
【CPS】6か月後の分社化を「わずか2日」で検討した結果、計画どおり実現したB社の実例 0548 Case
IBMで学んだ、
プロジェクトが「進む・はかどる・決まる」会議手法
――B社で実施した「ふせん会議」の実例をご紹介します。
💡突然の分社化指示。決まっているのは「期限」だけだった
ある日、トップから次の指示が出ました。
来年4月にA部門を分社化する
時期は確定
しかし「何を・誰が・いつまでに」は未定
現場には、
何から手をつければよいのか分からない不安が広がっていました。

分社化に向けて、何を決める必要があるのか
どんな準備が必要なのか
誰が責任を持つのか
こうした問いに、誰も明確に答えられない状況でした。
💡「分社化実施計画」を2日でまとめるためにとった手法
この状況で採用されたのが、
ふせん会議(CPS:Customer Planning Session) です。
私はIBMでこの手法を学び、
これまで 延べ300回以上、企業のプロジェクト推進を支援してきました。
本記事は、その中の 実際に成果が出た1事例 です。
(守秘義務のため、社名や一部内容は抽象化しています)
💡今回のふせん会議の概要
テーマ
メーカーB社・1部門を6か月後に分社化するための実行計画策定時期
2021年10月の2日間を使った、集中セッション参加者
役員/販売/保守/品質/輸出/IT/経理/受注業務 計11名目標
6か月後に別法人として立ち上げるための
分社化計画(誰が・いつまでに・何をするか)を全員合意で作る事前準備
参加者11名から 「分社化を阻害する問題(悪い結果)」を
1人2件ずつ、事前に収集
💡B社でのふせん会議 実施風景
ふせん会議(CPS)方式による会議スタイル
全員で模造紙を見ながら議論

議論結果はすべて可視化し、その場で整理
2日間で 模造紙17枚分 の成果物を作成

「問題と原因」「原因の対策・解決策」「解決策の実行計画」
💡2日間のセッションで得られた具体的成果
参加者11名から提起された問題 21の悪い現象(問題)
21の問題を深掘りして特定した根本原因 22の根本原因
22の根本原因から導いた解決策 17の解決策
17の解決策を具体化した活動計画 16の「誰がいつまでに何を行うか」
「議論した」ではなく、
実行に移せるレベルまで落とし込んだことが最大のポイントです。
💡6か月後、計画どおり分社化を実現
2022年3月1日
新会社が予定より1か月前に、業務が開始できるレベルに達した新しい販売管理システムも、問題なく稼働
新会社社長・本体会社常務から、謝意をいただきました <m(__)m>
💡ふせん会議の評価
✅ふせん会議をやらなかった場合のリスク
この会議を行わなければ、短期間で分社化を実現するうえで、次のようなリスクが高かったと考えます。
理由1:業務が止まるリスク
6か月後の分社には、最低限の業務を支える情報システムが必要
例えば日々の売り上げや発注などの業務システム
理由2:合意形成が崩れるリスク
全部門の関係者が現場の困りごとをオープンに共有し、分社化後のしくみを合意するには、伝言ゲームになるリスクが大
✅この手法が向いているケース
トップ(分社後の社長)に「決めたことをやり切る」覚悟がある
業務を実行するすべての関係(販売・購買・生産・経理 など)責任者が2日間集まれる
ルールに従った議論に前向きに参加する社風
✅この手法が向かないケース
上記の前提条件を、経営として整える覚悟が持てない会社
💡参加者アンケートに見る、ふせん会議の効果(抜粋)
※この先は有料部分ですが、結果のアンケート評価をご紹介します。