かけた。

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     そもそもが少子化が進んでいる日本で、子供の読書数が減少…というのは当たり前のことで。
     この場合、分かりやすい例で言うと『コロコロコミック』の健闘より『週刊少年ジャンプ』の発行部数なんじゃないかな…と。
     1990年代には約650万部を売り上げ【ジャンプ黄金期】を築き上げたわけだが、現在はその半分以下…。
     電子化への移行を鑑みても、そもそも「漫画」に興味を持つ子供たちが少なくなっているような気がする。

     近年だと『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』が超特大ホームランをかましたわけだが、他の作品を見ると…スマッシュヒットばかり。
     『SAKAMOTO DAYS』とか、派生(ジャンプ+)の『SPY×FAMILY』がヒットはしているものの、その漫画が子供たちの人生にどこまで影響を与えたかって話で。
     「この漫画が掲載されているから、毎週購読する!」という動機づけにまでは達していないはずだ。

     じゃあ、そんな少子化の中で子どもたちが何に興味を示しているか…と言うと、想定の範囲内の答えだと思うが【YouTube】だったり【SNS】のはずだ。

     昭和〜平成初期生まれの子供たちにとって、身近で手軽に楽しめる《エンターテインメント》と言えば、テレビとか漫画(雑誌)だったように思える。
     『ドリフターズ』とか『元気が出るテレビ』とか。
     雑誌なら『ジャンプ』はマストで。
     人気番組が放送された翌日は、その番組を「あれ見た?」でクラスメイトとのトークが進み。
     ジャンプ発売の翌日(火曜)には「『ドラゴンボール』のサイヤ人、強すぎじゃね?」みたいな話題が教室のあちこちで聞かれたものだ。


     ところが!
     今は、そうしたクリエイターたちのエンタメよりも、【YouTube】でのドッキリとか【TikTok】のショート動画の方が刺激的なため、子供たちがソッチの方に興味を持ち始めてしまったことになる。
     興味の対象がYouTubeのバズ動画だったり、フォロワーのSNS発信になってしまったわけで。
     なんだろ…興味の細分化たるや、昭和のオッサンには追いかけられない速度と範囲になってしまった。

     あと、”楽”だし。
     読書離れの理由にもなっているが「活字を読む」って…インプット負荷率がわりかし高いのよね…。
     画面をスクロールするのすら面倒だったりするわけで。
     それがショート動画とかだと、ボタンを押せば15秒とか30秒の新動画が次々現れるし、音もあるから画面を注視しなくてもいいし。
     体内にエンタメを浸透させるのが”楽”なはずだ。


     そうやって子供たちが漫画を見なくなって困るのは週刊連載雑誌の業界。
     その現実に直面した時に、出版社が取った行動というのが

    「金のある奴から搾り取る」

     ということに。
     これが、記事のタイトルで言うところの「大人向け課金」なはずだ。

     謂わば【エロ・グロ】を極端にしていくっていうね…。
     そうして無駄な巨乳キャラとか量産しまくった結果…

     以前にネタにしたが、子供が触れる漫画アプリのトップにエロ漫画の広告が出てくる異常事態になっているわけだ。

     そりゃあ、インターネットが無かった昭和の時代とかには漫画はエロとしての需要はあった。
     が!!
     インターネットで”実物”が見られる時代に、漫画のエロは「一体誰に向けての需要なんだ?」…と個人的には感じる。

     『きまぐれオレンジロード』は…ほのかにエロかった。
     『のぞみウィッチィズ』も最後はエロかった。
     『ママ』(細野不二彦)にも興奮した。

     が、それはビデオ(動画)が普及していなかった時代の話。
     今は漫画で興奮するなんてことは一切無く…。

     こうして…安易に「異世界×エロ(ハーレム)」作品を量産しまくった結果、子供から漫画が見放されていくことに。
     韓国のWebtoonだってそうでしょ?
     AIによるマーケティングで「売れる漫画」の設定やストーリーを金太郎飴しまくった結果、世界からプラットフォーム自体が撤退しまくることになったし。


     何が売れるか?
     どんな作品が令和を生きる子供に刺さるのか?
     それはやってみないと分からない。

     ただ、【一時しのぎ】や【インパクト重視】【流行りだから】という計算高さを持った【エロ・グロ】路線を走った先には、漫画の未来は無いよ…と思うのである。




     
     
     
    テレビやラジオの世界で「放送作家(構成作家)」と呼ばれる仕事をしてます。 文字を扱うプロフェッショナル…の端くれです。 [考察][見解][創造][喜怒哀楽]をテーマに己の気の向くまま毎日noteを投稿中。 mixi歴は17年。 ハイボールが大好きな【昭和レトロ】のオジサンです。

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