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紙の書籍 vs 電子書籍

     「紙の書籍と電子書籍はどちらがいいか?」論争。
     とりあえず、双方の特徴をつらつらと並べてみると…。

    紙の書籍のメリット
     電池(電源)が無くてもどこでも読める
     見開きの迫力、コマ割りの妙技(漫画)
     背表紙を並べて楽しめる(漫画)
     ピンチを変えなくても文字が見やすい
     【装丁】に作り手のロマンを感じる
     オススメ本を他人に貸せる(回し読み)
     不必要な本、故人の本を「資産」に出来る(古書)
     執筆者&作者が犯罪を犯しても「回収」されない
     執筆者&作者の直筆サインがもらえる(宝物)

    電子書籍のメリット
     端末が本棚に変身(かさばらない)
     書店が無くともオンラインで購入可(日付変わってすぐに買える)
     無料で読める作品がたくさんある(立ち読みしなくて良い)
     端末を変えてもサイトに”ログイン”すれば読める
     個人でも手軽に出版・販売することが可能
     全国どこにいても仕事が出来る(漫画家&作家側)

     …などなど。
     デメリットはそれの「逆」で、そう考えるとそれぞれ一長一短。
     部屋が狭いという人は電子書籍を重宝しているだろうし、もう読まなくなった本を売って新しい本を購入するための”軍資金”に出来るのは紙の書籍のいいところ。

     以前にも書いたけど、電子書籍ならこんな自分でも「作品」を世の中にリリースすることが可能。
     漫画? イラスト本? 写真集? 自らが企画・制作を担当するので好きなものを作ることが出来る。
     なので、紙だろうが電子だろうが、好みや考え方は人それぞれとなる。

     ただ、紙と電子の【今後の行方】として、それぞれのキーポイントになってくるだろうなぁ…と思うことがあった。

    【紙の書籍】の問題点

     出版の工程は昔から変わらず、企画→執筆→編集→印刷→販売といった流れになると思うが、この「企画から販売」までのスピードが令和の時代において圧倒的に遅すぎると感じた。
     例えば、Twitterの音声版と言われる新しいSNSのClubhouseが今年の1月末ぐらいから日本で流行り始めたが、出版社が「よーし!解説本を作るぞ!」となってから実際の本になるまで…多分、数ヶ月はかかるだろう。
     が、ブームから1ヶ月経った今の現状…有名人が撤退してしまったことで過疎化が進行してしまっているClubhouse。
     未だ”レギュラー”として頑張っているのは、安田大サーカスのクロちゃんと元AKB48の高橋みなみさんぐらいだ(苦笑)。
     そんな状況で「はじめてのClubhouse」を出版したところで…もう売れないだろうね。
     印刷した数千部なのか、数万部なのかが資源の無駄遣いとなってしまうわけで。
     2019年から翌年にかけタピオカがブームになって街中にタピオカ屋が乱立したものの、お店がオープンする頃には「インスタ映え」も下火となり、思うように売れなくて潰れるお店が続出したのと一緒の現象である。

     これが電子書籍の場合だと、出版社などを通さずに個人で執筆・販売が出来るため、ブームからおよそ1週間後にはKindleからマニュアル本をリリースしているツワモノをチラホラ見かけた。
     このスピード感は電子書籍でないと出来ないものだ。

     プログラミング言語だとか教育系だとか…ある程度普遍的な内容の書籍に関してはそこまでスピード感は重視されないが、ことさら流行・現象を文字にしたいのなら”出版までのスピード”が大切なものになってくるだろう。

    【電子書籍】の問題点

     逆に電子書籍の方は「資産価値」と「プラットフォームの永続性」が気になっている。
     自分のコレクションが自分の死後にどうなるかなんて…ぶっちゃけ知ったこっちゃないが、逆に遺された方からすれば「こんな数千冊の漫画コレクションがあるのにアカウントを削除してしまえば何も残らない」という気持ちにならないものかと?
     LINEアカウントを削除してしまったら、そこに紐付いているLINE漫画は読めなくなる。
     これが紙だったら持っていられたり、なんなら他の大切にしてくれそうなコレクターの方に譲ることだってできるし。

     あと、プラットフォームの永続性にも疑問が残る。
     個人的に”電子”が嫌いな理由の1つに「サイトの閉鎖」がある。
     過疎ったら最後、他のサイトに統合されるならまだしも、最悪閉鎖されたら…せっかく購入した電子書籍を読めなくなってしまうだけでなく、また集め直すのにお金が必要となる。
     以前『空飛ぶ本棚』というアプリを入れていたが、閉鎖されてしまったことで読めなくなってしまった経験も。
     こういうのは本のケースだけではなく、例えば【レーザーディスク】とかでアニメ作品をコレクションしていた人…DVDやブルーレイのフォーマットが主流の令和時代、どうやってその作品を保管・鑑賞しているんだろう?
     LDのプレイヤーは現役で動くのだろうか?
     ビデオテープで同じような経験をしているので、LDコレクションを持つ人の気持を思うと泣けてくる。

     100年後にKindle(Amazon)が潰れて電子書籍が読めなくなるとは考えにくいが、保存形式のフォーマットが変わる可能性は十分にある。
     ただ、それだけでも大変な移行作業が必要になってくるだろうし…。
     全部PDFとかでダウンロードさせてくれるなら保管・閲覧が楽になるけど、そういうわけにもいかないもんね。

    結論

     で、色々考えた結果…

    なるようにしかならない!

     もしくは…

    死んだらあの世へ書籍は持っていけない!

     と考えるようになっている昨今。
     遺された家族が「迷惑」だと感じそうなら電子書籍でもいいし、何か自分の趣味だったり生きた証を残したい、同じ作品を閲覧して欲しいと強く願うんだったら紙の書籍がいいかな?

     個人的には…1000年以上前を生きた作家の『源氏物語』とか『枕草子』とか。
     そういうものが”現物”として遺されているところにロマンを感じるので、どちらかと言えば紙のが好きだけどね。
     レオナルド・ダ・ヴィンチのノートとかが出てきたり、鎌倉時代について書かれた『吾妻鏡』とかが紛失して歴史が謎に包まれたり。
     「紙」って紛失する可能性が大きいだけに、様々なドラマがそこに生まれる。
     もう、個人の記録が残せないとかは無い時代だと思うけど、坂本龍馬の直筆の手紙とかもさ…下級武士が日本を変えられた時代の記録、見られただけで夢があるよね、きっと。

     ……という【自分の思い】のこもった文章をここに「電子」で残しているのに若干の矛盾みたいのを感じるけどw
     書籍化するほど大した文章じゃないので仕方ないか。
     せめて!

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    テレビやラジオの世界で「放送作家(構成作家)」と呼ばれる仕事をしてます。 文字を扱うプロフェッショナル…の端くれです。 [考察][見解][創造][喜怒哀楽]をテーマに己の気の向くまま毎日noteを投稿中。 mixi歴は17年。 ハイボールが大好きな【昭和レトロ】のオジサンです。

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