
【CPS】初心者でも使える「ふせん会議術」― まず部分利用から始めよう💡 0065 Practice
💡この記事は、こんな方に向けて書きました
CPS(ふせん会議術)に興味はあるが、「自分にもできるの?」と思っている方
会議で意見は出るが、なかなかまとまらないと感じている方
初めてSession Leaderを担当する方
CPSを全部覚える前に、まず使えるところから試してみたい方
💡はじめに
CPS(ふせん会議術)には、
問題を具体的に書く
↓
原因を掘り下げる
↓
根原因を見つける
↓
解決策を作る
↓
優先度を決める
↓
活動計画に落とす
という一連の進め方があります。
これを見ると、
「全部覚えてからでないと、CPSはできないのでは?」
と思われるかもしれません。
そんなことはありません。
私は、まず部分利用から始めればよいと考えています。
PLS(Project Leading Skill)は、私が30年以上、100件を超える業務改革プロジェクトに関わった経験から、プロジェクトを成功へ導くために必要な知識を5つの体系に整理したものです。
CPS(Customer Planning Session)は、その中の「問題解決力」で使っている、生産性の高い会議・問題解決の手法です。
CPS全体をまず知りたい方は、
👉 CPS0052「みるみるプロジェクトが進む『ふせん会議術』とは?」
をご覧ください。
💡私も、最初は「30点」でした
私が初めてCPSを実施したのは30代半ばでした。
IBMのCPS演習コースを受講して、わずか1か月後。
A社B工場で管理職15名を集め、2泊3日のCPSを実施しました。
当時は、今のようなふせんではなく、A1の模造紙に参加者の発言を直接書いていました。
今から振り返れば、
30点ぐらいだった
と思います。
それでも実際にやってみた。
その後、改善を繰り返し、私はCPSを300回以上実践してきました。
ですから、初心者の方に、
「最初から100点を目指さなくてよい」
とお伝えしたいのです。
💡初心者がまず使える6つの秘訣
⭐① 「問題」を具体的に書くことだけ、やってみる
例えば、
「営業に問題がある」
「情報共有が悪い」
では、何が問題なのか分かりません。
例えば、
「営業部Aさんから生産部Bさんへ、顧客C社の納期変更情報が3日間伝わらなかった」
まで具体的に書く。
問題が具体的になれば、その後の原因分析も具体的になります。
『何を言っているか分からない』『信憑性がない』といった曖昧な発言を、「目標」「目標に到達できない問題・悪い結果」「その原因」という構造にわけることなんです。
以下の3つを守って進めましょう
✅目標に関係する意見か?
Noなら、発言メモは残し、横に置いておく
✅目標を阻害している悪い結果を言っているのか?
Noなら、同上
Yesなら、主語述語を入れた、文章にしてもらう。
できれば、数字を入れてもらう
✅原因を言っているなら、その結果である「問題」自体の文章化・全員の合意を先に完了を待ってもらう
「おっしゃっているのは、原因(案)ですね? 後で必ずフォローしますから、まず問題記述を完了させてください」と説明
これだけでも、普段の会議で使えます。
⭐② 発言は、基本的に全部書く
初心者が迷うのが、
「この発言は書くべき?」
「これは書かなくていい?」
という判断です。
私は、
基本は、発言内容をすべて書く
と考えます。
早口すぎて、書けなければ、待ってもらって構いません。
参加者も、待つ間に
「もっと簡潔に話そう」
と考える時間ができます。
不満や感情が続くときは、まずキーワードだけ書く。
議論を整理する中で、不要なら自然に「没」になります。
⭐③ セッションルールと参加者の役割を、先に合意する
セッションリーダー一人が頑張っても、CPSはうまく進みません。
参加者にも役割があります。
例えば、
建設的に発言する
結論を先に言い、理由を簡潔に説明する
といったことです。
だから私は、まずキックオフ(次の④参照)で必ず説明し、本番セッションでは、壁に貼っておき、違反者がいれば壁に張った役割・ルールを「やんわり」指摘します。
参加メンバーの役割

セッションルール

⭐④ キックオフを必ず行う
いきなりCPS本番を始めません。

キックオフでは、
プロジェクト責任者から、
セッションを行う目的
目指す目標
参加者への期待
を説明してもらいます。
そしてセッションリーダーから、
CPSとは?
CPSの進め方
参加者の役割
セッションルール
を説明します。
さらに、参加者全員から、
「目標を阻害している問題」を一人2件ずつ
提出してもらいます。
本番まで通常1~2週間程度置き、その間にセッションリーダーが提出された問題を確認し、分からない点や想定原因について「壁打ち」しておきます。
⭐⑤ 活動計画には「誰が」「いつまでに」を入れる
いい解決策が出ても、実行されなければ意味がありません。
だから活動計画には、
誰が
いつまでに
を明記します。
私の場合、
「この解決策の実行は、どなたがやっていただけますか?」
と問いかけ、参加者のだれかから手を上げるのを待ちます。
例えば、
「営業と生産の情報共有を改善する」
だけでは、誰も動けません。
そこで、
「営業部Aさんが、生産部Bさんと相談し、9月10日までに新しい情報共有ルール案を作る」
まで具体化します。
解決策を決めることと、実行できる活動計画を作ることは違います。
⭐⑥ 活動計画のセッション終了時に、次の進捗確認会議を決める
会議では全員が納得した
解決策も活動計画もできた
ところが職場に戻ると、通常業務が始まります。
急な仕事も入る。
すると、決めた活動計画が後回しになります。
だから私は、
CPSが終わる前に、次の進捗確認会議をセットします
全員がいる中で、XX月XX日に集まりましょう
例えば1か月後に決めます。 全員のいる場で決めますから、全員が集まる可能性が大です。

そこで活動計画が実行されたかを確認します。
しかも、そのXX月XX日の1週間前ごろ、出席者全員に、事務局から「来週進捗確認しますから、各自の名前の載っている、活動の完了を確認しておいてください」と伝えるのです。
💡初心者が実際に困るFAQ
ここからは、私のセミナーで実際にCPSの模擬動画を見ていただいた受講者から出た質問も含め、初めてCPSを実施する人が困りやすい質問を紹介します。0208でも、これらは受講者から実際に出た質問として紹介していました。