
【CHM】20年前に作った「改革成功の6条件」は、DX・AI時代にも通用するか? 13事例で検証した💡 0022 Case
💡この記事は、こんな方に向けて書きました
DX・AIを使った業務改革を進めている方
複数部門を巻き込む改革Projectを任された方
良い改革案を作ったのに、なかなか実行されず困っている方
Change Managementを、理論だけでなく実際の企業事例から学びたい方
PLS (Project Leading Skill)は、私が30年以上の企業改革の経験から体系化した、プロジェクトを成功へ導くための知識体系です。
CHM (Change Management) は、PLSの中の、改革を成功させる6条件を見出した手法です。
💡20年前に作った「改革成功の6条件」は、今でも使えるのか?
私は2002年、コンサルタントとして6つの業務改革を経験しました。
その中で、うまくいったProjectには共通する条件があることに気づきました。
それを整理したのが、現在私がChange Managementで使っている「業務改革を成功させる6条件」です。
しかし、考えてみれば2002年です。
20年以上前です。
その後、DX、AI、Digital Twinなど、改革に使われるTechnologyは大きく変わりました。
そこで私は考えました。
「この6条件は、今のDX・AI Projectでも本当に使えるのだろうか?」
昔の自分の経験を正しいと決めつけるのではなく、最近の13の企業改革事例と照らし合わせて検証してみました。
結論から言います。
6条件は今でも使える。
しかし、6条件だけでは不十分な点も見つかった。
これが今回のCase記事でお伝えしたいことです。
💡まず、私が使ってきた「Change Managementの6条件」
詳しい説明は、こちらのCore記事で紹介しています。
【CHM】困難なDX・AIプロジェクトを成功に導く6つの条件💡 0018 Core
ここでは、今回の13事例を検証するために、6条件を具体的に確認しておきます。

H1 トップの強力なLeadership
このProjectに、トップが週4時間以上を投資するくらい重要なProjectであり、名前だけの「社長直轄Project」ではなく、トップ自身が時間を使うことです。
H2 改革推進部隊
現場をよく知る各部門の課長クラスなど、スキルと熱意のあるエースをProjectにアサインする。
私が経験した改革では、例えば週3日以上専念してもらうような体制を作りました。
H3 改革の目標
「XX年後に会社をどんな姿にするのか」が明確であること。
さらに、その目標に市場・お客様の声・期待が反映されていること。
H4 早く成果を見せる
改革には数年かかる場合があります。
その間にトップが変わったり、経営環境が変わったりします。
だからこそ、半年以内に一部でも改革成果を関係者に見せることが重要です
H5 現場の抵抗
改革には現場の抵抗がつきものです。
「なぜ今の仕事を変える必要があるのか?」
お客様の声や競合会社の動きを示し、
「今、改革しなければ大変なことになる」
という危機意識を共有します。
H6 企業文化・Communication
会社には、長年続いてきた仕事のやり方があります。
それを変えるには、
「なぜ今、この仕事のやり方を変える必要があるのか?」
を、一度説明して終わりではなく、何度もCommunicationする必要があります。
💡では、この6条件を最近の13事例で検証してみる
今回、私は講演、著書、TV番組、記事などから、次の13事例を調べました。
特に、実際に改革を推進した本人の講演を聞いた事例を重視しました。
星野リゾート
組織改革で使われたKenneth Blanchard理論(2016.11.5)SONY 元会長 平井一夫氏
「企業の未来を照らすLeadership論」(2022.11.22)WBC 栗山英樹監督
Well Being経営、社員の幸福度アップへの上司の役割(2023.6.28 NHK放送)野中郁次郎 一橋大学名誉教授
「日本の競争力が35位まで低下した理由」(2023.10.8 日経記事)友村晋氏
「DXの抵抗勢力を味方に変える9つのテクニック」(Youtube動画)FAプロダクツ 天野眞也代表会長/元Keyence
「Digital Twinで実現する、製造現場の改革と飛躍」(2022.12.15)
+2024年1月「がっちりマンデー」NOT A HOTEL「売れたら建てるShared別荘」生成AI
「業務改革の失敗要因、成功要因」を質問(2024.1.21)「なぜ会社の良い戦略が実行されないのか?」講演
「実行する現場社員の内発的動機が必要」(2024.1.11)橋下徹氏
「結果を出せるしくみ」(2024.1.17)CIO Lounge 矢島孝應氏
『DX時代を打ち勝つための30の提言』(2024.1.16出版)一橋大学 楠木建氏
「戦略Storyから考えるDX競争戦略」(2022.1.31)Balanced Growth Consulting 西田徹氏
「なぜあなたの会社でたてた、良い戦略が実行されないのか?」橋下徹氏 WizBiz社講演
「結果を出せるしくみ」(2024年1月)
これらを、私の6条件と一つずつ照らし合わせました。
💡検証すると、4つのレベルが見えてきた
13事例を6条件に当てはめてみると、すべてが単純に「一致/不一致」ではありませんでした。
私は結果を次の4段階に分けました。
0 基本 私の6条件の主張と同じだった
1 大薮説 私が従来から主張してきた6条件
2 強化 6条件の考え方は合っているが、最近の事例から追加すべきヒントが見つかった。
3 高度 私が2002年には気づかなかった、新しい高度な条件が見つかった。