
【PLS】A社でPLS4つの技法を組み合わせた業務改革事例🌹 0443 Case
この記事は、2025年春にA社で行った業務改革プロジェクトについて、一つの技法だけではなく、複数の技法をどう組み合わせたかを紹介するCaseです。
私がプロジェクトを推進する際に軸としている、PLS(プロジェクト推進力スキル)は、以下の5つの手法です

ふせん会議術(CPS:Customer Planning Session)
仮説検証型アプローチ(HYP: Hypothesis Testing)
Change Management (CHM)
WIN‐WIN交渉術
プロジェクト実行力(PJE : Project Execution)
2024年~1年半かけて担当した、A社で実際に行った検討の流れは、これらのうち、4(WIN)以外の全てを組み合わせ、業務改革を一気に進めました。
これら4つの技法を使った事例として残す価値があるため、2026/9/4 PJE Caseとして整理し直しました。
PLS(Project Leading Skill)は、私が30年以上の企業改革の経験から体系化した、プロジェクトを成功へ導くための知識体系です。
PJEとは、Project Executionを示し、PLSの中で、業務改革プロジェクトで決めた計画を確実に実行する上での実用的なヒントやKnowledgeを残すものです。
■ この記事は、2025年6月に投稿したもので、5つの技法のWIN以外すべてを組み合わせて、一気に業務改革を実行しました。
■ 2026/9/4にPJE関係記事を統合整理し、改訂しました。
⏩CASE STUDY|A社のプロジェクトを変えた「組み合わせ」
2025年、A社での業務改革プロジェクトでは、「顧客満足度向上」がテーマでした。
私は、A社の改革を一気に成果を出すため、CPS、HYP、CHM、PJEの4技法を組み合わせて実行する決心をしました。
そこで、HYP Visionから仮説検証を、三角の構造にあてはめ、右にCHM Change Managementの6条件を整え、CPSをベースに改革案を展開しました

💡① Visionを作る
まず、プロジェクトメンバー全員で、
この改革で、どんな姿を目指すのか
を明確にしました。
プロジェクトを始めると、
こうすればいい (解決策案)
業界の最新事例に学ぼう
など、すぐ対策を実行したくなります。
しかし、
プロジェクトのゴール、何を目指す(Vision)
がなければ、解決策の良し悪しを判断できません。
そこでHYP 仮説検証技法の最初に行う、Visionの作り方を使い、プロジェクトメンバーで「顧客満足度向上」をめざすVisionを考えました。
💡② お客様の不満を見える化する
次に、顧客満足度向上を狙っているのに、現状は、様々な顧客苦情がある、と言う事実がわかったので、
どんなComplaintがあるのか
どの程度発生しているのか
を見えるようにしました。
💡③ CPSで原因を深掘りする
顧客苦情と言う問題が見えたら、CPS(問題解決技法)使って原因を追究しました。
顧客満足度向上と言う目標
お客苦情と言う問題
その原因
さらにその原因
その根本原因
を関係者で確認しながら、掘り下げました。
ここで大切なのは、
「誰が悪いか」でなく、「なぜその問題が起きたのか、その根本原因」
を全員で合意することです。
💡④ 解決策を作る
根本原因が見えたら、解決策を考えますが、
その前に、複数の根本原因を、2つの軸(重要度・難易度)で優先度を決めます。

理由は、限られたリソースや時間で、全ての根本原因が解決できないかもしれないからです。
多数出た、根本原因全てに解決策を考えるのではなく、
優先度の高い(上の図なら、重要な、根2,3,4) に絞って、解決策を検討するのです。
💡⑤ 活動計画へ展開する
CPSの最後は、活動計画です、
重要度の高い、根本原因の解決策ができれば、
その解決策を
誰が
いつまでに
行うのかを決めていきます。
つまりこのA社では、
Vision
↓
お客様の不満を見える化
↓
お客様の不満の原因分析
↓
根本原因の優先度
↓
優先度が「重要」な根本原因の解決策
↓
活動計画
という流れで進めました。
💡⑥ CHM(Change Management)手法の、「改革を成功させる6条件)を活動計画に補強する
出来上がった、活動計画に、CHM手法で必要条件としている、6条件が含まれているか? を検討し、
不足している、H1~H6 条件を補強し、
活動計画に追加する
ことを行いました。
💡一つの技法ですべてを解こうとしない
このCaseから私が重視したのは、
プロジェクトによって必要な技法を組み合わせる
ことにより、
より短期集中で、
A社が取り組むべき、最重要の活動計画が絞り込まれ
目標に、最短で近づくことができる
ことでした。
結果として、わずか、8日でこれらの4手法を使って
顧客満足度向上のために
XX 個のプロジェクトを発足し
すぐ立ち上げ、短期間に顧客から評価される成果を生み出す
ことができたのです。
💡その成果は?
3つの大きな成果がありました。
⏩REAL VOICE|現場からの声
A社の現場責任者の声:
「これまで見えていなかった課題の根本が整理できた。議論がブレず、現場の納得感も段違いでした。」
また、プロジェクトメンバーからもこんな感想が:
「たった8回の会議で、行動計画まで到達したのは初めて。技法の組み合わせが非常に有効でした。」
⏩WHY IT WORKS|なぜこの型が効くのか
この手法には、以下のような4つの利点があります:
実行性が高い:現場視点から計画が組まれている
説得力がある:データと論理で関係者を納得させられる
結束が生まれる:メンバーの巻き込み力が高い
改革の意義が伝わる:Whyから説明できる設計
⏩RECOMMENDATION|どんな組織におすすめか
このプロジェクト推進モデルは、以下のような環境に特に効果を発揮します:
トップが「本気」で変革を目指している
選抜された有能メンバーを確保できる
改革を急がなければいけない現場がある
まとめ
私は、4つの技法を取り込んで、短期間で成功した事例は初めてでした。
そこで、PLS(Project Leading Skill)として、WINーWIN交渉術も含め、5つのプロジェクトを成功させる必要な技法として整理しました。
PLS全体を知りたい方は、
【PLS】プロジェクトを成功へ導く「5つのプロジェクト推進力」とは?💡 0612 Core
をご覧ください。
また、
「今回のプロジェクトでは、どの手法を選ぶのか?」
については、0731 Practiceで詳しく説明しています。
■ この記事は、2025年6月13日 に投稿したものですが、2026/9/4にPLS・PJE関係記事を総合的に整理した結果、大幅に改訂したものです。